ある小説の中に、世界を旅して「何を祀ってあるのかわからないんだけど、地元の人が拝んでいるものには手を合わせることににました。そうしたら、なぜか商売がうまくいくようになったんですよ」というフレーズがありました。SFだし、本筋とはまったく関係ないんだけど、心に残った一節です。そんなわけで(どんなわけで?)、日々の何気ないできごとを綴ってみようかと思います。
2007/09/03  (月) 

洞雲寺(甲斐霊場第5番)

多忙と暑さでしばし知らんぷりを決め込んでいた甲斐霊場めぐりに再び行ってきました。108もあるのに4でやめてしまったら、あまりにも情けないですもんね。でも、訪ねたお寺の一軒で、「普通、2年半ぐらいかかってますね」と言われ、本当に完投できるだろうかと、ちょっと不安になりました。まあ、2年でも3年でも……、急ぐ旅ではありません。
 
甲斐百八霊場の5番目は、山梨市にある金峰山洞雲寺です。この辺りのお寺は、みな歴史が古く、武田信玄どころではありません。甲斐源氏、鎌倉時代ぐらいからあるお寺がたくさんあります。洞雲寺も800年ぐらいの歴史があるといわれます。古すぎて、途中で朽ち果て、豊臣時代ぐらいに再興されたといいます。
  
曹洞宗のお寺で、ご本尊は釈迦如来。集落のはずれ、登っていくと、まず丘の中腹に山門だけが見えてきます。道路から狭い道を上がっていくと、パッと視界が開けたところが洞雲寺。
 
広々した境内にはたくさんの観音像や灯籠などが配置されていて、静かなくつろぎを感じます。お寺の前にある地蔵群は、それぞれに小さな風車が誂えられていて、ときどき頬をかすめる涼風にきらきらと回っているのが印象的。かなり大きな涅槃像は、日本のお寺には珍しいものではないでしょうか。
御朱印  
まったく季節外れで残念でしたが、本堂の前の枝垂桜は知る人ぞ知るという有名な桜です。総じて甲州は桜で有名なお寺が多いようですね。境内には県の天然記念物に指定されている梅もありました。いまごろ行くのはもったいない! 早春に訪ねるのが一番でしょうね。観光化されているお寺ではないので、平日なら静謐なひとときが楽しめます。



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2007/09/02  (日) 

横浜中華街

横浜スタジアムに行く用事があって(笑)、みなとみらい線の「元町・中華街」駅で降り、久しぶりに横浜中華街を通りました。スタジアムに行くだけならJR関内駅徒歩1分なのですが、今日は突然、「肉まんを食べたい!」という気分になり、わざわざ遠回りして出かけていきました。
 
週末の中華街は、歩いていても渋滞するほどの混雑で、本当はあまり通りたくないところ。だから、ずいぶん久しぶりだったのですが、その変容ぶりにびっくり。ちょっと前までは閑散として、ちょっと暗いムードだった関帝廟通りだったはずが、すっかり賑やかになり、お店もずいぶん増えていました。中華料理のお店もありますが、アクセサリー、おみやげ品のような店がいっぱい。もはやメインストリートと並ぶくらいの賑やかさです。
  
市場通りなどの小路の風情はさほど変わらない感じはしましたが、もともとあるお店でも改装したり化粧直ししたところがけっこうあるような(何年も行ってないような言い方ですね)。そして、お昼時だったからかもしれませんが、どのお店も、どのお店も行列! 関帝廟通りばかりではなく、タコ足配線的に中華街は増殖し、変容し、すっかり立派な観光地になったようです。
  それでも今日はすいてるほう

 
関帝廟も、かつては閑散としていたものですが、携帯電話で記念写真を撮る人々でごった返しているような。お線香の煙も絶え間なく上がっていました。恥ずかしながら、関帝廟が関羽を祀っているところだとは、最近まで知りませんでした。三国志は好きで、いろいろな人の本を読んだものだけど、それを知ったとき、蜀の武将じゃない、なんで商売繁盛と関係があるんだろう? 別人? と思ったくらいです。
中国らしい華やかさ関帝廟 

 
関羽はすぐれた武将であると同時に、蓄財にも優れた能力を発揮したとかで、中国でも商売の神様としてあがめられているそうですね。そう、優れた武将であったかもしれないけど、蜀って、ある意味、侵略国家じゃないでしょうかね(^_^;) 私はちょっと呉のひいきだったりして(笑)
 
さて、肉まんです。ときどき買っていた、かつては中華街とはいえなかったような外れのお店へ行きました。中華街の肉まんは、どれもそれなりにおいしいので、あとは好みの問題かと思いますが、ここの肉まん、けっこう気に入ってました。そしたら、「いま、売り切れた。あとの、解氷中」と言われてしまいました。みると、自然解氷中らしく、台の上に凍った肉まんが転がってる……。これじゃ、いつになったら蒸し上がるかわからない……。
 
あきらめました。ああ、やっぱり肉まんが食べたかった〜! 今日は夢に見そうです(^_^;)



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2007/09/01  (土) 

永福稲荷神社「しょうが祭」

江戸時代、甲州街道八王子宿場の入口にあったのが永福稲荷神社です。9月1日に行われる例祭は、神社がこの地に勧請されてからずっと続いているという「しょうが祭り」。いまでも神社周辺の道路に市が立ち、生姜が山のように積み上げられています。
 
私が行ったのはお昼頃で、まだ市は立ちはじめだったのでしょうか、生姜のお店もまばら。たこ焼きや焼きそばの屋台も「いま、作ってまーす」という感じでした。生姜の鮮度を保つために水をかける風情がおもしろいといわれていましたが、本日、霧雨という感じで、わざわざ水はかけないでしょう……。
 
生姜は風邪によいといわれます。江戸時代は多くの人々が無病息災を願って生姜を買いに来たとのことですが、いまは、ま、スーパーでも売ってますしねぇ。往年の賑わいはないように感じます。それでもたくさんの生姜を買い求め、リュックに詰めて背負って帰るご夫妻などを見かけました。
  
また、無病息災、交通安全を願う軍配も縁起物として売られています。この神社に勧請した力士にちなんで軍配が配られるようになったそうです。
 
永福稲荷はJR八王子駅から5、6分のところにあるのですが、私は京王線の八王子駅から行き、どうやら角を曲がり間違えたままどんどん進んでいったら、浅川に出てしまいました。前回、浅川周辺をうろうろしたのは初夏だったのですが、季節が変わると川の風情もかなり変わるものですね。なんて、暢気なこと言ってられない、霧雨だけど雨は降っているし(-_-;) 
  
なんと30分近く歩き続けてしまいました。さすが、豊臣秀吉だ、武田信玄だという時代から賑わっていた街だけあります。道はまっすぐじゃないし〜。やっとたどりついて、お祭やっててよかった!と思いました。これで中止だったら、踏んだり蹴ったり。



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2007/08/31  (金) 

野菜の日

今日は8月31日で、831やさい、野菜の日なんだそうですね。本当に、日本人ってこのテの語呂合わせが好きですね。というよりも、日本語の特質なのかもしれません。何月何日は何の日っていうのを集めていくと、毎日、何かの日なのかもしれないと思ってしまいます。本当にそうかな? ちなみに明日はキゥイの日だそうです。9月1日、「きゅう」に「いち」、苦しいなぁ(^_^;)  

 

そういえば、1.41421356、1.7320508なんていうのも、子ども頃、覚えた記憶がありますね(笑) 現時点で何の役にも立っていないような気もしますが(^_^;)
 
私にとって8月31日といえば、子どもの頃は毎年、朝から向こう鉢巻で夏休みの宿題をやっつけていた日……という感じです。今年は、9月が週末から始まるので、なんだか得したような気がしませんか? きちんと宿題を終えて、心置きなく新学期を待ち構えていた人たちには関係のない話でした(-_-;)
 
今日はちゃんと大地の恵みに感謝して、野菜をたっぷり食べましたでしょうか? ちょっと涼しくなって、いよいよ食欲の秋も間近。メタボリック症候群の秋にならないように気をつけなければいけませんね。
 
今月の運勢を更新しました。



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2007/08/30  (木) 

過去帳

ここのところ、いろいろな用事で何度かお寺さんを訪ねることになりました。いままでは、僧侶と会うのは葬儀や法事のときくらいで、せいぜいが頭を下げるくらいでろくに話はしたことがありませんでした。ところが、ちょっと複雑な話があり、過去帳なんかを見る機会を得ました。
 
過去帳というのは、その家の菩提寺に記録されている家系図のようなものです。普通、その家のお墓に入っている人たちの関係性がわかるだけですが、我が家の場合、枝分かれした家も同じ菩提寺だったりするのと、関係者で別の墓所に埋葬されている人も参考のため?書かれていたりするので、けっこう、いろいろな相関関係がわかっておもしろいものでした。
 
話に聞いていた頑固者の刀鍛冶のオヤジ(イメージです(^_^;)って、私の曾じいちゃんの弟だったんだ〜とか(笑) 会ったこともないのに、ときどき名前を聞いたことがあった人が四代前でつながっている人の子孫だったのね、とか。
 
ルーツを探る、っていうほどの家系ではないので、それ以上、調べてみようと思ったわけではありませんし、きっとすぐ忘れちゃうような人々だと思うのですが、ちょっとの間、明治時代や江戸時代に生きた人々の面影を垣間見た感じです。



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「キサラギ」
放光寺(甲斐霊場第8番)