気まぐれ縁日ガイド

正式には鵠沼皇大神宮例祭といいますが、境内には樹齢600年を超える巨木が多く、かっては烏がたくさんいたことから「烏森神社」の名で親しまれています。832（天長9）年に社殿を建立したという記録があるそうですが、創建はそれよりも更に古いといわれています。
 
平安時代末期に大庭御厨総鎮守、現在の藤沢・西富・大鋸・鵠沼・辻堂などの相模国土甘郷総社に列せられ、八幡太郎義家や那須与一が弓矢を奉納して尊崇したと伝えられています。
 
毎年8月17日に行われる例祭は、祭のすべての行事が半日で終わるため、「いっとき祭」または「鵠沼のバカ祭」と呼ばれるそうです。神事が終わると、山車はすぐに分解され、境内の蔵へ格納されます。
　下から見上げると

山車は、一本の柱を台輪に立て、それに3層の高欄・人形などが固定されています。高さは約8ｍもあり、山車が引かれて動くたびにゆさゆさと揺れるのが見所。
 　
この人形山車は、明治中頃に皇大神宮の9氏子町内会がそれぞれ製作したものだそうです。屋台には精巧な彫刻が施されており、人形や布などは最近になってお色直ししたものもあるように見受けられました。
 　
以前は各町内から囃子の音とともに人形山車が集まって参道に整列したそうでが、いまは交通事情などにより、200メートルほどの巡行で境内に集まります。境内に入る順は昔から決まっていて、宮前町の那須与一、上村町の源頼朝、清水町の神武天皇、宿庭町の源義経、苅田町の徳川家康、大東町の楠正成、中東町の浦島太郎、原町の日本武尊、堀川町の仁徳天皇という順。
 
○アクセス/JRまたは小田急線「藤沢」駅下車、北口より神奈中バス「烏森公園前」下車
記/2007年8月17日(この日のブログはこちら）

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東京都にお住まいのＭさんから、神楽坂まつりの情報をいただきました。

　
7月27日(金）と28日(土)に行われた神楽坂まつりのクライマックスは、今年で36回目を迎えた阿波踊り。神楽坂通りを約15の連が繰り出す神楽坂まつりは都内で最初に開催される夏祭りだそうです。

　　
午後7時頃からにぎやかなお囃子の音が鳴り響き、神楽坂に夏の訪れを告げるようです。おとなも子どもも、ひとときの賑わいを楽しんでいるようですね。
○アクセス/東京メトロ東西線「神楽坂」駅下車徒歩

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大国魂神社（東京都府中市）の｢すもも祭｣は毎年7月20日に開催されます。｢すもも祭｣は源頼義、義家父子が奥州平定の際に戦勝祈願をし、戦勝御礼にすもを供えたことが起源といわれています。鎌倉時代から続いているお祭なんですね。

　
無形文化財に指定されている｢江戸の里神楽｣が奉納される以外は、とくにイベントもなく地味なお祭ですが境内のすもも市には多くの人々が集まります。

　
神社では五穀豊穣、悪疫防除、厄除の信仰をもつ「からす団扇」「からす扇子」を頒布しています。扇ぐと農作物の害虫は駆除されるというご利益は、はるか昔の武州多摩のお百姓さんたちに人気があったのではないでしょうか。当日、神社に行けない人のためにはお取り置きもあり、郵送で送ってもらうこともできます。

　　
団扇と扇子の頒布は午前6時から午後9時頃まで。露店が店を開けるのは7時頃だそうです。
○アクセス/京王線「府中」駅下車徒歩
記/2007年7月20日(この日のブログはこちら）

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今年で第12回目を迎えた川崎大師｢風鈴市｣。全国から集められたさまざまな音色の風鈴はすっかり夏の風物詩として定着しているようです。2007年は7月18日(水)〜23日(日）まで。涼しげな音色に誘われて多くの人々が訪れています。

それぞれの風鈴は、地方色豊かで、とても個性的。音色も素材によって美妙に違っています。低い音、高い音、風に震える風鈴の音はどれも美しい音を奏でていました。

東京のつりしのぶ風鈴

川崎大師オリジナル厄除け風鈴

南部鉄ふうりんや京都の竹ふうりん、岐阜の美濃焼きふうりんなど。

参道にはさまざまな店が並び、名物の｢咳止め飴｣や｢とんとこ飴｣を売る呼び声が賑やか。境内には、そう多くはありませんが、冷たいジュースなどを売る露店も立ち並び、目と耳と味わいで夏の休日を楽しむことができそうです。
○アクセス/京浜急行「川崎大師」駅下車徒歩
記/2007年7月19日(この日のブログはこちら）

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｢浜降祭｣から、茅ヶ崎の夏がはじまるといってもいいかもしれません。海の日の早朝、夜明けとともに市内の各神社から、西浜海岸に大小合わせて30基余りの神輿が集まります。

　
1838(天保9)年に寒川神社の神輿が、国府祭に渡御した帰途、相模川の渡しで寒川の氏子が争いを起こし、ご進退が川に落ちて行方不明になってしまいました。その数日後、猟師がご神体を発見し、寒川神社に届けたお礼に、寒川神社の神輿が南湖の浜で｢禊｣をするようになったのが｢浜降祭｣の起源といわれています。

 
江戸時代後期に幕府がまとめた｢新編相模国風土記稿」には、もっと古い時代から鶴嶺八幡宮で浜辺への渡御して心身の罪やけがれを清める｢禊｣の神事があったという記載もあるそうです。

 
いろいろな説があって真偽のほどは神のみぞ知るということになりますが、いまの形になったのは1876(明治9)年。旧暦の6月29日に行われていた神事を新暦の7月15日と決め、｢浜降祭」と呼ばれるようになったのだそうです。

 
1997(平成9)年からは海の日に行うようになりましたが、ハッピーマンデー制度導入後の2004(平成16)年からは7月の第3月曜日に変更されています。

 
浜降祭の神輿は神社を出発する時間がバラバラで、一番早い寒川神社は午前2時ごろ出発するとか。海岸に近づくと、いくつかの神輿が合流ます。神輿が合流したあと、午前5時過ぎに浜に降り、神社ごとに決められた場所に鎮座して儀式、｢禊｣と神事が進んでいきます。午前9時には終了。とはいえ、だいたいこういう行事は時間は押し気味ですけど。

○アクセス/ＪＲ東海道線「茅ヶ崎」駅下車徒歩※西浜まで臨時バスあり
記/2007年7月16日(この日のブログはこちら）

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