知足の気まぐれトルコ紀行

長い間、おつき合いいただいたトルコ紀行もやっと終了。めまぐるしく観光地を回った走行距離は2,000キロ以上にわたったそうだ。日本列島、北から南まで走りぬけたよりもっと長い距離を移動した感じ。旅行中、写真を撮り、メモを取ってはいたけれど、帰ってきてしばらくたつとやはり記憶は薄れてしまう。残念だなぁ。そして、また行きたいなぁ。帰ってきてからも、トルコに関する本を読んだり、トルコ料理を食べに行ったり。この国の魅力は、｢こうだ｣と説明できないところにある。
 
今回はパック旅行で行ったわけだけれど、パック旅行のメリットは効率よくまわれること。とくにカッパドキアのように公共交通機関のないようなところでは正解だったかもしれないと思った。現地ガイドさんから、下調べではわからなかったこと、行かなければわからないことも聞けた。荷物の運搬は他人任せで楽チンだし、安全でもある。そして、安い(笑)
 
反面、観光産業従事者以外、現地の人と触れ合う機会が少ない、というか、ほとんどない。おしきせルートでは行きたいところに行かれない。気に入った場所があっても長くはいられず、とくに興味のないところへも行かされる。その辺はパック旅行を選んだときから覚悟すべきものだけど。
 
そして、買い物が必ずパッケージングされているのもパック旅行の特徴だろう。これが安さの秘密だから、致し方ない部分もある。今回の絨毯、皮革製品、トルコ石などは、製造過程なども見せてもらえ、マイナス部分だけということはなかった。高級品が多く、目の保養的なところもないではなかったが、買う気のない人にとっては、かなり無駄な時間の過ごし方ということになる。勢いで予定外の買い物をしてしまうとか。まあ、これは先方の狙い通り(笑)
 
イスタンブールにはぜひもう一度、行ってみたいと思っている。今度は、イスタンブールだけでいいので、パック旅行にはならないだろうけど。ただ、いろいろと調べていると、個人的にはトルコというより、イスラームそのものに興味が移ってしまった感がある。ダマスカスとかバクダッドとか、そういうところにも行ってみたいなぁ。世界最古の都というバクダッド。アメリカ軍の爆撃でずいぶん破壊されてしまったのだろうなぁ。政治向きなことでは、いろいろ感じることはあるが、それはさておき、中東が安定し、復興してくれることを願うしかない。安全に観光旅行ができるくらいに……。

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