ベルモント競馬場
ベルモンド競馬場に行ってきました。今回のパース滞在で、唯一、観光といえるものをしようとしたのです。パースからローカル線で3つ目のバーズウッドの駅を降りたら、シャトルバスが運行していると書いてあったのに、駅を降りても、バスもバス停も見当たらず。出かけるのが遅くなり、午後になってしまったからかでしょうか。誰かに聞こうにも、ひとっこひとり、見かけません。競馬場に行く人は、みんなクルマなんだろうなぁと思いつつ、とりあえず、大きい道路に向かってみるかと歩き出してみました。すると、対岸にシティの見える公園! バーズウッドホテルの前にある公園。あ、ここは以前に来たことがあるなぁと、懐かしさもあって、ちょっと公園を歩き回って……、やっとスマホの地図を見ればいいことに気がつきました。遅い!
レースコースのあるベルモント公園は、地図によれば、そこから3.1キロ、車で7分。ひぇ〜、歩いていくのは大変だぁ〜と、もう、あきらめよう思いました。ちょっとお馬がみたいなぁと思っただけで、競馬をやりたかったわけでもないので。が、地図によると競馬場のすぐ隣にOptusスタジアムというパースでも有数のスタジアムがあって そこにちゃんと電車の駅があります。乗って来た電車とは線は違いますが、確かに車窓からそのスタジアムが見えていました。帰りはあの駅から電車に乗ればいいやと、3キロの道のりをテクテク。スワン川沿いの遊歩道になっていますから、散歩みたいなものですが。
で、到着したら、最終レースがちょうど終わったところでした(笑) 引き上げていくお馬ちゃんのお尻と優勝騎手インタビューだけを見ることができました(>_<;; それでも家路に向かう馬匹運搬車をいっぱい見ることができて、それはそれで満足。日本の馬運車はコンテナを載せた大型トラックみたいなものですが(たまに高速道路などで「馬匹運搬中」なんてボディに書かれたトラックを見かけます)、こちらの馬運車といえば、乗用車に小さなカーゴをつけたようなものや、すごく簡単なトレーラーだったりして、信号で止まると中にいるお馬ちゃんが窓から丸見えって感じです。後ろの窓を開け放したまま走っているクルマもあって、窓から馬のしっぽがそよそよ。ディック・フランシスなどを読んでいると、素人が簡単に馬運車を動かしている場面があったりして、できるの?と思うこともあったのですが、これを見れば、納得、納得(笑)
G1も開催されるという競馬場なので、もっと大きなところかと思っていましたが、かなり小規模です。パドックがスタンドの目の前にあって、柵越しに馬に触れそうなくらいの距離感。日本の地方競馬場より、ずっと簡素です(^_^;; って、私は東京、中山両競馬場以外は、阪神と新潟しか行ったことはないので、比較はできないのでありますが。
帰りはスタジアムの駅に行ったけど、なんとここはスタジアムで何かあるときだけの臨時駅。芝刈りしていたおじさんに、どこへいったら電車に乗れるのか聞いたら、遠くに見える背の高いビルを指差して、あのビルの先……と。20分ぐらい歩いてそのビルにたどり着き、そこにいた工事のおじさんに再び聞いたら、あと1キロぐらい行って、左に曲がれと。ひぇ〜。でも、行くしかない! で、結局、来るときに降りたバーズウッドの駅から電車に乗るハメになりました。帰ってきて歩数計見たら、2万3千歩超え! よく歩きましたなぁ〜。
ごみ収集日
今日は、週に1回のごみ収集日。地域によって多少の違いがあり、ゴミの種類によって収集日が違ったりもしますが、この日は道路にずらっとゴミ容器が並ぶことになります。黄色いふたの容器は、いわゆる資源ごみ。ビンもカンもプラスチックも紙も、一緒くたです。収集したあとにベルトコンベアかなんかで分別していくのかもしれないけど、なんか想像しただけでこわい……(笑) 出すときから細かく分別を要求されることに慣れている日本人としては、正気かよ?という感じですが。オージーにしてみれば、何種類にも分けて、しかもそれぞれ違った日に収集される日本のゴミだしは、それこそ正気かよ?ですかね。もし、いまオージーに日本と同じ分別収集を要求したら、肩をすくめて誰も従わないってなことになりそうです(笑)
赤いふたの容器は普通ゴミ。資源ゴミと生ゴミと植木のゴミ?を除いた全部です。私が留守番している家は、生ゴミは庭に専用のディスポイザーというのか、粉砕機があって、そこの入れて植木の肥料にしているのですが、そういう装置を持たない家は、生ゴミもこの赤いふたかもしれません。そのほかに、植木の枝や下草、芝刈り機で刈った草などは緑のふたの容器に入れて、これは別の収集日。この庭ゴミ専用のゴミ容器と収集日があるのが、オーストラリアらしいといえば、らしいところだとも思われます。シティはともかく、住宅には必ず、前庭と中庭があって、樹木も何本かは植えられているので、庭ゴミも相当量があるのだと思います。いまは冬だし、ここの家はたわわに実っているオレンジやレモンも含めて、放りっぱなしですが(笑)
道路わきに出されたゴミ容器は、ゴミ収集車が順番に回収していきます。これが、また、手荒い感じなんだよなぁ(笑) 専用のリフトでガーッと持ち上げて、トラックの上で逆さにして、内容物をだすと、またガーッともとの場所(に近いところ)に置きます。ふたは閉まればそのまま、開いていてもそのまま。そして、次の家へ。たぶん、ドライバーはひとりで、運転席から降りることはないのだと思います。そう考えると、日本はごみ収集まで繊細だよなぁ〜と思うのであります。そんなに世界中を経巡り歩いているわけではないけれど、日本人って世界で一番、繊細か?とも思えます。この繊細さで、地球規模での環境戦争、食料戦争になったときに、生き残っていけるのか?と心配になりますよ(笑) まあ、地球人が100億人に達して、地球がにっちもさっちもいかなくなるのは2055年ぐらいらしいので、私たちはセーフ(笑) そのときまでには必ず死んでいたいものです(^_^;;
散歩日和
一昨日までは、ビュービューと大風が吹き荒れ、ときおりバケツをひっくり返したような雨が降り、気がつくと薄日がさしていたり、というめまぐるしい天気だったのですが、昨日と今日は打って変わって快晴! 半袖日和になりました。といっても、21℃ぐらいで、私は長袖ですが。上着を着て外に出たら、ちょっと暑いかなという感じで、脱ぎました。ここらの人は、どういう体感温度で暮らしているのか、さっぱりわかりません。この温度で、タンクトップ&短パンという人もいれば、分厚い上着の襟を立てているような人ともすれ違ったりします。オーストラリアは言わずと知れた移民の国なわけですが、それぞれの人の出身地と関係があるのでしょうかね? 暑い国から来た人は、21℃じゃ寒すぎるし、寒い国から来た人は、もう夏でしょ!という感じなのかしら。さしずめ、いま溶けかかっている東京から来た人は、ダウンコートぐらい羽織るかもしれません(笑)
8月のパースといえば、冬ではありますが、ちょっとだけ春の兆しが……というあたりでしょうか。日本であれば、2月の中旬から下旬の見当かもしれません。暖かい日差しに誘われて、家の近所をちょっと散歩してきました。なにせ、こちらに来てから、食生活は肉肉しいし、ほとんど家から出ないでごろごろしているし、すごく太った! のでありますよ。大変! 大変! 1日ぐらい散歩したからといって、減量できるわけでもありませんが、隣近所から聞こえてくる久しぶりの芝刈り機の音にも誘われてしまったというところです。
道端に咲き始めているワイルドフラワーも春の兆しといえば、兆しです。西オーストラリアといえば、まずワイルドフラワーと言われますが、「ワイルド」というのは、よーするに誰かが植えたわけじゃなくて、勝手に生えて、勝手に咲いているというような感じ。えっ、これが花? と思うようなヘンな形や色のものもたくさんありますが、可憐で、かわいらしい花もいっぱいあります。いわゆる「ワイルドだろ〜!」というイメージのものは、ないのではないでしょうか(笑)
並びの家の前庭で見つけた、白とピンクのボトルブラシ。青空に映えて、すごくきれいでした。ボトルブラシという花をはじめて見たときは、へぇ〜、名づけて妙と思いましたが、あちらにもこちらにもあるので(赤がほとんど)、もう、気にもとめなくなりました。でも、白とピンクはいいですね。その先に、黄色と白という組み合わせもありました。そして、どぎつオレンジの花の木には、これまたどぎつくカラフルな鳥が! 鳥、なんでしょうか? 蜜を吸う鳥? ハチドリの仲間? にしては、大きすぎるような。これもオウムみたいな顔しているんだけどなぁ〜。まあ、この辺には見たことのないような鳥はいっぱいいます(^_^;;
オウム
ごめんなさい、寒いです。
残された私は、まず、朝起きたら、お湯を沸かしている間に庭のオトトに餌をやりに行きます。留守の間、この鯉と金魚を生かしておくために雇われた?のが、今回のパース(実際はフリーマントル郊外ですが)滞在のメイン事由ですから。お勤め、お勤め(笑) オーストラリアは、なんてったって土地だけはありますから、家はほとんど平屋で、家の前と後ろに庭があるというのが普通の家の建て方です。友人宅は、家に自分たち用のプチ道場といいますか、マット運動室といいますか、そういうものを作った都合上、2階建てとなっています。1階は、リビングダイニングとゲストルーム、家主のひとりの書斎、そしてゲスト用のバスルームとトイレ、洗面、洗濯場というような造り。
中庭には、パセリをはじめとした香味野菜といいますか、葉物がいろいろ植わっていて、食事のときは、それをちぎってきて食べるという……かなり原始的なサラダ記念日となります(笑) ついでに、同じく庭に植わっている酸っぱ〜いオレンジとかを近所のスーパーで買ってきたトマトやパプリカと一緒に食べるという……なんと健康的な! いや野性的な! スーパーマーケットいうほど大きくはないですが、歩いて10分ほどのところにある店で、生活に必要なものはほとんど賄えます。でも、魚は売ってないんですよねぇ。フリーマントルは港町だし、フィッシュ&チップスはどこにでもあるのに、やはり食文化は肉! 肉! 肉! みたいです。ちなみにフィッシュ&チップスに使う魚はサメらしいです。白身で、やわらかくておいしいけど。
冬といっても、日中が15〜16℃、朝晩4〜5℃で、快適です。猛暑で、そろそろ融け始めているというみなさん、ごめんなさーい。