ある小説の中に、世界を旅して「何を祀ってあるのかわからないんだけど、地元の人が拝んでいるものには手を合わせることににました。そうしたら、なぜか商売がうまくいくようになったんですよ」というフレーズがありました。SFだし、本筋とはまったく関係ないんだけど、心に残った一節です。そんなわけで(どんなわけで?)、日々の何気ないできごとを綴ってみようかと思います。
2007/09/22  (土) 

谷保天満宮「大祭」

東京都国立市にある谷保天満宮の大祭に行ってきました。今日も暑くて、お祭ウォッチャーも楽じゃないってとこです(^_^;) 
 
東日本最古の天満宮で、亀戸天神社・湯島天満宮とともに関東三大天神の一つです。903(延喜3)年に菅原道真の三男・道武が、父を祀る廟を建てたことが始まりだそうです。今年は、菅公御神忌1105年式年大祭、つまり道真が没して1105年目の回忌ということです。この大祭は5年に1度、このようなかたちで行われたのは、1100年式年大祭が初めてで、今回は第2回ということでした。
  
5年に1度の式年大祭の華、ご祭神の分霊を鳳輦に移し市内を巡る荘厳な行列は22日。 氏子が平安時代の装束で随従するそうで、これも見ておきたかったのですが、諸般の事情でかないませんでした。
  
本日は「神幸祭」として、夕方から神輿の渡御が行われました。明日23日ははお昼頃から、獅子舞と花笠のような万灯の行列が練り歩き、国立市無形民族文化財の古式獅子舞が行われるようです。とても珍しい万灯行列と、初めて舞われたのが949(天暦3)年2月25日だったというホントに珍しい古式獅子舞を見るために、私は果たして明日も谷保天満宮へ出動することができるでしょうか?
 
「神幸祭」は祭神を神輿に移す儀式から始まり、11基(たぶん)の神輿にすべて移し終わると爆竹が鳴らされていっせいに神輿が担がれ、宮出しがはじまります。威勢のいい太鼓の音に送り出されて、いざ街を練り歩き。通行止めにはなりますが、電車にはかなわず、踏切では通過待ちもありながら、気勢はそがれず、賑やかな行列が続いていきました。
  
谷保天満宮は学問の神様といわれる菅原道真をまつった神社ですから、入学試験が間近に迫ると、合格を祈願する受験生でいっぱいになるそうです。お祭は受験生の姿より、家族連れやお年寄りの姿が目立ちました。当たり前か(^_^;) 参道には食べ物やおもちゃを売る露店、金魚すくいなどが並び、子どもたちはこっちに夢中。子どもにとって買い食いはお祭の醍醐味ですよねぇ。
 

  
谷保天満宮をこれまで「やほてんまんぐう」と読むのだと思っていたのですが、正しくは「やぼてんまんぐう」と読むそうです。でも、JRの駅は「やほ」ですよ。大田蜀山人に、「神ならば 出雲の国に行くべきに 目白で開帳 やぼのてんじん」と詠んだ狂歌があるそうですが、これは 「野暮」と「谷保」の掛詞になっていて、ここから「野暮天」という言葉が生まれたのだとか。確かに「やほ」と読んだらなんのことがわかりませんね。へぇ〜、「野暮天」の語源がこんなところにあったなんて、知りませなんだ。
 
縁日ガイド」にも写真を紹介しています。



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雲光寺(甲斐霊場第13番)
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