ある小説の中に、世界を旅して「何を祀ってあるのかわからないんだけど、地元の人が拝んでいるものには手を合わせることににました。そうしたら、なぜか商売がうまくいくようになったんですよ」というフレーズがありました。SFだし、本筋とはまったく関係ないんだけど、心に残った一節です。そんなわけで(どんなわけで?)、日々の何気ないできごとを綴ってみようかと思います。
2009/07/09  (木) 

シティ

パースの街に行ってきました。さすがに州都だけあって、フリーマントルとは行きかう人の服装もちょっと違います。歩き方も心持ち早い感じで。鉄道の駅の近くは全面的にクルマの通行を止め、広場のようになっているところがあります。そこにはパラソルを広げたカフェテリアやベンチなどがしつらえてあって、のーんびり座っている人も見かけます。図書館や学校、美術館、税務署など公共機関の建物が集められているところには、若い人たちの姿が多いようです。
 
アジア系のお店が並ぶ街路がありました。そこで、昼食はベトナム料理のヌードルに。看板も中国語やハングルが目立ちます。ときどき、日本語もみかけます。アジア料理というのは、中華風、ベトナム風、韓国風などがけっこうまぜこぜになっているものも多く、なかなか……わけがわからないものがあります(笑) 
 

  

中心部からちょっと外れたところにMINTという造幣局があります。一般に流通している貨幣を作っているのではなく、金貨などで記念硬貨を作っているらしいです。入場料は取られますが、中を見学でき、金の延べ棒を作る行程を見せてもらうことができました。そこで作られた金の塊は、2,000万円相当だそうです。帰りに「お土産」って、くれないかしらねぇ(笑) 
 
ここで友人に見捨てられたので、キョロキョロしながらパース駅を探し、オドオドしながら電車に乗り、ビクビクしながらバスに乗り換えて友人宅まで帰りました。バス停に名前がついてないっていうのが、つらいところ。見覚えのある風景を感じたら、すかさず降車ボタンを押して、停まったところで降ります。やっと友人宅へたどり着く路地を見つけたときはドッと疲れが出た感じでした〜。
 



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2009/07/08  (水) 

フリーマントル

フリーマントルは、パースからクルマで30分ぐらい離れているでしょうか。私が転がり込んでいる家も、エリアとしてはフリーマントル郊外。中心部は古い建物が立ち並ぶ港町です。「この街を開いたときに建築基準があったのかも」と友人は言いますが、建物の色はすべてに調和が取れていて、落ち着きのある街です。
 
高台に上がると、海が展望でき、たくさんのヨットが浮かんでいました。この高台は、かつて刑務所だったところで、その建物が残っていますが、独房がいくつかある小さなもの。犯罪者が少なかったのかしら?(笑) 庭には責め具なども展示されていますが、子どもたちがそれで遊んでました(^_^) 観光客みたいです。
 

ちょうどアメリカの軍艦が寄港していて、USアーミーらしき丸刈りのおにいさんたちが街を闊歩しています。ラフなスタイルなので兵隊だろうなぁと思っても違和感はありませんが(笑) 古い教会で結婚式が行われていました。花嫁のベールを持つ子どもたちかな、お揃いのドレスを着た女の子たちがはしゃいでいて、思わず笑みがもれるような風景です。

 

 
フリーマントルの中心地にあるマーケットは、いつも大混雑。日曜日と金曜日だけに開かれているそうです。服や小物、アクセサリーなどを売っているブロックにあふれているのは、観光客や郊外から買い物に来る人だとか。新鮮な野菜や果物などのブロックは地元の人々も買い物かごを下げてやってくる感じです。トルネードポテトという渦巻き状に切って揚げたポテトや、なんだかわけのわからないヌードルを売っている屋台もありました。どこの国でも市場というのはおもしろいものですね。
 



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2009/07/07  (火) 

オージーの家

泊まっているのは、彼女たちの新しい家です。3月に引っ越してきたばかり。空港からの帰りに、最初に住んでいたアパートの前を通りかかりましたが、この賃貸アパートから都市部の分譲アパート(日本ならマンションというところでしょうが)に移り、いまの場所の中古住宅に移り、このたび古い家を壊して新築したとのこと。パースを訪ねるのはすっごく久しぶりなので、中古住宅だった頃は知りませんが、新居はなかなか住みやすそうです。ちゃんとゲストルームもあります。
 
広さは、土地が約300坪、建物が100坪ぐらいでしょうかね、日本風にいうと。2階建てで、二人で住んでいます。主寝室が1、それぞれの部屋が1つずつ、広いダイニングとリビング、ゲストルームが1、シャワーとトイレが1階と2階に、1つずつあります。平均的なオージーの住まいなのかもしれません。違っているのは、2階に広くて天井の高い道場があることでしょう。この二人は、パースで合気道を教えています。
  
最近は、ここらあたりでも土地や建物の値段が高くなり、土地の半分を売って、そこに別の住宅が建ったり、2階建ての家も多くなっているようです。シティやフリーマントルの街中、商業地域やその近くには集合住宅も増えている模様。遠望したパースのシティには背の高いビルもまた増えたようです。しばらくオーストラリアは景気がよかったですからねぇ。世界的不況といわれる今日でも、資源国で農業国でもあるこの国は、不況もさほど深刻ではないのかも、という感じです。
 
「自分の家だと思って、気楽にやっていいから」と言ってもらい、一部屋を占領して、電源を使い放題に遊んでます。ソーラー発電ですから(笑) 庭も雨水タンク設置で、新しいだけあってエコな家に仕上がっているようです。
 
区域にはやたら庭の広い小学校や公園があり、土地が余ってるなぁという感じ(笑) 一般的な住宅は、前庭があって、クルマが2台停められるガレージのある平屋か2階建て。かつては平屋が多かったのですが、最近はさすがのオーストラリアも土地が高くなり、狭い土地に2階建てが増えているとのこと。狭い土地と言ったって……150坪以下はめったに見かけません(^_^) 家の前に「FOR SALE」の看板を掲げている売り家もけっこう出ていました。お一つ、いかが?

  



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2009/07/06  (月) 

早朝のマーケット

到着したのは日曜日の早朝、夜が明けかかっているという時間帯でした。が、ここは検疫が厳しい! ちょっとでも食べ物を持っていると、全部の荷物を開けられ、厳しく検査されます。農業国なので、「タネ類や小さな害虫、持ち込みお断り!」という姿勢は徹底しています。というわけで、おせんべいと味噌を思ってきただけなのに行列に並び、外に出たときはすっかり朝になっていました。迎えに来てくれた友だちに「つかまったかと思ったよ」と(笑)
 
それはね。ほぼ同じ時間にマレーシア航空など3機が入ったのだけど、私の乗っていたカンタスはキャットウエイっていうんですか、あの空港ビルにつながっている蛇腹のような道が「今日は壊れてますから、タラップを降りてください」と。「すみません」とか「申し訳ございませんが」とかではなく、「こうなってまーす」という感じがあっけらかんとしております(笑) で、タラップを降りて、いろいろなコンテナ運搬機のクルマの横を通り、非常口をあがっていったので、他機の乗客に遅れをとったのでありました。
 
そして、荷物をトランクに入れたまま、早朝マーケットに行ってきました。日曜日の朝だけ、地元の人が自分で作ったものを売りに来るマーケットだそうです。ケーキや蜂蜜、ソーセージ、野菜、植物の苗、花などいろいろな物が売られていました。茎の白い、緑の葉っぱの野菜はほうれん草なのだそうです。信じられない! ブラブラと見てまわり、朝食用に小ぶりのクロワッサンを買い求め(たのは友人ですが)、お天気がいいのでその辺を歩いてみようかということで……なかなか家には到達しそうもありません(^_^)
  

    



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2009/07/05  (日) 

脱走

といわけで、オーストラリアに来ています。夕べの夜行に乗って、早朝に着きました。時差は1時間なので、ないようなものですが、こちらは真冬。半袖で汗をかきながら飛行機に乗り、中で長袖とパーカーとジャケットという冬装備に着替えながらも、パースの空港に降り立ったときは「寒っ!」。友人に迎えに来てもらって、パースの街の朝焼けを見ました。こちらは1年で一番、日の短いときですから、着陸した午前6時頃はまだ真っ暗でした。
 
最近は、国際線でも、今日予約して明日出発なんて、芸当ができます。気分を変えたいなと思って、パースの友人に「泊めてくれる?」なんてメールしたら、ちょうど一仕事終わって暇になるから、「おいで、おいで!」なんて言われ、その気になってしまいました。さすがに今日の明日ではありませんでしたが、限りなくそれに近い(^.^)
 
家の中にあるストレスは、帰ればまたそこにあるのは確実なのですが、こちらがちょっと気分を変えれば、受け取り方も変わるかな、なんて。今回は飛行機の都合もあって、すぐ帰るのですが、下手な国内旅行よりずっと安上がり。泊まりタダだし(笑) 
 



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夏風邪
影のない刻