蒸し暑いですねぇ
空気が乾燥していて、いまは冬というところから移動してきたので、蒸し暑さが堪えます。帰りも夜行ですが、行きの飛行機が寒くて寒くて眠れなかったので、帰りは完全防備で乗り込んだら、今度は暑くて暑くて……。カンタスの室温管理はどうなっているんでしょうね?(笑) タマネギのように徐々に脱いでいき、最後には裸足になっていました。すいていたので3人がけを独占し、ほぼ横になって寝られたのはラッキー、かな。
今回は、観光目的というわけではなかったので、ほとんど観光地らしきところには行かず、街をブラブラしたり、家でゴロゴロしたりしていました。晴れているかと思えば、さっとにわか雨が降ったり、また太陽が顔をだしたりとめまぐるしいお天気でもありましたし。夜は雷がなって、暴風雨などという日が何日もありました。夜行の飛行機は、行きも帰りもけっこう揺れて、何度もシートベルトサインが点きましたしねぇ(-_-;)
いちばん印象的だったのはピーマンの大きさでしょうか?(笑) とにかく大きい! 手前にあるトマトが日本標準と同じくらいですから、ピーマンが日本標準の3倍ぐらいあるのがおわかりになると思います。日本では一般的にパプリカとして売られている赤や黄色のピーマンも、日本標準の2倍はあります。大地が広いと、ピーマンも大きく育っちゃうんでしょうかね。
キュウリも不思議。太くてデカイのと、短くて可愛らしいのの2種類。普通の細長いものが見当たりません。味はほとんど一緒ですが、ところ変われば品変わるって、これ? という感じです。滞在していた家がオージーと日本人の編成ですから、食べ物は味噌汁とか餃子とか、栗ご飯なんかも作ってくれて和洋中いろいろ楽しませてもらいました。最近は健康志向で日本食材もけっこう出回っているそうです。だいぶ高いですけどね。
「また、近いうちに来るよ〜」と約して空港のゲートをくぐりましたが、「待ってるよ〜」といってくれましたが、待っているのはおみやげに担いで行った「生しょうゆ」と「手作り味噌」、焼酎なんかかもしれません(笑)
パース動物園
冬真っ只中の西オーストラリアですが、気温はさほど低くありません。夜になるとザンザン雨が降るのですが、朝になるとやみ、お昼前には日が差すという天気模様が続いています。ときどき昼間もさわさわっという感じで小雨がぱらつく日もあります。体感温度というのは、それぞれ違うものでしょうが、セーターを着ている人と半袖のTシャツを着ている人が並んで歩いているのを見たりすると、「違いすぎるだろ〜!」と思わず突っ込みたくなります。東京人感覚でいえば、厚手のパーカーに、朝夕はベストでも組み合わせるかなぁといった感じです。フリースを着て出た日は、汗をかいて、脱いだり着たりしていました。
せっかくオーストラリアに来たのだから、カンガルーとコアラぐらい見ていこうとパース動物園に行きました。もう少し郊外へ行くと、カンガルーなどに餌をやることのできる自然動物園や、もっと郊外に行けば野生のものも見られるのですが、都市部なので、とりあえず動物園へ。
オーストラリアの動物たちのエリアには、さまざまな種類のトカゲやヘビ、かえるなどの両生類や爬虫類などもいて、実にぶきみな大陸だなぁと思わせられます(笑)
植物の花も「へん!」というのがいっぱい。鳥はオオム系が多いようですが、色がど派手なのには驚かされます。それは動物園が飼っているわけではなく、勝手に飛んでくる鳥だったりするのですから。けっこう広いので迷ってしまい、「おーい、コアラはどこだ〜」と順路を逆行したりして、やっと見つけたコアラは睡眠中。ピクリとも動かず、愛想のないことでありました。同じ山を共有していたワラビーのほうは忙しげに走り回っています。カンガルーは、囲われてもいないので、そこら辺に寝そべっています。しかし、なんというか、いかにもジジムサイ感じなんですよねぇ、カンガルーって(笑)
別のゾーンにはアフリカから来た動物たちがいます。ゾウだの、サイだの、キリンだの。普段の生活では動物園に行くことはほとんどないので、ずいぶん久しぶりに顔を見た気がします。それよりもちょうど学校が冬休みにさしかかっているので、子どもがいっぱい。オーストラリアは少子化ではないのでしょうか? 移民の国なので、子どもたちの色もとりどりで賑やかなことです。最近は、アジア系の人が多くなっている感じ。
シティ
パースの街に行ってきました。さすがに州都だけあって、フリーマントルとは行きかう人の服装もちょっと違います。歩き方も心持ち早い感じで。鉄道の駅の近くは全面的にクルマの通行を止め、広場のようになっているところがあります。そこにはパラソルを広げたカフェテリアやベンチなどがしつらえてあって、のーんびり座っている人も見かけます。図書館や学校、美術館、税務署など公共機関の建物が集められているところには、若い人たちの姿が多いようです。
アジア系のお店が並ぶ街路がありました。そこで、昼食はベトナム料理のヌードルに。看板も中国語やハングルが目立ちます。ときどき、日本語もみかけます。アジア料理というのは、中華風、ベトナム風、韓国風などがけっこうまぜこぜになっているものも多く、なかなか……わけがわからないものがあります(笑)
中心部からちょっと外れたところにMINTという造幣局があります。一般に流通している貨幣を作っているのではなく、金貨などで記念硬貨を作っているらしいです。入場料は取られますが、中を見学でき、金の延べ棒を作る行程を見せてもらうことができました。そこで作られた金の塊は、2,000万円相当だそうです。帰りに「お土産」って、くれないかしらねぇ(笑)
ここで友人に見捨てられたので、キョロキョロしながらパース駅を探し、オドオドしながら電車に乗り、ビクビクしながらバスに乗り換えて友人宅まで帰りました。バス停に名前がついてないっていうのが、つらいところ。見覚えのある風景を感じたら、すかさず降車ボタンを押して、停まったところで降ります。やっと友人宅へたどり着く路地を見つけたときはドッと疲れが出た感じでした〜。
フリーマントル
フリーマントルは、パースからクルマで30分ぐらい離れているでしょうか。私が転がり込んでいる家も、エリアとしてはフリーマントル郊外。中心部は古い建物が立ち並ぶ港町です。「この街を開いたときに建築基準があったのかも」と友人は言いますが、建物の色はすべてに調和が取れていて、落ち着きのある街です。
高台に上がると、海が展望でき、たくさんのヨットが浮かんでいました。この高台は、かつて刑務所だったところで、その建物が残っていますが、独房がいくつかある小さなもの。犯罪者が少なかったのかしら?(笑) 庭には責め具なども展示されていますが、子どもたちがそれで遊んでました(^_^) 観光客みたいです。
ちょうどアメリカの軍艦が寄港していて、USアーミーらしき丸刈りのおにいさんたちが街を闊歩しています。ラフなスタイルなので兵隊だろうなぁと思っても違和感はありませんが(笑) 古い教会で結婚式が行われていました。花嫁のベールを持つ子どもたちかな、お揃いのドレスを着た女の子たちがはしゃいでいて、思わず笑みがもれるような風景です。
フリーマントルの中心地にあるマーケットは、いつも大混雑。日曜日と金曜日だけに開かれているそうです。服や小物、アクセサリーなどを売っているブロックにあふれているのは、観光客や郊外から買い物に来る人だとか。新鮮な野菜や果物などのブロックは地元の人々も買い物かごを下げてやってくる感じです。トルネードポテトという渦巻き状に切って揚げたポテトや、なんだかわけのわからないヌードルを売っている屋台もありました。どこの国でも市場というのはおもしろいものですね。
オージーの家
泊まっているのは、彼女たちの新しい家です。3月に引っ越してきたばかり。空港からの帰りに、最初に住んでいたアパートの前を通りかかりましたが、この賃貸アパートから都市部の分譲アパート(日本ならマンションというところでしょうが)に移り、いまの場所の中古住宅に移り、このたび古い家を壊して新築したとのこと。パースを訪ねるのはすっごく久しぶりなので、中古住宅だった頃は知りませんが、新居はなかなか住みやすそうです。ちゃんとゲストルームもあります。
広さは、土地が約300坪、建物が100坪ぐらいでしょうかね、日本風にいうと。2階建てで、二人で住んでいます。主寝室が1、それぞれの部屋が1つずつ、広いダイニングとリビング、ゲストルームが1、シャワーとトイレが1階と2階に、1つずつあります。平均的なオージーの住まいなのかもしれません。違っているのは、2階に広くて天井の高い道場があることでしょう。この二人は、パースで合気道を教えています。
最近は、ここらあたりでも土地や建物の値段が高くなり、土地の半分を売って、そこに別の住宅が建ったり、2階建ての家も多くなっているようです。シティやフリーマントルの街中、商業地域やその近くには集合住宅も増えている模様。遠望したパースのシティには背の高いビルもまた増えたようです。しばらくオーストラリアは景気がよかったですからねぇ。世界的不況といわれる今日でも、資源国で農業国でもあるこの国は、不況もさほど深刻ではないのかも、という感じです。
「自分の家だと思って、気楽にやっていいから」と言ってもらい、一部屋を占領して、電源を使い放題に遊んでます。ソーラー発電ですから(笑) 庭も雨水タンク設置で、新しいだけあってエコな家に仕上がっているようです。
区域にはやたら庭の広い小学校や公園があり、土地が余ってるなぁという感じ(笑) 一般的な住宅は、前庭があって、クルマが2台停められるガレージのある平屋か2階建て。かつては平屋が多かったのですが、最近はさすがのオーストラリアも土地が高くなり、狭い土地に2階建てが増えているとのこと。狭い土地と言ったって……150坪以下はめったに見かけません(^_^) 家の前に「FOR SALE」の看板を掲げている売り家もけっこう出ていました。お一つ、いかが?