気まぐれ縁日ガイド

今年で第12回目を迎えた川崎大師｢風鈴市｣。全国から集められたさまざまな音色の風鈴はすっかり夏の風物詩として定着しているようです。2007年は7月18日(水)〜23日(日）まで。涼しげな音色に誘われて多くの人々が訪れています。

それぞれの風鈴は、地方色豊かで、とても個性的。音色も素材によって美妙に違っています。低い音、高い音、風に震える風鈴の音はどれも美しい音を奏でていました。

東京のつりしのぶ風鈴

川崎大師オリジナル厄除け風鈴

南部鉄ふうりんや京都の竹ふうりん、岐阜の美濃焼きふうりんなど。

参道にはさまざまな店が並び、名物の｢咳止め飴｣や｢とんとこ飴｣を売る呼び声が賑やか。境内には、そう多くはありませんが、冷たいジュースなどを売る露店も立ち並び、目と耳と味わいで夏の休日を楽しむことができそうです。
○アクセス/京浜急行「川崎大師」駅下車徒歩
記/2007年7月19日(この日のブログはこちら）

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｢浜降祭｣から、茅ヶ崎の夏がはじまるといってもいいかもしれません。海の日の早朝、夜明けとともに市内の各神社から、西浜海岸に大小合わせて30基余りの神輿が集まります。

　
1838(天保9)年に寒川神社の神輿が、国府祭に渡御した帰途、相模川の渡しで寒川の氏子が争いを起こし、ご進退が川に落ちて行方不明になってしまいました。その数日後、猟師がご神体を発見し、寒川神社に届けたお礼に、寒川神社の神輿が南湖の浜で｢禊｣をするようになったのが｢浜降祭｣の起源といわれています。

 
江戸時代後期に幕府がまとめた｢新編相模国風土記稿」には、もっと古い時代から鶴嶺八幡宮で浜辺への渡御して心身の罪やけがれを清める｢禊｣の神事があったという記載もあるそうです。

 
いろいろな説があって真偽のほどは神のみぞ知るということになりますが、いまの形になったのは1876(明治9)年。旧暦の6月29日に行われていた神事を新暦の7月15日と決め、｢浜降祭」と呼ばれるようになったのだそうです。

 
1997(平成9)年からは海の日に行うようになりましたが、ハッピーマンデー制度導入後の2004(平成16)年からは7月の第3月曜日に変更されています。

 
浜降祭の神輿は神社を出発する時間がバラバラで、一番早い寒川神社は午前2時ごろ出発するとか。海岸に近づくと、いくつかの神輿が合流ます。神輿が合流したあと、午前5時過ぎに浜に降り、神社ごとに決められた場所に鎮座して儀式、｢禊｣と神事が進んでいきます。午前9時には終了。とはいえ、だいたいこういう行事は時間は押し気味ですけど。

○アクセス/ＪＲ東海道線「茅ヶ崎」駅下車徒歩※西浜まで臨時バスあり
記/2007年7月16日(この日のブログはこちら）

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高野山真言宗法多山尊永寺(静岡県袋井市)は、正観世音菩薩をご本尊とし、厄除観音として知られています。725(神亀2)年、聖武天皇の勅命を受けた行基上人がこの地を大悲観音応臨の聖地とし、自ら刻んだ観世音菩薩を安置したのが縁起といわれていますが、年代的には伝説とみていいかもしれません。
 

今川、豊臣、徳川の時代を通してさまざまな武将の信仰を得て一山十ニ坊の法燈が栄えたそうです。明治維新に朱印地を返還、十ニ坊を廃して尊永寺と改め、今日の法多山尊永寺となりました。
 

「万灯祭」は、この日に参拝すれば、4万6千日分のご利益があるといわれる7月9、10日の毎年行われる祭事です。本堂前には何千基もの灯籠が奉納され、辺りが薄暗くなる頃には法多山の夏の夜は幻想的な雰囲気を作り出すようです。
 

万灯祭に併せて「厄除ほおずき市」も開催されます。厄除祈願をされた鉢植えのほおずきは、万灯祭の縁起物ととなっています。また仏事のみならず、「ほおずき寄席」「ほおずき娘コンテスト」などのイベントも行われています。
  

境内に並べられる灯籠は、一般の人でも献灯できるとのこと。献灯すると四万六千日のお札がいただけるようです。

○アクセス/ＪＲ東海道線「愛野」下車徒歩
記/2007年7月10日(この日のブログはこちら）

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夏の風物詩として人気のある浅草寺の｢ほおずき市｣は、もともとは「四万六千日」と呼ばれる観音詣での縁日です。。昔から各月の縁日に観音様にお参りすると、他の日に増してご利益があるとされていますが、とりわけ7月10日の縁日は、4万6千日分の功徳が得られるとされたことに由来します。江戸時代から御利益を求める人々の参拝で賑わってきました。
 
この四万六千日の縁日に境内でほおずきが売られたことから、「ほおずき市」と呼ばるようになりました。縁日は毎年7月9、10日。6、7、8日に行われる入谷鬼子母神の｢朝顔市｣に続いて、お盆を控え、この界隈が賑やかになるひとときです。
  

境内一帯にはよしずばりのほおずき売りの店がたくさんん並び、いなせな祭装束のお姐さんや兄さんが威勢のいい声でほうずきを売っています。一鉢の値段はだいたいどこでも2500円。祭が終わる頃にはダンピングもあるのでしょうか？

○アクセス/都営地下鉄浅草線「浅草」、地下鉄銀座線「浅草」、東武伊勢崎線「浅草」駅下車徒歩
記/2007年7月9日(この日のブログはこちら）
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朝顔市に行ってみました。朝顔市といえば、｢恐れ入谷の……｣というわけですが、ここにも朝顔があるというので、雑司が谷の鬼子母神の夏市に。しかも朝顔というくらいで朝が勝負だろうというのに、昼過ぎに行ったので、市はもう終了モードでしたが。小さなお堂で、6、7、8日の3日間の最終日で、しかも午後とあれば朝顔を並べているお店は少なく、食べ物やおもちゃを売る露店もだいぶ撤退したあとのようでした。

 
駅の名前は「きしぼじん」ですが、この神様の名前は「きしもじん」と呼びます。鬼子母神は安産、子育の神様として広く信仰の対象となっています。鬼子母神は中国では夜叉神の娘で訶梨帝母（かりていも）と呼ばれます。

  
千人の子どもを産みましたが、その性質は凶暴で、近隣の幼児をとって食べるので、人々から恐れられていたとのこと。そこでお釈迦様が、その末の子を隠してしまったそうです。すると、訶梨帝母は夜も日もなく嘆き悲しむので、お釈迦様は、｢千人のうちの一子を失うもかくの如し。いわんや人の一子を食らうとき、その父母の嘆きやいかん｣と戒めました。訶梨帝母は過ちを悟り、お釈迦様に帰依して、安産、子育の神となることを誓ったそうです。盗難除けの守護ともいわれます。
  

鬼子母神は、入谷の真源寺（東京都台東区）、雑司が谷の法明寺鬼子母神堂（東京都豊島区）、法華経寺の鬼子母神（千葉県市川市）などが有名です。縁日は毎月8のつく日（8日,18日,28日）。雑司が谷の法明寺は、7月の縁日を朝顔なども売りに出ている夏市となっています。
  

鬼子母神の「鬼」という字の表記は、お釈迦様の導きで改心したということで、お寺によっては、「角を外した」という理由で、上に点が無い字を使うところがあります。雑司が谷の鬼子母神像は、鬼形ではなく、羽衣をつけ、幼児を抱いた菩薩様のお姿なので、点のつかない鬼の字を使っています。室町時代にあたる1561（永禄4）雑司の役にあった柳下若挟守の家臣、山村丹右衛門が清土（いまの目白台付近）から掘りだし、星の井で清め、お寺に納めたものといわれています。
○アクセス/都営荒川線「鬼子母神｣下車徒歩

記/2007年7月8日

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