ある小説の中に、世界を旅して「何を祀ってあるのかわからないんだけど、地元の人が拝んでいるものには手を合わせることににました。そうしたら、なぜか商売がうまくいくようになったんですよ」というフレーズがありました。SFだし、本筋とはまったく関係ないんだけど、心に残った一節です。そんなわけで(どんなわけで?)、日々の何気ないできごとを綴ってみようかと思います。
2008/01/18  (金) 

神代植物園「ぼたん展」

寒っ! 北海道では−30℃を下回ったということですが、東京も寒いですねぇ。氷点下を割ってるわけでもないのに「寒い、寒い!」と言っているなんて、本当に寒い地方の人たちには叱られそうですが、やっぱり寒い!
 
朝、ファンヒーターの前にうずくまってしばらくは何もできず、熱いお茶を飲んでしばらくしのぎ、やっと台所に立って何か食べるものを……。やっぱり、お腹に何かを入れると温まり、少し動く元気が出てきます。
 
バスで神代植物園の前を通りかかり、「ぼたん展」をやっているというお知らせがあったので、降りてみました。植物園に行くのは何年ぶりでしょうか。ひょっとして、小学校の遠足以来かも(笑)。「ぼたん展」野規模は小さなものですが、色鮮やかな大輪の花はずいぶん久しぶりに見たような。春は近い? この寒さで?
  
ぼたんは、露地であれば4月か、5月頃に花を咲かせるのではないかと思います。冬ぼたんというのは、暖かくして育てているもののようですね。寒さにもめげず、本当に色とりどりの大きな花を咲かせていました。何色がメインカラーなのかわかりませんが、ピンクの花びらがきれいでした。
 
植物園は春になれば一面にいろいろな種類の花に彩られますが、いまは枯葉色。ほとんどお客さんがいなくて、この広い園内を独占状態ですよ、いまなら。あちこちで植木バサミの音が響いていて、春に向けて手入れに余念がないというところ。水生植物が見られる温室は暖かいのかもしれません。カフェテラスのようなものがあるのか、くつろいでいる人々の姿が窓越しに見えました。
 
私が目的地に行くためには、この植物園を突っ切るのが早道。枯葉を踏みしめて別の門へと向かいました。いまは噴水が寒そうとしか感じられないけれど、今年はバラの季節にもまた来てみようかな、と思うことは思うんですけどね、毎年(笑)

  



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2008/01/17  (木) 

祇園でイタリアン

町家を改造した店に行ってみたいというリクエストに応えて、京都っ子が連れて行ってくれたのが「スコルピオーネ」というイタリアンのお店でした。本当に最低限、改造したという感じで、ほとんど町家のまんまというお店でした。この家は築150年ほどになるそうです。
 
入り口はまるで民家の中に入っていくようです。まさに「うなぎの寝床!」。内部も一部はお座敷のままで、予約なしだった私たちがぎりぎり入れてもらったところは、普通の家の応接コーナー風。すっぽりソファにはまって、おいしいランチをいただきました。
  
ランチは器も盛りつけもきれい! どれもおいしくいただきましたが、とくにパスタはすっごくおいしかったです。昼でもちょっと薄暗いカウンターは、夜は素敵なバーになるのではないでしょうか。
 
ランチの後は祇園をブラブラ。なじみのある風景です。アマチュアの写真クラブのような方々が舞妓さんの撮影会をしていました。カメラを向けるとシッシッと追い払われました(-_-;) いや、舞妓さんじゃなくて、そのあなた方の占領している橋が撮りたかったんですけど。
 
旅行者に舞妓さんの衣装を着せてくれるサービスもあるようですね。若いお嬢さんが舞妓姿になって、写真を撮ってもらっているほほえましい風景も見かけました。この辺りには、「今度はここに食べにきたい!」と思うような店がいっぱいあります。

  



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2008/01/16  (水) 

清涼寺

化野からふらふらと下ってくると清涼寺の裏手にでました。このお寺もまた大きなお寺です。仁王門を入ると、正面に本堂、本堂の東側には阿弥陀堂が、本堂の西側には薬師寺があります。境内に配置図があり、それをにらんでしばし……。本堂も阿弥陀堂も再建だそうですが、再建されたのが本堂は1701(元禄14)年、阿弥陀堂が1863(文久3)年というのですから、さすが京都というべきか。
 
山号を五台山といい、「嵯峨釈迦堂」の名で知られているそうです。浄土宗の寺院です。嵯峨野を歩く人は、このお寺から歩き始める人が多いようですが、私は逆コースでごめんなさい(笑)
  
国宝のご本尊「釈迦如来」は中国でつくられたもので、お釈迦様の生身の像として体内には絹で作られた五臓六腑が収められているのだそうです。中国では千年以上前から解剖学的に身体の構造がわかっていたということで、ずいぶん科学的な仏像でありますね。
 
本堂の横にある石碑は豊臣秀頼の首塚で、1980(昭和55)年に大阪城の三の丸跡地から出土した秀頼の首を祀ったものだそうです。秀頼の首が見つかったのはそんな最近のことだったんですね。250年以上も土の中に眠っていたわけです。よく秀頼の首だとわかったなぁ〜、そういう科学的な力にも驚きです。
 
どこからか読経の声が聞こえてきます。一切経蔵というのがあって、ここを一周すればお釈迦様が書いたお経の一切を読んだのと同じだけの功徳があるそうです。近くまで行ってみたら、読経の声はテープのようで、さらに一周するためには料金がかかります。なんだかなぁ……、功徳を得るチャンスは逃すことにしました。
 
他にも境内には太子堂やら狂言堂やらたくさんの建物がありました。ここの湯豆腐も有名のようですね。嵯峨野の他の寺院に比べるとなんだか普通の大きいお寺という感じで、単に「ふ〜ん」になっちゃったのでした。



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2008/01/15  (火) 

化野念仏寺

幻想的な千灯供養で有名な化野念仏寺へ行きました。「あだしの」って、なんとなく心をひかれる響きがあります。「悲しみの地、はかない処」という意味だそうです。
 
ここは811(弘仁2)年、空海が五智山如来寺を建立し、野ざらしになっていた遺骸を埋葬したのに始まるとされています。のちに法然が念仏道場を開き、念仏寺と呼ばれるようになりました。浄土宗のお寺です。
 
本堂は1712(正徳2)年に寂道により再建されたそうですが、それより何より境内のおびただしい数の石仏に圧倒されます。約8000体あるのだとか。1903(明治36)年頃に、化野にある多くの無縁仏を掘り起こして集めたものだそうです。正面には「撮影禁止」って書いてあったのですが、そのときにはもう、脇のほうから写真を撮っちゃった後でした。何で撮影禁止なんでしょう? 変なモノが写っちゃったりすることがあるとか?
 
境内には水子地蔵尊もあり、地蔵様の縁日には水子供養が行われています。ここも撮影禁止。ここも撮っちゃった、すでに(-_-;) でも、いずこも不思議なものは写っていませんでしたよ。

 

仏舎利もなんだか不思議な建築です。なんといいますか、日本的ではない感じとでもいいましょうか。丸石の「虫塚」もあります。小さな命も大切にしましょうということかな。でも、やっぱり私は虫は苦手です(^_^;)
 
墓地のほうへ上っていく道には、ここにも見事な竹林がありました。上りきると六面六体地蔵があります。「天道」のお地蔵様から時計回りに水をかけながら回っていくのだそうです。お参りはしましたが、書かれている「呪文」は唱えなかったので、ご利益はないかも。お地蔵さんの前には広大な墓地があります。山に囲まれた景色のいい広い墓所で、永遠の眠りっていうイメージにぴったり、かな?

 



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2008/01/14  (月) 成人の日

祇王寺

お寺というより普通の民家のように見える祇王寺は、それもそのはず、もともと民家だったのですね。明治初年に廃寺となって、1895(明治28)年、元の京都府知事が別荘の緋と一棟を寄付したのが、いまの祇王寺なのだそうです。もともとの祇王寺にあった墓と木像が大覚寺によって保管されていたとか。
 
庭も大きなものではありませんが、苔が見事です。見本が出ているだけで20種類ぐらいの苔がありました。素人には似たように見えるので、どの苔がどの辺にあるのかはよくわかりませんが、庭一面を緑に染めて、美しいものでした。木々が葉を落としている中で、鮮やかに色彩を放っています。
 
ここは平家物語に出てくる「祇王」という白拍子にちなんだ尼寺です。平清盛に愛されていた人ですが、若きライバルにその座を追われ、母と妹とともに出家して祇王寺に入ったといわれます。それを知った若きライバル、仏御前も後を追って出家し、四人がこの寺の尼になったというお話。清盛のデリカシーのなさ(笑)と、白拍子たちの悲しみ涙を誘わずにはいられないという諸行無常の響きあり、です。ベンベン。
 
隣に壇林寺という大きなお寺があり、扁額に「蓮華精舎」と書いてありました。「祇園精舎」じゃなくて。こちらのお庭も拝見しようかと思いましたが、大勢さんが門前で楽しげに会議をしていらしたので、遠慮しました(-_-;)



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落柿舎
「転々」