ずぶ濡れ!
マーケットを出てきても、まだ雨は大丈夫そう。やれやれと、バス停に向かって足を踏み出した瞬間にポツンと顔に冷たいものが当たりました。「やべぇ~!」って感じです。できるだけ早足で信号を渡った瞬間、もう傘なしでは歩けないほどの雨脚になりました。空の変わり身の早さにびっくり。濡れながら、なんとか電車のガードの下に逃げ込み、いったん荷物を置いて、傘を開きました。傘をさして歩いて、次の信号を渡ると、もう傘など役立たずといったくらいの降りに。もう少し、予告というか、アイドリングというか、助走というか……そういうものがほしいです〜(笑)
バス停にたどり着くと、天気予報の警告を無視したか、気にしていなかったか、頭か水浴びしている人も数人。傘に入れてあげようとしたのですが、もはや手遅れな感じで、しかもこちらも小さな折り畳みですしねぇ(-_-;; 頭だけでもどうぞ(笑) すぐにバスが来たので乗り込むと、となりに座った女性がやはり折り畳み傘の水を切りながら、「こんなことなら長靴を履いてくればよかった~」と嘆いていました。夕立ぐらいで、そんなオーバーな……と思いきや、本当にみるみる道路が川化して、「ホントだ~!」という感じです。道路はやや歩道側に傾斜があるものなので、バスの天井から流れる水で左側の窓は外が見えないくらいの流れに覆われていました。
思い出した! 2階の窓が開けっ放し! うわ〜、廊下が悲惨なことになっていそう……。ところが、そこからバスで10分ほどの我が家の窓は、網戸に水滴がついている程度。廊下の被害は免れていました。局地的って、本当にピンポイントなんだと実感しました。自分はピンポイントでずぶ濡れになりましたが、家はピンポイントで助かりました。本当に、最近の天気模様には文句の一つもいいたくなりますね。
よれよれ
今日は、たくさんの洗濯を片付け、その足で浜スタへ。よくやるよ、まったく(笑) 行く前からの約束だったので、しかたがありません(^_^;; 2時間ちょっとで完封勝利。今日は、守備がどこのチームだって?というくらい上出来で、たいへんいいゲームでありました。早い時間に終わって、スワローズ戦なので電車もすいており(笑)、座ってしまったのが運のつき。久しぶりに乗り越しました(笑) やっぱり疲れているかも〜。途中で止まってしまったPEIリポート、アンも驚いた赤い道の秘密は、後日、アップします。
ミュージカル
案の定というか、普通に話されている英語だってわからないのに、歌われちゃったら……。一言も理解できませんでした(-_-;; それでも、ストーリーを知っているため、ダンスと音楽だけでも十分楽しむことができました。「アンとギルバート」のほうは、小劇場で、しかも一番前の席を取ってくれたため、俳優たちの額の汗もかつらの継ぎ目もしっかり見えるという近さです。思わず手を伸ばして、触っちゃいそうになりました(笑)
ロブスター!
プリンス・エドワード島では、「Fun! PEI」という現地ツアーに参加しています。主催者のローリーさんは、大坂で英語の先生をしていたという方で、プリンス・エドワード島を訪れる日本人を喜ばせてくれるために、至れり尽くせりの観光ガイドとさまざまなイベントを用意してくれています。食事は、おいしいレストランに案内してくれるばかりではなく、ピクニックランチやピクニックディナー。カナダといえば、絶対に味わっておきたいものにロブスターがあります。今日は、そのロブスターを丸ごと1匹と、生牡蠣、手作りサラダなどをクルマに積み込んで、ロブスターディナーピクニックに案内してくれました。
旅行ガイドには、有名なロブスターの店が乗っていますが、それよりずっと新鮮でおいしいロブスターがどーん! 漁師さんがやっている店で買ってきたものです。まずは頭をひねって、足をもいで……、なんて書くと残酷そのものようですが、ごめんなさい、罪の意識なし(笑) すごくおいしそうです。頭のはずし方や爪の割り方にもコツがあり、専用の道具もあります。ワンステップごとに教わりながら、自分のロブスターを解体していくわけですが、その時点でもうわくわく! あとは、むさぼる!という感じです。ロブスターを食べたのは初めてではありませんが、こんなにおいしいロブスターは初めていただきましたV(^_^)V 屋外で、ワイルドにかぶりつくという趣向もおいしさをより引き立てるのかもしれませんが、調味料いらずです。
自分でこじ開けて食べる生牡蠣も最高! うっすらと塩味で、こちらも調味料いらず。美しく澄み切った海で採れる牡蠣は、磯の香りが調味料です。本当においしい! 牡蠣にあたった経験もありますが、これはもう「あたってもいいぞ〜!」という感じ。本当にあたったら困るけど(笑) それにつけても、ここPEIで、牡蠣にあたったという話は聞きません。ここまで新鮮だと、あたるなんてことはないのでしょうか? 海の恵みを堪能したあとには、日没の美しさが待っていました。このあたりの日没は、今の時期、8時半頃になります。夕食時にもまだ明るいので、ピクニックディナーということも可能なのです。シャーロットタウンに到着して以来、あまり天気には恵まれていないのですが、この日は美しいサンセットを見ることができました。
グリーンゲイブルス
日本では「赤毛のアン」として知られている物語の原題は「グリーンゲイブルスのアン」。グリーンゲイブルスは、孤児のアンが11歳でこの家に引き取られ、少女時代を過ごした家の通称、屋号とでもいいましょうか、そんなものです。第2巻は少し行動範囲が広がって、「アボンリーのアン」。アボンリーは架空の村ですが、作者のモンゴメリーが育ったキャベンデッシュが模されています。そして、次の「島のアン」は、プリンスエドワード島全体がアンのテリトリーとなる青春時代が描かれています。私がいま泊まっているホテルがあるのがキャベンディッシュ、ホテルから徒歩で行かれるところに、その名も「グリーンゲイブルス」というアンとモンゴメリーのテーマパークのようなものがあります。
アンは物語の主人公で、実在の人というわけではありませんが、アンのファンにとっては、もう実在していた人のように感じられます(笑) 「グリーンゲイブルス」という家が、後から作られたなんて、信じられない!(^_^;) というほどではありませんが、今日は「グリーンゲイブルス」とアンの物語の世界を訪ねました。緑と白に塗られたアンの家には、マシューから贈られたパフスリーブのドレスがかけられているアンの部屋、養父母(というのかな?)のマシューと、物語をよく知る人にはおなじみの失われなかったブローチが置かれているマリラの部屋、そして足を踏み入れるのもおこがましい客用寝室がしつらえてあり、当時の台所や居間なども再現されています。緑の切妻屋根の家って、こんな感じなんだ……。自分の頭の仲で構築してきたものを、現物として見せられるというのは、それなりにリスキーなものでもあります(笑)
建物の横からは「恋人の小径」や「お化けの森」などの緑豊かな散策路が伸びています、どうせなら、「輝く湖水」や「ドヤイヤドの泉」も作ってくれればいいのに、とか(^_^;) 「恋人の小径」を歩き始める頃、さわさわと小雨が落ち始めました。気にせず歩いていたら、突き当たる頃には完全に本降りのシャワーになってしまいました。終点まで来たということは、帰りもそれなりの距離。歩くに歩けなくなり、案内人のローリーさんのボーイフレンドにSOSを送るハメになりました。隣のコースでゴルフをなさっていたのでしょうか、ゴルフカートに乗って、傘を届けにきてくださいました。お世話をおかけいたしますm(_ _)m 駐車場に戻る頃には小やみになり、空も明るく……。ありがちですねぇ、こういうこと(笑)
ドタバタして、思ったほどの感激に浸るというわけにはいきませんでしたが(笑)、とりあえず、はるばるこの島へやって来た目的の第一は果たしたといえるかもしれません。でも、小さなグリーンゲイブルスの存在よりも何よりも、プリンス・エドワード島全体がとても魅力的なところだということを再認識しています。みんな、一度はおいで!です(笑)