ある小説の中に、世界を旅して「何を祀ってあるのかわからないんだけど、地元の人が拝んでいるものには手を合わせることににました。そうしたら、なぜか商売がうまくいくようになったんですよ」というフレーズがありました。SFだし、本筋とはまったく関係ないんだけど、心に残った一節です。そんなわけで(どんなわけで?)、日々の何気ないできごとを綴ってみようかと思います。
2009/04/16  (木) 

路傍の花

郵便局にハガキを買いに行くついでに、ちょっとその辺をブラブラしてみました。もう半袖のTシャツです。麦藁帽子もかぶってみました。今日は春というにはまぶしすぎるような陽射しでした。桜の花は咲いたと思ったら、あっという間に消え去り、いまは青々とした葉を繁らせています。でも、花はソメイヨシノばかりではありません。八重桜やモクレン、はなみずきなどが青空を彩っていました。あちこちのお庭や生垣のツツジも色とりどりの花をつけています。
 
今日からオリンピックの審査員が東京の街を審判する日が始まるようですね。湿度の高い夏でなく、花粉が盛大に舞い上がる初春でなく、春にいらしていただいてよかったですね。自然が石原くんを応援してくれるのではないかと思います(笑) 私はいまのところオリンピックにさほど関心はなく、招致が行われているのを承知している程度のものですが。こういう古風なオヤジギャグを発想してしまうほど疲れているのかなぁ(笑)
  



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2009/04/15  (水) 

根津界隈

白山まで来て、中山道とはちょっと外れますが根津神社に立ち寄っていくことにしました。とはいえ、いいかげんな地図しかもって歩いていなかったのであっちへウロウロ、こっちへウロウロ。以前に行ったときには、地下鉄で行ったので、方向感覚がまったくつかめません。
 
カンで歩いていたら、「江戸三大青物市場遺跡」という石柱に出会いました。ここが発祥の地であったようです。引越し先の巣鴨の「やっちゃば」は、うちのお寺の隣なのでおなじみなのですが、そうだったのか、ここから引っ越してきたのか……という感じです。
そして、次に目赤不動尊を発見。江戸には目赤、目黒、目白、目青、目黄という色とりどりの不動尊があったという話は知らないではありませんでしたが、こんなところで目赤に遭遇するとは思いませんでした。これは予想外(笑) 目黒と目白は駅名にもあるのでおなじみですが、目赤って……。なんとなく違和感があります。もともとは赤目不動尊だったらしいのですが、赤目なら「妖星伝」の世界ではないかと……(-_-;)
 
この辺りで、「絶対、間違った方向に来た」という確信ができました(笑) そこで目に入った交番で聞いてみると……、やっぱり逆方向(-_-;) しかもずいぶん歩いてきちゃったし。とぼとぼと戻るハメになりましたが、戻り道中にもいろいろなお寺さんがありました。とくにポンポコリンお腹の大きな像が立っていたお寺は印象的。参道もなんとかく風変わりな風情がありました。
 
やっと辿り着いた根津神社。そろそろツツジの季節だから……と思ったのですが、ちょっと早かったようです。咲いている木もかなりありましたが、一面のツツジというお庭を見るためにはあと1週間ぐらい後がいいのではないかという感じ。お天気と気温次第でしょうけど。

 

根津神社はいま改修工事の真っ只中のようで、本殿も門も養生されていて殺風景そのもの。ツツジが満開になるころには、この養生は外されるのでしょうか。せっかく訪れる方々のためにも外して差し上げたいものです(^_^;) 境内をそぞろ歩いていると、露店や屋台なども出ていて、お祭りムードも楽しめました。
 
根津神社を後に、来た道をひたすら戻って再び中山道へ。巣鴨の駅が見えてきた頃にはけっこう疲れ果てていました。今回は巣鴨で宿をとりましょう(笑) 次回はぜひとも戸田の渡しを渡りたいものです。何キロあるのかしら?
 



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2009/04/14  (火) 

八百屋お七

本郷から白山へ向かって歩くと、周りはお寺だらけです。大小取り混ぜて、この辺は本当にお寺の多いところですね。佃煮にするほど……(笑) それぞれのお寺には縁起もありましょうが、全部、訪ね歩いていたら一生、御府内から出られそうもないので、通過します。
 
立ち寄ってみたのは、大円寺。ほうろく地蔵のお寺として知られています。火付けの罪で火あぶりになった「八百屋お七」を供養するために建立されたお地蔵さまで、お七の罪を救うために、熱した焙烙を頭にかぶり、自ら焦熱の苦しみを受けたお地蔵さまだとされています。寄進されたのは1719(享保4)年だといいますから、お七が刑に処されてからずいぶん経って作られたものなのですね。その後、このお地蔵さまは、頭や耳、目、鼻などなど首から上の病気を治す霊験があるというので信仰を集めたものだそうです。
 
大円寺のお墓所は、本堂とは道路を隔てたところにありました。国の指定文化財「高島秋帆の墓」があります。高島秋帆って誰? しかも、「あきほ?」なんて読んで、ちょうどお寺の修復工事に来ていた業者さんらしい人の失笑をかったような気がします(-_-;) 順風満帆なら読めるんですよ〜(笑) 高島秋帆とは、幕末の砲術家。幕府に洋式砲術の採用を建議し、1841(天保12)年に洋式砲術演習を行った人だそうです。明治維新を見ないで亡くなってます。すみません、知らない人です(笑)
 
大円寺を出ると、この近所にやはり「八百屋お七」ゆかりのお寺がもう一つあることに気づき行ってみました。実は行き過ぎていて、バック、バック。本線から曲がり、かなり急な坂道を下りきったところに円乗寺、ここにはお七のお墓があります。お七はそもそも円乗寺のお小姓さん恋しさに火をつけたのでした。芝居の演目になれば、美しい悲恋のお話になりますが、実際はどうだったのでしょうか。まあ、ホントのことなんか、知らなくてもいいといえば、知らなくていいのです(笑)
 
「要するに犯罪者じゃない」「色気づいた小娘が……」などなど、ロマンスに理解のない二人連れは言いたい放題(笑) お墓は3つあり、中央はお寺の住職さんが供養のために建てたもの、右側は寛政の頃に岩井半四郎がお七を演じたのが縁で建てたもの、左側は近所の人が270回忌法要のために建てたもの、だそうです。ご近所の吉祥寺にもお七と吉三の比翼塚がありますが、ここへはちょっと前に行ったのでカット(^_^;)
 
比翼塚とは、心中をした男女を一緒に葬る塚のことだそうですが、「八百屋お七」の場合は、「心中」とは言えないんじゃないでしょうかね?
 



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2009/04/13  (月) 

中山道を歩く2

再びモモタロウに手を引かれて、中山道を歩きました。前回の続きで、聖橋をから。午前中、私にしては早めの時間に待ち合わせたので、歩き出しからお腹はすいているし、眠いし……(笑) はたして今日中に御府内を抜けられるものでしょうか。先を歩く浪士隊はもう150年以上前を歩いていて、追いつけるわけもないので急ぐ旅でもありません(^_^;)
 
聖橋から17号線、この辺りでは本郷通りと呼ばれています。まっすぐ歩いていくと「旧加賀屋敷御守殿門」に出会います。要するに、東京大学の「赤門」です。大名家に嫁いだ将軍家の娘の住んでいた屋敷を御守殿と称し、そこの門を赤く塗ったところから赤門と呼び習わしていたそうです。東大の赤門は現存する唯一のもの、国の重要文化財に指定されています。ここは加賀百万石、前田家の上屋敷だったところ。この御守殿門は、1827(文政10)年に第11代将軍家斉の姫が第13代藩主前田斉泰に嫁入りしたときに建てられたそうです。1877(明治10)年に東京大学になりました。
 
ついでに東大の構内を歩いてみました。「広いねぇ」「前田くんは金持ちだったから」「なんてったって百万石」「世渡り上手な感じがするよね、前田くん」と、まあ、知り合いのように。私もモモタロウも東京っ子なので、もしかしたら先祖が知り合いだったかも知れないじゃないですか(笑) 春の気配を漂わす「三四郎池」ものぞいてきました。三四郎池の正式名称は、「育徳園心字池」。これも加賀藩邸の庭園の一部だったものですが、後に夏目漱石の小説「三四郎」にちなんで、三四郎池と呼ばれるようになった池です。新緑が美しく、そぞろ歩きにちょうどいい感じ。
 
街の中では、ただ歩くだけでは面白味もないので、街道の近辺にある歴史的建造物も見て歩いています。建造物っていうほどではないけれど、近所に春日局のお墓があるというので探してみました。あらら、行き過ぎちゃってました。仕方がないので戻ってみましょう。こちらは春日通り沿いの麟祥院というお寺にあります。3代将軍家光の乳母であるのをいいことに大奥に権力構造を普及させた方でありますね(笑) 乳母が権力を持つって、わかる気もします。生みの親より育ての親でしょう、やっぱり(^_^;) それでこのあたりを「春日通り」っていうのかしら?


どこかへ行くときは、その場所にいちばん近い駅を調べて、そこから行くのが普通なので、東京の街の距離感って、営業の方とかタクシーの運転ドライバーならご存知でしょうが、ただ住んでいても案外わかりません。地図を見て、「あら、上野と本郷ってけっこう近いのね!」とか(笑) その上、行きつ戻りつ、結局、歩いた距離は6キロ程度。いや、行きつ戻りつ分を入れると8キロぐらいにはなったかもしれませんね。
 



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2009/04/12  (日) 

春の味

新潟の実家に行ってきたという友人から、セリと五月菜をいただきました。いまが旬の春日山城の近くです。五月菜というのは、初めて聞きましたが、菜の花のような感じです。一番菜ということで、太い茎でもさっと茹でたたけで、柔らかく、おいしくいただけます。からし醤油で和えてみました。
 
裏の川辺で採ってきたというセリもいただきました。茹でて細かく刻んでセリご飯にしてもおいしいと聞き、さっそくやってみました。茹でてもほとんどアクがでないくらいで、さわやかな土地で育ったのだろうなぁと思わせます。味も香りもまさに春そのものといった感じ。
 
八百屋さんでは、皮がついたままのタケノコが並んでいます。自分で買ってきたら、他所からもいただいたりして、しばらくは、たけのこの日々になりそうです。アクを取ったりしなくてはならないので、なかなか面倒ではありますが、おいしいタケノコを思うと苦になりません。
 
先日はうっかりふきのとうを盗んでしましましたが(笑)、ぜんまい、わらび、ふき、たらの芽と春の味覚は気持ちまで浮き立たせてくれるようです。何年か前まではときどき信州に山菜取りに行っていたのですが、そういえばここのところご無沙汰。時間がないというわけでもないのです。春の一日、山菜を探して山を徘徊するという心の余裕がないのですね。反省。
 



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粗忽者につける薬は
菜の花