知足の気まぐれトルコ紀行

続きを読んでくださるときは｢ＮＥＷ｣ではなく｢ＯＬＤ｣のほうをクリックしてください。この日記に書かれている料金等の数字は、2008年3月中旬のものです。 

イスタンブールの街に着いたのがお昼頃だったので、今日は市内を見て歩くというほどの時間はなかった。ほぼ移動のためにバスで街を通り抜けただけだが、やはり東京などと比べるとまったく異質な感じがする。まず、繁華街の様子が違う。新市街であれば高層ビルもあるのだが、ミナレットがみえるばかりではなく、繁華街の店の一つ一つが遺跡のよう。とは、いささかオーバーだが、街が歴史的景観をもっている。街自体が世界遺産というのもわかる。
 
道路などは整備されているが、片道4車線もあるような大きな道路が4世紀頃に作られた水道橋をくぐるなんて！　東京と比べると、圧倒的に緑が少ないとも感じたが、この街は昔から、水には苦労した街である。この壮大な水道橋もはるか彼方の水源から、少しずつ傾斜をつけた水路で街に水を供給していたそうだ。江戸時代に造られた神田上水や玉川上水と同じで、ほんの少しの傾斜をつけた水路で街に水を供給していた。水を制する者は街を制するか、国を制する……、のかな。イスタンブールの郊外には名水といわれる湧き水もあり、ペットボトルを抱えて遠くから人々が水を汲みに来るという。
 
イスタンブールにはこんなに海があり、どちらを向いても水がありそうなのに。東京だって海に面している街だが、埋め立てや開発で、東京には海がないと感じる。イスタンブールは海水浴をしている姿こそないが、橋桁で釣りをしたり、サバサンドを売っている船などが見られ、貨物船も行き交う。もっとも、海べりにある街なんじゃなくて、海を挟んでいる街なんだから、海を感じなければうそだろうけど。
 
ホテルの部屋から見た夕暮れの街も美しかった。ジャーミーは派手ではなく、ほんのりとライトアップされている感じで。泊まったのはジェイラン･インター･コンチネンタル･イスタンブール。インターコンチなんてすげぇ〜ホテルに泊まったのは生まれてはじめてで、緊張(笑)　普段、1泊3〜4,000円のビジネスホテルを回遊している身には、ちょー贅沢である。まあ、二度と泊まることはないかもしれないのでホテルライフを楽しもう(笑)　とはいえ、私たちの宿泊地点は5階。ここからでも夜景は楽しめたが、15階とか17階とかに割当があった方々は、もっと素晴らしい夜景が楽しめたらしい。お部屋訪問に押しかければよかった？(笑)

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