立てば芍薬、座れば牡丹?
GWといえども、いや、GWだからこそ、何の予定もなく、お天気もよかったので、神代植物園に行ってみました。裏門にたどり着く前には、けっこうな上り坂があって、下り坂もあるので、つまりは往復、上ったり下ったりする散歩道になり、運動にはなります(-_-;; そろそろバラが咲いているかなぁと思ったのですが、まだバラにはだいぶ早いようで、蕾をつけている木も少ないくらい。早咲きが1輪、2輪といったところです。バラフェスタは17日からと入り口のポスターに書いてありました。
その代わりに、いま満開なのは藤と牡丹、芍薬、そして躑躅です。大輪の牡丹は、美しいといえば美しいのですが、なんとなくこれ見よがしで(笑) 世話をしていたスタッフがお客さんと話しているのを小耳にはさんだのですが、大食らいでもあるそうです(^_^;; 「肥料代が大変なんですよねぇ」とおっしゃってました。大金使って艶やかに着飾る感じで、なんとか姉妹っぽい花のような(笑) 芍薬は牡丹に比べれば大輪ではありませんが、色は鮮やかで、やはり派手な印象の花です。たくさんの人々が、いろいろな角度からカメラを向けて、その華やかな表情を捉えようとしていました。
それに比べれば、躑躅はあまり人気がありません(笑) あちこちで見かけるために「ありふれた」印象があるのかもしれませんが、小さな花でも躑躅も一生懸命に咲いていますよ! 根津神社などに比べると、そんなに広いスペースとはいえないかもしれませんが、ここでもさまざまな種類の躑躅がいろいろな色で展開されています。色は地味でも、藤棚も人気があります。薄い青紫、まさしくこれが藤色ですね。ときどき風に吹かれて静かに揺れているのが風情があります。
色とりどりの花も美しいのですが、いまの時期は実は樹木ゾーンが魅力的。新緑の木立を歩くのは、これぞ森林浴という感じで、さわやかな気分になります。日頃の憂さも忘れようというもの(笑) 樹木ゾーンは人の姿も少ないので、足元をマガモが通り過ぎたりして驚かされます。急に草むらから出てきたりすると、踏んじゃうぞ〜という感じ。なにしろ、ボーっとしていることが多いのですから(^_^;; GW後半戦は、みなさん遠出されるようで、近くの公園などは、案外、空いていて、穴場かもしれません。
「テルマエ・ロマエU」
それにしても、日本人のお風呂とトイレへのこだわり感がいかんなく表現されているのは、前作同様。あちらこちらで笑い声が起こる笑える映画ではあるのですが、「笑えな〜い」と思う嗜好性も感じられたりもするのでした(笑) 説教くささやメッセージ性を無理やり出そうとした部分には目をつぶり、全体として、笑って気分転換をするための娯楽映画としては楽しめるものだと思います。
深大寺の茶会
予定していた人が急にキャンセルになったというので、深大寺のお茶会に誘っていただきました。深大寺は天台宗の名刹で、けっこう大きなお寺です。だるま市などで、境内までは何度も行ったことがありますが、檀家でもなければお寺の中に入れる機会はめったにありません。「行く、行く!」というわけで、着物もぐちゃぐちゃ、作法もめちゃくちゃながら、参加させていただくことにしました。誘ってくださったのが着付けの先生をやっている方なので、とにかくテキトーに着物を身につければ、あとは直してもらえるという気楽さです(笑)
通常は、法事などの控え室になるという部屋に立派な立礼席が設けられていました。出かけていったのが、遅めの時間だったので、一波通り過ぎて、すぐに席に案内していただけました。が、待合の席も優麗な中庭に面した立派なロビーという感じで、待っているのも苦ではなさそうです。主催者が、ロータリークラブだか、ライオンズクラブだかの女性の会で、要するに地元の名士と言いますか、お金持ちの方々の集まりのようです。みなさん、着物も華やかで、いただき物の着物と帯と草履の私は、身を小さくして……でもないか。ちなみに今日、身につけているもので自分で買ったのは、襦袢だけでした(笑)
中庭には、今回は使わないという古いわらぶき屋根の茶室が木々の陰にたたずんでいるなど、趣のある風情です。古いために水屋などは使いにくいそうですが、庭をめぐってにじり口から入る構造になっているようで、本当にむかしのイメージの茶室です。こちらも見学してみたかったですねぇ。今回、薄茶席として通された部屋も二間を通しで使っているので広くはありますが、自在鉤でお釜が下げられているなど、なんだか本格的です(^_^;; 古いお寺だけあって、掛け軸とか屏風がとても立派。良し悪しはまったく判別できない私ではありますが、一人前に「なるほど、なるほど」という顔で見物させていただきました(笑) ここでいただいた薄茶はとてもおいしくて、高いお茶を使っているんだろうなぁ〜、とか。こういう感想を下衆の極みと申しますね(笑)
たけのこ見っけ
その途中で、たけのこがにょきにょきしているのを発見! ここまで大きくなれば、もう食べることはできませんが、こんなにクルマが走っているバス通り沿いでも、立派にたけのこが育っていることに感心しました。そういえば、むかしはこの辺りもたくさんの竹林があったようです。いま、ほとんど見かけなくなりました。そうは言っても、このバスの通過する道筋は、大きなお寺や、都や市が管理保全している公園や緑地がたくさんあるので、まだまだ緑には恵まれているほうかもしれませんね。
江戸東京博物館
今週末は、両国でお祭りがあります。お祭りを見に行く趣味は、ここのところ休憩中なのですが、江戸東京博物館でもイベントがあるというので、出かけていきました。本命は、博物館の特別展示「大江戸と洛中〜アジアのなかの都市景観〜」でした。江戸と京都の都市景観の比較や、アジアの都市の特徴など、古い世界地図や日本地図も多く展示しているというので、江戸時代の世界観などを感じられるのではないかと、ちょっと興味を惹かれていました。
世界地図がはじめて描かれた頃には、大陸や地域の形はゆがんでいるのですが、測量の技術の問題いうよりは、その頃の世界の在り様が示されているようでおもしろかったです。17世紀ぐらいになると、世界地図はほぼ正確な全容図になっていて、グローバル化というのは、まさにこの頃から始まったというイメージです。
日本の古地図も都市だけではなく、江戸城の間取り図なども展示されています。1871(明治4)年の荒廃した江戸城の写真が残っていることをはじめて知りました。ガラスに貼られたネガのようなものですが、面影を伝えています。まさに、徳川は見捨てられたのだなぁという感じ(笑) 大きな江戸城内の執務室の間取り図を見ていたら、突然、見知らぬオバサンから「松の廊下はどこにあるのかしら?」と声をかけられました。こういう場所は、基本的に静かなので、飛び上がりました。そして、「そこ?」という疑問(笑) 知りませんねぇ、そこ。後ろに係の人が立っていたので、代わりに聞いてみたら、その人はちゃんと知っていました。はじめから、そっちにアプローチしてください(-_-;;
常設展示は何度か見に来ているのですが、来るたびに少しずつ変わったりもしているので、今日も、そちらものぞいて見ることにしました。そちらでは両国のお祭りの一環なのか、芝居小屋の前で曲芸などの催しが行われていました。ジオラマや立体的展示物、家や道具の模型など、わかりやすいものが増えていて、歩き回るだけでかなり長時間、楽しめます。疲れますけど(笑) 私は「江戸」の展示物のほうがおもしろいのですが、外国人観光客(昨今珍しく、西洋人が多かった)なぜか「東京」のほうが好みかも。スバル360やダットサントラックなどにカメラを向けている人が多くいました。日本人が感じる「日本的なもの」と外国人の「日本を感じるもの」は、違うのかもしれませんね。