木曽駒
富士山の裾野、紅葉台というところで、木曽馬に乗せてもらいました。日本の在来種で、西洋馬のサラブレッドなどとは違い、身体が小さく、足が太く、顔がデカク、ずんぐりむっくりした馬です。ほっ、人間にも適用しますかね? 日本の在来種(笑) 速く走ることに突出して品種改良されてきたサラブレッドはお尻と腰、上肢の筋肉がとても発達していて、歩いたり走ったりする際には、背中が前後左右にうねります。これとは違い、そもそもは使役馬ですから、背中が平らで、歩き方も小またでゆったり。
こんなラクチンな馬たちに乗って、一列に並んで樹海のほとりを歩き回ってきました。馬たちは訓練が行き届いていて、道も知っているし、自分たちが何をすべきかもわかっているようなので、何もしないで、ただただ馬の背に揺られて清涼な空気と初夏の緑を楽しむことができました。ただし、道の傍に生えている草を食べるのが得意。ホンモノの道草です。草に向かいそうになる顔をまっすぐ向けることだけが乗り手のお仕事(笑) 私たちは、ウエスタンスタイルの鞍をつけてもらって乗りましたが、和鞍をつけて流鏑馬なんかのお仕事もするそうです。
前後と途中に牧場の人がついて誘導をしてくれるのですが、先頭のお姉さんがかっこよかった! 自在に馬を操り、乗り手を鼓舞し……という感じで、なんだかアテルイとかモレとかいう名前が頭をよぎりました(笑) 東北の馬とは種類は違うのでしょうけど、ずんぐりした馬がずんぐりとは見えないような、蝦夷のジャンヌダルクといったような(^_^;; お姉さんは、すらっとしていて、日本の在来種っぽくは、なかったですけど(笑) 牧場では、ちょうど子馬が3頭、生まれたばかり。地面を転がり回って、きちゃないのですが(笑)、きょとんとした表情がなんともかわいらしいものでした。
夏至の嵐
一年で一番、日の出が早く、日の入りが遅い日だったはずですが、東京では、結局、日の出も日の入りも見ることができなかったようです。それどころではなく、電車もあちこちで止まっていたみたいで、そのたびにスマホにピンと連絡が入るわけですが……、うちでゴロゴロしている身には、いらない情報なんですけど(^_^;; なんだか、知らないうちにNHKから速報の入る設定になっているようで、新幹線が止まってます、将棋のなんちゃら四段が対局に入りました、小池都知事が記者会見やってます……、……、……。あんまり緊急性のない情報だなぁ。まったく必要のないものもあるなぁ。最近は、スマホのピンがうるさく感じることが多くなりました。トシかなぁ(笑)
梅雨寒
「花戦さ」
私は華道の心得は皆無で、したがって生けられた花の良し悪しはまったくわかりません。ただ、池坊って、なんとなく派手派手しい感じがしていたのですが。とくに生けるルールらしきものはなく、これが、専好さんの「その花の美しさだけを引き出す」という生け方なのでしょう。世界に一つだけの花?(笑) ダイナミックで、華やかな感じがします。
映画については、専好を演じた野村萬斎(こういう字?)がもともと好きではなく、秀吉を演じた市川四代目猿之助にいたっては嫌い(^_^;;という事情があり、チケットをいただかなければ、絶対、見には行かなかっただろうなぁ映画です(笑) よくもこれだけわざとらしい役者を集めたもんだ、と(^_^;; 中では、佐藤浩市演じる千利休がキラリでした。佐藤浩市が好きな役者というわけではなく、描く角度もあるかとは思いますが、やはり千利休って人はおもしろいなぁと。
余談ですが、嫌いな人ばかりではなく、好きな役者もいるわけで。小出恵介! すごく好きというわけではありませんが、どちらかといえば好青年風で、ちょっと自信過剰な感じが見え隠れはしていたものの高感度は高かったのですよ。それが、よりによって淫行だと〜! 人は見かけによらないものなんですね、ほんとに(笑)
帽子
帽子好きの私は、冬はニット、夏は麦わら帽子と、いつも何か被っています。春先は、ニットでは暑苦しいし、まだ麦わら帽子では早すぎるという感じで、毎年、困っていたのですが、今年、薄手の木綿で、デザインもシンプルな帽子を見つけて、買ったばかり。私にしてはちょっと奮発したシロモノ。といっても、スーパー値段の中での奮発ですが(^_^;; あ〜〜からあ″〜〜になった瞬間です。それでも未練タラタラ、翌日も、その翌日も、畑のところへ行ってはきょろきょろ。それでも見つからず、3日目には、帽子が消えたあたりの畝が刈り取られていて、もうダメだとあきらめました。やはり、ちょっとでも高級品となると、ご縁がないというやつですかねぇ(-_-;;
ところが本日、畑の端っこの小さな藪の雑木に、この帽子がひっそりかけられていました! 畑の持ち主が作業中に見つけて、かけておいてくれたに違いありません。うれし〜〜〜! ちょっとは小雨も降ったような気がしますが、帽子は無傷でした。お礼を言おうかと思ったのですが、やはり、この日もお留守のようです。次に、もし作業中にでも通りかかったら、しっかりお礼を申し述べなければなりませんね。そろそろ麦わら帽子でもおかしくはない季節にはなりますが、梅雨入りしたことでもあり、太陽サンサンではない日には、まだしばらくお世話になれそうです。