ある小説の中に、世界を旅して「何を祀ってあるのかわからないんだけど、地元の人が拝んでいるものには手を合わせることににました。そうしたら、なぜか商売がうまくいくようになったんですよ」というフレーズがありました。SFだし、本筋とはまったく関係ないんだけど、心に残った一節です。そんなわけで(どんなわけで?)、日々の何気ないできごとを綴ってみようかと思います。
2008/01/09  (水) 

夜の京都、そぞろ歩き

京都は古い街でもありますが、刻々と変貌を遂げる新しい街でもありますね。町屋を改造したおしゃれなお店が増えているという話を聞いています。ゆっくり街歩きもしてみたいなぁと思っていたのですが、今回、京都っ子のご案内を得ることができて、変わりゆく街も楽しむことができました。
 
まず、連れて行ってもらったのが「新風館」。ここはいわゆるテナントビルですが、建物は1926(大正15)年に京都中央電話局として生まれた洋館で、1983(昭和58)年に京都市登録有形文化財第1号に登録されたものだそうです。レンガ造り風の外観、レトロな雰囲気が特徴で、2004年度のグッドデザイン賞建築・環境デザイン部門、第12回BELCA賞ベストリフォーム部門を受賞したそうです。屋台型店舗を出したい人は京都市の助成が受けられるとか。 テナントは30社以上で、中庭には小さなステージも設えてありました。
  
路地を気まぐれに曲がって歩いていると(友だちは「あみだくじ」歩きと言ってます)、雑貨屋や料理屋など新旧とりまぜて思わず首を突っ込んでみたくなるお店が立ち並んでいます。

  

絵葉書、写真ではなく絵だけの絵葉書をたくさん並べているショップは、見てるだけでも楽しかったです。京野菜を売っているお店にも興味津々。高価なので、なかなか手が出ないのですが。
 
税金回避建築(笑)、「うなぎの寝床」という表現は有名ですが、先斗町を歩いていると、狭い路地がそこかしこにある、本当にこれが実感されます。中には行き止まりもありますが、「通り抜け禁止!」ではなく、どこも「通り抜けできまへん」と書いてあるので、無理やり押し入るのははばかれますね(笑)
  
松の内は過ぎましたが、店先などに飾られている門松が関東とは違うことも発見。一番の違いは、どれも「葉牡丹」があしらわれていることではないでしょうか。私は「なんでキャベツ?」と無粋なことを叫んだのでした(^_^;) 関東で見かける門松は真ん中に大きな竹が3本、周りに松があしらわれ、たぶん、梅とお飾り……ではないでしょうか? 京都はどちらかというと小ぶりの竹で、松が生きがよかったように感じます。

  



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2008/01/08  (火) 

伏見奉行所跡

伏見は、平安時代には鳥羽と並んで貴族の別荘地として聞こえた土地だったそうです。港町だった伏見に豊臣秀吉が伏見城を築いたことから、城下町として発展。京都と大阪をむすぶ淀川を行き来した「くらわんか」の三十石船が有名ですが、そういえば寺田屋も船宿でしたね。夏になると舟遊びの観光プランもあるようです。伏見城の跡地が伏見奉行所です。
 
伏見といえば、佐幕派にとっては(笑)やっぱり寺田屋より伏見奉行所跡です。ここへ行くのを楽しみにしていましたが、当然、鳥羽・伏見の戦いで壊滅してしてまって、石碑がぽつんと立っているだけだということは知っていたので、突然、復元されていた……なんてことを期待していたわけではありません。明治以降、陸軍工兵隊の基地となり、戦後は米軍に接収され日本に返還された後は市営桃稜団地になったと入り口に説明板が掲げられてありました。

 <団地は酒蔵風の外装>
ちょうど140年前のいまごろ、1868(慶応4)年1月3日、御香宮神社に布陣していた薩摩軍は伏見奉行所に砲撃開始。土方歳三は戦局を打開しようと永倉新八らを、御香宮神社に斬り込ませるが……という場面がありました。伏見奉行所を基地にしても「御香宮神社を押さえておかなければ、そこに薩長が陣取ったらお終いだ」と土方さんが進言したのに幕府軍はそれを退けたために……、とかなんとか? というわけで、新選組が京都を最後にした土地、伏見奉行所と御香宮の位置関係と距離を実測できて満足です(笑)
 
敵地(笑)、御香宮神社にも行ってみました。徒歩5分ぐらいです。伏見奉行所よりちょっと高台にあり、飛距離の長い最新兵器をお持ちだった薩長にここから狙われたら、やっぱり敗走やむなきでしょうね。
 
御香宮神社には、まだ初詣の人々の姿もちらほら。和服姿の女性も見かけられました。境内より良い香りの水が湧き出し、その水を飲むと病が治ったので「御香宮」と呼ばれたという伝承があります。由来となった湧水は明治時代に涸れてしまったそうですが、1982年に復元され、1985年には環境省の名水百選に認定されたそうです。さすが酒造りの街、神社にも名水がありました。



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2008/01/07  (月) 

寺田屋

伏見といえば「寺田屋」、です。幕末の京都で騒動の舞台となった旅籠はいくつかありますが、池田屋など、もう失われた建物が多い中、寺田屋は資料館となって残っているのですね。当時、使われていた井戸なども残っていました。竜馬の記念碑や寺田屋の女将、お登勢さんの稲荷なども。
 
主役は坂本龍馬ですが、お龍さんが入っていたお風呂というのが残っていて、興味深かったです。そして、お風呂から飛び出して薄衣をはおり、竜馬に急を告げるために駆け上がった階段も。「昔白刃の階段」という名がつけられていました。案内の方が幕末の動乱について解説してくれているようです。
 
あとは畳の部屋がいくつかあるだけなのですが、坂本龍馬や中岡慎太郎などが写った集合写真がありました。不勉強を露呈しますが、このような写真があることを知らなかったので、しげしげと見入ってしまいました。中には勝海舟も一緒に写ってました。伊藤博文とか。
 
激動の幕末の主役たちが、こんなにずらりと並んで、「はい、チーズ!」(という顔はしていませんでしたけどね、誰も)。誰がイケメンかといえば、やっぱり中岡慎太郎かなぁ(笑)
  
すぐ脇の道は「竜馬通り」。これはただの商店街ですねぇ。おみやげ物ストリートかな。電車で来ましたが、なんとなく伏見と御所の距離感がつかめた感じです。



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2008/01/06  (日) 

伏見の水

今日は伏見へ行ってきました。お酒で有名な伏見は、街角のあちこちに水が湧いていて、「とてもおいしいので、ぜひ味わってみて!」と教わってきたのですが、うわさにたがわず、街角湧き水を発見。飲ませてもらおうと思ったのですが、何本もペットボトルを持って汲みに来ている人が行列。
  
とても時間がかかりそうなので、目的地のひとつ「月桂冠大蔵記念館」へ。ここでは月桂冠のお酒を試飲させてくださるとか。連れは飲兵衛で聞こえた人ですから、きっとワクワクしていたことでしょう。板張りの蔵のような建物の横を通ると、ほわっと酒粕の匂いのようなものが漂ってきました。
 

 そして、入り口に到着すると……、「1月6日までお正月休み」。普段はお休みなしなのに、お盆とお正月だけ、お休みになるそうです。前回、壬生の角屋さんも休館日だった……、年中無休の長浜城も臨時改修工事だった……。今日はもうお正月じゃない! 私の運って……、「どんだけぇ〜!」(笑) いや、実は「だったりしてねぇ〜」と悪い予感をもっていたので、その張り紙を見たとたんに爆笑だったのでした。
  
少し離れたところに、こちらは黄桜の「カッパカントリー」というギャラリーがありました。試飲はありませんでしたが、日本酒ができるまでの行程と昔の酒造りの道具などが見られます。そして、構内に「伏水」という湧き水が。こちらもペットボトルをたくさん持った人が来ていましたが、合間に一口、飲ませてもらいました。まろやかというのか、とんがったところが全然ない感じのお水で、この水がおいしいお酒を作り出すのでしょうが、飲兵衛ではない私は「おいしいお茶が飲めそう!」と思ったのでありました。
 
近くには伏見で作られている日本酒が全部並べられているショップもありました。お酒ばかりではなく、酒饅頭とか京野菜の飴とか、お菓子や小物も珍しいものがありましたが、荷物を持ちたくない私たちは、お土産なし!です(笑) 寺田屋と御香宮へも行きましたが、その話は後日。
 
烏丸丸太町を「からすまるまるふとるまち」と読んだ人がいたと言っただけで、京都人にものすごくウケてもらいました。このぐらいでウケてもらえると、楽でいいんだけどなぁ(笑)



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2008/01/05  (土) 

豆腐づくし料理

なぜか本日、京都に来ています。純然たる観光とはいえないのですが、まあ、メインテーマは「冬の京都で凍えよう!」でした。けど、案外、夜になっても冷え込んでいません。
 
別の用件で京都に来た友人と夕食で合流。友人の友人に豆腐専門料理「豆水楼」というお店に案内していただきました。「わー、お豆腐料理ってこんなにバリエーションがあるんだ!」と驚かされたくらい、いろいろな豆腐料理を堪能しました。
  
桶に入った湯豆腐はすごくおいしい上に、お代わりもさせてくれます。新しいお豆腐をお店の人が桶に入れてくれます。もちろん、限度いっぱいお代わりさせていただきました。ご飯も豆乳のお粥、デザートのアイスクリームも豆乳で作られたもの。どれもおいしくいただきました。
 
雰囲気のあるお店で、いまの季節は使われていませんが、鴨川を見下ろす「床」があります。床に出ると、鴨川にかかる橋が暗闇に鮮やかに浮かび上がってきれい! 寒さにもめげず、カップルや犬を連れた人が河原を散歩していました。「床」の季節にまた訪れてみたいお店です。
 



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秋葉原
祇王寺