泉岳寺
行くときはさっさと通り抜けてしまった泉岳寺ですが、帰りはちょっと立ち寄ってみました。以前、「義士祭」というのをやっていた日に、一度、お邪魔したことがあります。12月14日でしたでしょうか、討ち入りの日。銀座からパレードにくっついてきたのですが、ものすごい混雑で、行列のまま、義士の墓所をくるっと回った記憶があります。祭りでもなんでもない日、泉岳寺の境内はがら〜ん。こんなに広々してましたっけ? という感じです。
ガイドブックのようなものを片手に、熱心に表示などを見ているのは、なんとなんと、外国人(欧米人)のカップルが数組だけです。サムライに興味がありますか?(笑) 英語らしきガイドブックに何が書いてあるのかしりませんが、いまの日本人が赤穂浪士のような人たちだと思ってはいけませんよ! なんか最近の、とくにアメリカ人だのフランス人だのの中には、日本文化に対して過大評価しているような人がいますね。サブカルチャーもふくめて。お世辞を垂れ流している感じだけど、実際は物価が安いから来ているだけじゃないの?(笑)
先日もブラックアメリカンのおねえさんが、日本はすごい、日本人は世界中から愛されてるなんて言っていましたが、そんなことはありません。ホワイトアメリカンのおねえさんは、日本語は難しいし、食べ物は口に合わないんだけど、日本が好きと言っていました。思わず、WHY?です(笑) すると雰囲気が好き、電車の中でみんなが静かに寝ているのが好き、やたらと話しかけてくる人がいないのが好き、だって(笑) そんなわけで、泉岳寺で見かけた方々にも、私は話しかけませんでした。話しかけたくても、話しかけるだけの語学力がないってことに気づいてないのかなぁ〜、おねえさん(^_^;; むしろ、話しかけられたりしたら大変とばかり、近づこうとしないのが一般的です(笑)
泉岳寺は浅野家の菩提寺だそうですが、お墓所の入り口に、「吉良首洗いの井戸」というのがありました。あれ〜、確か両国の吉良邸跡というところにも同じような「首洗いの井戸」というのがあったような。そちらは、比較的、最近、復元というか、作っちゃったというか、そんな場所らしいですが、それにしても吉良上野介さん、何度も首を洗われちゃったんだねぇ、さぞやきれいになっちゃったに違いない……などと不埒なことを考えたのでありました(笑) 最近、なんだか億劫になってしまって、史跡を観に行ったり、お祭りを観に行ったりすることが少なくなりましたが、たまには出かけていきたいものです。
路地裏
ビザを申請するためにウズベキスタン大使館へ行ってきました。自分で申請して、またまた自分で受け取りに行かなければならないという面倒くささ(笑) この大使館は高輪にあるのですが、すごくわかりにくい場所です。地図を見ると、一番近い駅は、地下鉄の泉岳寺。しかしながら、駅から、例えていうと「の」の字の書き終わりから書き始めに戻るようなルートです。どんなに地図を拡大しても、この道しかなく、あとはお寺や学校や会社のビルがぎっしりと軒を連ねている感じ。私有地をぶち抜かなければ行かれないという場所です。そのうえ、その本道さえ、三叉路やカーブなどが続き、実にわかりにくい!
私が「地図の読めない女」(古い!)だから? そうでもないはずなのですが、しっかり迷い、スタートして2つ目の道を反対方向に進んだ模様です。進みながら、違いそうだなぁ〜と感じていたので、ちょうど荷降ろしをしていた、ノラネコ、もといクロネコのおにいさんに道を聞きました。とても親切な方で、しっかり抜け道を教えてくれました。泉岳寺の中に入ってしまって、学校の門の前を学校に沿っていけば、目的地の横に出ると。そして、「通れなそうに見えても、とにかく道なりにひたすら進め」と。結果、それが表通りより近く、最短距離だったみたいです。
道は続いている!と信じなければ、引き返してしまいそうな、本当に幅1メートルあまりの道が、けっこう続いていました。さすがネコさん、こんな路地裏にまで精通しているんだ!と改めて驚きました。これは、道を聞いた人が大正解。逆転満塁ホームランみたいな感じです。もう一回、行かなければならないところなので、大変ありがたいサジェスチョンでありました。東京の裏通りって、何があるかわからないおもしろさがありますね。
雨? 雪?
どっちかに決めてください、というような天気でした。夜半からまた雪が積もるかもしれないという予報もありましたが、どうやらこっちも肩すかしになりそうな。まあ、雪で交通手段が奪われるよりいいのですが、なんだか振り回された感があります。予定をキャンセルして、早めに買出しに行ったり(笑) 金曜日と土曜日は洗濯日和になりそうなので、早起きして洗濯? 今度は信じてよろしいでしょうか?
小旅行
週末に入るはずだった用事が一つ飛んでしまったので、ちょろっとカイロに行ってきました。カイロプラクティックではなくて、エジプトの(笑) 現地2泊3日、飛行機を入れても4日ほどのショートトリップですが、1人部屋、全食事つきで航空運賃だけより安いというパッケージツアーを見つけてしまって、エジプトがいまどんな感じになっているか、行きたいけど、安全かどうかを心配している友人に伝えるため、偵察気分で乗っかってしまいました。パッケージツアーは、ほとんどバスで移動するので、街の様子はわかったような、わからなかったような、というところですが、ピラミッドやカイロ博物館周辺などは、びっくりするほど整備が進んでいて、きれいになっていました。風情がなくなった感もありますが、治安もよくなっているという印象です。
帰国機の搭乗を待つカイロの空港で後藤さんの悲報を聞きました。奇跡を願っていただけに残念。悲しいというより、悔しいという感じです。そして、今度は日本人全体がターゲットに? アラブ世界では日本人は嫌われているのかなぁ。エジプトに限らず、現地のガイドさんたちは、「ここは日本のお金で建てられた。ありがとございま〜す」なんて、ツアー客を持ち上げてくれるわけですが、「お金出しているんだぞ」といい気になっていないか、日本人。チップなんか、けっこうみみっちいくせに(笑)
私はアラブ様式の建築物や文様、遺跡などにも興味があって、あの辺をちょろちょろしていますが、なによりもどんどん前に進んでいくという人々のエネルギーにひかれます。例えば、エジプトなら国民の平均年齢は27歳ぐらいとか。どこへ行っても子どもたちがいっぱい。日本は、確か44.5歳ぐらいで、それもまだ上に向かって後退中という感じです。どこへいっても年寄りがいっぱい。自分自身も衰退へまっしぐらですけど(笑) だから、エネルギーがもらえるような気がするんですね、アラブ世界から。でもそこで、偉そうにフラフラしている日本人は実は嫌われていて、しかもIsisのターゲットにまでされちゃうんじゃ……。
そして帰ってきたらすぐ、カイロ空港と街中で爆発物が発見されたという報道を聞きました。エジプトエアの直行便もまもなく再開されそうだし、危険度もすごく下がっているから、今年は行きましょう! と、友人に報告する予定が、なんか言いにくくなってしまいました(笑) 治安のよさが一番の取り柄、みたいな国に住んでいる私たちは、ちょっとそういう話を聞くと、すぐに亀のように首をひっこめてしまうんですよねぇ。