ある小説の中に、世界を旅して「何を祀ってあるのかわからないんだけど、地元の人が拝んでいるものには手を合わせることににました。そうしたら、なぜか商売がうまくいくようになったんですよ」というフレーズがありました。SFだし、本筋とはまったく関係ないんだけど、心に残った一節です。そんなわけで(どんなわけで?)、日々の何気ないできごとを綴ってみようかと思います。
2007/12/09  (日) 

歓盛寺(甲斐霊場第50番の2)

歓盛院は永源寺から徒歩10分ぐらいのところにあります。狭い道を回りこんでいくと、駐車場はどーんと広くひらけます。入り口に瘡守稲荷大明神」が祀られていて、その奥に鐘楼や本堂があります。瘡守って、皮膚病かなにかを治癒してるという信仰でしょうかね。
 
開山は1194(建久5)年、いったんは源頼朝に嫌われて衰えたものの、1478(文明10)年に中興されたそうです。江戸時代には徳川の歴代将軍に保護され、とても栄えていたそうですが、いまはしんと静まり返って、お寺さんもお留守。境内のイチョウやモミジがさらさらと風に葉を落とす音だけが聞こえてきます。
  
最近、改修されたという鐘楼にかけられている梵鐘は、1722(享保7)年に作られたものだそうですが、いまでも毎日、時を告げているそうです。地域の人々は、いまでもお寺の鐘の音で生活のリズムをつくっているのかもしれませんね。
 
お墓所には、ものすごく古い感じのする墓石と、昨日建てたのかしらと思うような墓石が隣り合っています。「墓地分譲中」の大きな看板がありました。こんな静かなところで眠るのもいいかもしれませんよ。



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2007/12/08  (土) 

広島菜

友だちから広島菜の漬物をもらいました。大好き〜! 子どもの頃、10年ぐらいにわたって夏休みや冬休みを広島県ですごしていたのですが、このときはじめて広島菜のおにぎりに出会いました。おにぎりといえば、海苔で巻いてあるのしか知らなくて、けっこう衝撃的においしかったのです。いまでは、おにぎりやさんでもナッパで巻いたおにぎりは売っていますが、その頃、私は見かけたことはありませんでした。
 
菜巻きのおにぎりって、広島菜ばかりではなくて、葉が大きいものならなんでもいいんだよと教わりましたが、いえいえ、私は広島菜! これでなくては、菜巻きおにぎりとは認めません(笑) そのままご飯に巻いて食べてもいいのですが、ここはやっぱりおにぎりにしたいと思い、帰るなりご飯を炊いて、おにぎりにしてみました。おかずなんかいらないって感じ。
 
広島県の知り合いからは、牡蠣とか果物とか、おいしいものを送ってもらうことが多いのですが、なかなか広島菜に気づいてくれる人がいません(笑) 日常的な食べ物だから、熱狂的なファンがいるのを知らないのかも。夏に広島に行ったときも実は探し回ったりして、真空の袋に入ったものを見つけて買ってきました。でも、やっぱりちょっと違うんですよね。
 
広島といえば、尾道のラーメンを壇一雄の本を片手に探して食べにいったこともありました。小さなお店だったけど、まだあるのかなぁ。昔のことなので、名前も忘れてしまったけど、また尾道に行く機会があったら、古い本を取り出して、調べて行きそうな気がします。なんとも食い意地の張ってる……。太りそう……。



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2007/12/07  (金) 

永源寺(甲斐霊場第50番の1)

甲斐霊場50番目の霊場は永源寺と勧盛院の二つになります。二つで一組? 同じ曹洞宗のお寺ですが、龍華院(第46番)の末寺であるという以外には共通点はさなそうなのですが。
 
永源寺は山門を改修工事中。このあたりは水害の多い地域で、永源寺も何度か水害にあって、いまの本堂は1702(元禄15)年に再建されたものだそうです。

  

御朱印をお願いすると、本堂を開けてくださいました。御朱印は住職さんが書いてくださり、一度、本堂に上げてから手渡してくださいました。こういうことって、ありそうで、はじめてでした。なんだかとてもありがたみがあります。

 

本堂には、ここにも江戸時代の駕籠がありました。このあたりは、お寺さんが使った駕籠などが当たり前に残されているのでしょうか。改築される前の茅葺屋根の本堂や経堂の写真などが展示してあり、昔の面影を偲ぶことができます。3月の第1日曜には観音祭りがあり、重要文化財に指定されている聖観世音菩薩がご開帳されるそうです。
 
かつて、甲斐にただ一つの普化宗という禅宗の寺院、明暗寺というのがあったそうです。この宗派は虚無僧の寺。時代劇でお馴染みの笠をかぶって尺八を吹いているイメージですね。この普化宗が明治初期に廃宗となったため、明暗寺から永源寺へ、市の文化財に指定されているご本尊の普化禅師像などが移されたそうです。毎年、4月29日に「レンゲ祭り」が開かれ、尺八愛好家による虚無僧行列があるとか。見てみたいですね!
 



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2007/12/06  (木) 

大福寺(甲斐霊場第49番)

山肌にお墓が貼りついているような山裾に大福寺はありました。シルクの里公園の隣だよ、温泉施設の上だよ、と教えられてきたので、真正直に温泉の上に登る坂道を思いっきり登り始めると、うっ、下にお寺らしきものが……。またしても右が崖の道をバックで降りるハメに。すぐ気づいてよかった(-_-;)
 
大福寺入り口という看板に従って道を入ると観音堂らしいものがあるのですが、小さなものです。はて、大福寺は? クルマを停めて何かを燃やしている作業中のおじいさんに伺うと、真後ろでした。その方は、「あんまり小さくて驚いただろう」と笑っています。「どこから来たんだ?」と尋ねられて、「多摩方面から」と答えると、「そうか、静岡か。遠州か、遠いなぁ」とひとりで納得。どうもお耳がちょっと遠州ようです。クルマ、多摩ナンバーなんですけど(^_^;) お参りして、御朱印をお願いしようとすると、「そうかい」といって、御朱印帳をもって庫裏に消えました。あ、住職さんだったんだ! 失礼しました(^_^;)
  
本堂の正面には観音堂があります。ここは甲斐三十三観音の十一番札所でもあるのでした。この観音堂、なんとなく造りが神社のような、でもお祀りしてあるのは観音様だし、という感じの不思議な建物です。鐘楼や地蔵などもあり、かつては大きなお寺だったという面影がかいまみえます。739(天平11)年に行基が、この地で観音像を彫りお寺を開いたのが始まりとされていますが、はっきりとはわかっていないそうです。
 
隣はシルクの里公園。広々とした敷地に芝生や雑木林が広がっています。かつてはここも寺領だったのかもしれませんね。この公園には浅利与一のお墓があり、公園の一角には与一にちなんだ与一弓道場もあるそうです。ん? 与一っていえば、那須与一じゃないの? と思ったのですが、浅利与一も源頼朝の平家追討軍に参加し、佐奈田与一、那須与一とともに「源氏の三与一」といわれた弓の名人なのだそうです。知らなかった(^_^;) 壇ノ浦の合戦で遠矢を射て、有名になった人物だそうです。

 



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2007/12/05  (水) 

我が家の秋

今年は何かとせわしなく、ちっとも庭にかまわなかったので、猫の額とはいえちょっと前までジャングル状態だった我が家の庭。気がついたら、自然がジャングルを枯らし、もさもさになりながらも楓が一生懸命に紅葉してました。かわいそうなくらい、床屋さんが必要です(-_-;)
 
手入れをしないと、葉もなんだかくたびれた感じになるのですね。とはいえ、ウチのコなので、見てあげることにしました。風景の美しいところへ行くのはうれしいけれど、他所にばかり行っていると、ひがむかもしれませんからね(笑)
 
とはいえ、散歩にいけば、いま東京は紅葉の真っ最中という感じで公園などはきれいです。たまには近所を散歩してみようと思いつつ、今日は一日、限りなくパジャマに近い状態。これまでで一番寒かった日だとか。これでは外に出る気がしません。って、お天気もよかったし、いまからこんな状態では冬眠でもするほかありませんね。
 
風邪ひいちゃったらしい話もあちこちから聞こえてくるような。インフルエンザもはやい時期からの流行だとか。これもあれも、地球が壊れかけてることと関係がありそうに思ってしまいます。マイ箸、エコバッグぐらいじゃ間に合わないかと思いつつ、そのぐらいしかできない……。あ、ゴミの分別はちゃんとやってます!



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円楽寺(甲斐霊場第48番)
忠臣蔵の日?