ある小説の中に、世界を旅して「何を祀ってあるのかわからないんだけど、地元の人が拝んでいるものには手を合わせることににました。そうしたら、なぜか商売がうまくいくようになったんですよ」というフレーズがありました。SFだし、本筋とはまったく関係ないんだけど、心に残った一節です。そんなわけで(どんなわけで?)、日々の何気ないできごとを綴ってみようかと思います。
2007/08/26  (日) 

冨士浅間神社「吉田の火祭り」

富士吉田市で行われる「吉田の火祭り」は、北口本宮冨士浅間神社と境内社諏訪神社の秋祭りであると同時に、富士山の夏山シーズンの終わりを告げるお祭でもあります。日本三奇祭の一つに数えられるそうですが、確かに夏の暑いさなかに火の粉を飛ばしながらゴウゴウと燃え盛る大松明は奇観といえるかもしれません。

 
夕暮れが迫る頃、メインストリートの歩道脇には一山の土が盛られていきます。そして車両通行止めになる16時30分、土は道路の中央へ運ばれ大松明を支える土台に変身。そばには大松明がゴロリと寝そべって立たせてもらうのを待ちわびているようです。
 

その近くには高く積み上げた薪の塔も次々出現します。これは大松明とは別に、ご近所の方が自分の家の薪を積み上げるようです。互いに交差させた、かなり背の高い薪の塔があちこちに。この高さを密かに競っているのでしょうか?

  
その頃、北口本宮冨士浅間神社ではお神輿が出発の準備。勇壮な宮出しを見ようと多くの人が集まってきています。お社の横には、富士山への登山口があり、昔はみんなバスなんか乗らないで、ここから一歩一歩頂上を目指したのでしょう。鳥居に掲げられているのも、ずばり「富士山」でした。

  
大松明に点火される少し前に、いわゆる普通の神輿と富士山をかたどった真っ赤な神輿が街へ繰り出してきます。その前にすべてミニチュアのような子ども神輿もちゃんと2台セットで練り歩いてきました。ホンモノの富士山の神輿は1トンもあるそうで、大勢で担いでいてもかなり重そうです。
  

太鼓とご神木の前触れで、神輿がメインストリートを練り歩いた直後、大松明が次々と立ち上げられ、提灯を持った若衆たちによって点火されていきました。高さ約3メートル、合計で79本が1列に並べられて夜空を焦がさんばかりに燃え盛ります。この行列、2キロぐらいは続いているので一望にはできませんが、真ん中あたりで左右を見渡せば、ずっと夜空に映える火炎の列が見えてかなり迫力があります。
  

近くによると火の粉は飛んでくるは、熱いは、それはそれで大変なものです(^_^;) 大松明の列の両脇にあっという間にたくさんの屋台、露店が出現しました。見物客はカキ氷などを買い求めて、熱い火と冷たい氷のコントラストを楽しみながらそぞろ歩いているようでした。
縁日ガイド」にも写真をアップしてあります。



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