ある小説の中に、世界を旅して「何を祀ってあるのかわからないんだけど、地元の人が拝んでいるものには手を合わせることににました。そうしたら、なぜか商売がうまくいくようになったんですよ」というフレーズがありました。SFだし、本筋とはまったく関係ないんだけど、心に残った一節です。そんなわけで(どんなわけで?)、日々の何気ないできごとを綴ってみようかと思います。
2009/05/10  (日) 

信濃町そばラリー

帰りは、今回も黒姫側に下りました。新蕎麦を食べに来たときにおいしかった信濃町の蕎麦店に寄っていこうと目論んだのです。しかし、前回のスタンプラリー資料をもってくるのを忘れてました(^_^;) 「まあ、行けばなんとかなるだろう」と走っていきましたが、なんともなりませんでした(-_-;) 時は4時半。この辺りの蕎麦店は、3時ごろで終わっちゃう店が多いんですねぇ。ひたすら信濃町ICを目指すのみと相成りました。
 
信濃町の入口に道の駅があります。高速に乗る前に、この道の駅でものぞいていくかとばかり停車したところ、ここにありました。スタンプラリー「双六刻印つづり帖」の台紙。そして、このスタンプ双六の中に入っている店が。が、しかし……。自動販売機で食券を買うという店で、カレーや丼物も一緒に扱っているのだけれど……。
 

「天望」という店です。一応、手打ち蕎麦ということになっているようですが、セルフサービスで駅そばみたいな感じ。出てきたスタイルで、まずもって「……」。お皿? まあ、蕎麦の味は見かけではありませんが、やっぱり、ちょっと見かけも大事よ(^_^;) とりあえず一口すすってみて、ちょっと驚いたのは見かけとは違うコシの強さです。でも……、コシが強いというよりは硬い?(笑) 蕎麦の香りもしないし、申し訳ないけど、お勧めできませんねぇ、これはねぇ(笑) 同じスタンプラリーの加盟店でもそれぞれなんだなぁと思いました。まあ、道の駅ですもんねぇ、しかたがないかなぁ〜。
 



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2009/05/09  (土) 

戸隠そば「極意」&「大西」

戸隠でももちろん蕎麦です。これまでに10軒以上の店には行ったかもしれません。今回はまだ未経験の店、「極意」に行ってみました。向かいの「うずらや」は、雑誌などでよく紹介されている店なので、お昼前からけっこうな行列ができています。「極意」は開店時間が遅いので、まだ扉が開いていません。店の前に予約を書く紙がでていたので、とりあえず名前を書いて、「十輪堂」にお茶を飲みに行ってしまいました。時間に戻ってくると、すでに開店。あらら、不在で順番を飛ばされてしまいました(-_-;) でも、すぐ入れてくれたので、もりそばと山菜の天ぷらを頼みます。
 
ちゃんとぽっちになって出てくる戸隠流ですが、ここの蕎麦はかなり細く切ってあります。これが特徴のようですが、ちょっと頼りない感じかなぁ(^_^;) 戸隠で食べる蕎麦は無意識に太くてしっかりコシのある田舎蕎麦を予想しているので、肩透かし?(笑)  もろ味の入った豆腐と小鉢もついて、かなり上品なセンを狙っているのでしょうか。意外性がありました。
 
この「極意」という店は、もともと戸隠神社の宿坊「徳善院」でした。蕎麦店のほうは違いますが、いまでも茅葺屋根の宿は国の文化財に指定されています。ここに泊まってお蕎麦をいただくことも可能。たくさんあった戸隠の宿坊の中では、もっともよく保存されている建物かもしれません。
 
天の岩戸伝説がある戸隠では、平安初期に「戸隠三千坊」といわれた山岳密教の聖地でした。明治以前の神仏混淆時代には戸隠神社は戸隠山顕光寺と呼ばれていました。そんわけで、いまでは神社なのに周囲に宿坊、あるいは元宿坊がたくさんあるのです。 
 

宿坊の一つである旧松寿院大西旅館は、ゆっくりと部屋へ上がってお蕎麦をいただくことができます。窓からは戸隠連峰や遠く北アルプスを望むことができて快適。まあ、お部屋の向きにもよりますが(^_^;) 庭には高山植物が植えられ、あるいは自生していて、そちらを楽しむこともできます。やっぱり、その日に打った蕎麦が終わると閉店なので、今回は出遅れました(笑) 予約したほうがいいかもしれませんね。ここの蕎麦も香り高く美味です。
  



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2009/05/08  (金) 

信州そば「元屋」

信州へ行く楽しみの一つは、もちろん蕎麦。グルメというわけではないので、味の比較などはできないのですが、あちこち食べ歩いて、蕎麦や汁の味を「あーだ、こーだ」というのも楽しいものです。蕎麦のコシや汁の味に関しては、けっこう個人差というか、「好みが違うものだなぁ」というのが実感。
 
長野市内では、「ここがお勧め」と市内の住人に教わったのが、善光寺の門前にある「元屋」です。何度か来たことはあるのですが、「今日の分が終わったら閉店」という店なので、空振りも何回かありました。しばらくぶりに来たら、ちょっとお店がきれいになったかしら? 改装したのかな? 観光ガイドにでも載ったのでしょうか、行列ができていました。お昼どきだし……。
 
並んでいるのが数組だったこともあり、別のところへ行って、そっちも混んでいたら倒れる! という感じだったので、大っ嫌いな行列ですが、最後尾につきました(笑) 御開帳で並んで、少しは耐性ができたのかもしれません。いわゆる信州そばの感じで、おいしかったです。ごちそうさまでした。
 



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2009/05/07  (木) 

忍者の里

忍者といえば、伊賀・甲賀が有名ですが、伊賀の流れを汲む戸隠流もそこそこメジャーです。地名は「とがくし」ですが、忍法は「とがくれ」流です。忍者の技術や伝統は、いまも保存会のようなものがあって引き継がれているようです。奥社の近くに「戸隠民俗館」と「忍者資料館」「からくり屋敷」がセットになった施設があります。中社の近くには「ちびっこ忍者村」も。
 
存在は知っていたのですが、戸隠に来るのはスキーがほとんどで、冬季は閉鎖。これまで訪ねる機会はありませんでした。それに、なんとなく胡散臭くありません?(笑) このたびは、「べーそ」で忍者の方々の実演を見たこともあり、ちょっと立ち寄ってみようかという気になりました。さすがに「ちびっこ」のほうはご遠慮いたしましたが(^_^;)
 
「戸隠民俗館」は江戸時代の穀倉に戸隠の民具が展示されています。まあ、まあ、ありがちな……(^_^;) この辺りは竹細工が有名ですが、いろいろな種類の竹の笊や籠が展示してあるのが特徴といえるかもしれません。古い農具や野良着、裃なども展示されています。
 
「戸隠流忍法資料館」は大きな農家を改造したもの。1階は畳が敷いてあり、住に関するさまざまな道具が展示してあります。豪農の住まいという感じですね。2回は「戸隠流忍者」の技術や道具が紹介されています。本物の手裏剣や毒薬、仕込み杖、服などがあり、忍者のすべてがここでわかる!(笑) 戸隠流は、木曽義仲の家臣・仁科大助が戸隠飯綱修験道に伊賀流忍術を加えて完成させた忍びの術なのだそうです。実践している写真などもあり、なるほど・ザ・忍者です。この世界に興味のある方々は楽しめそうです。
  
 

「忍者からくり屋敷」はいわゆる立体迷路です。入場料を払ったのだから入ってみるかぐらいの気持ちだったのですが、これはけっこうおもしろい! 案内図はいっさいなく、「自力で出てこなければ知らないよっ」という感じです。壁を動かしたり掛け軸をめくったりして、自分で出口を探さなければなりません。せっかく見つけた隠し扉が行き止まりだったりして、けっこう知恵を絞らないと脱出できなくなりそう。多くの人が試したらしい扉を試して……。 
 

ここでひとりで入場したらしい小学校1、2年生ぐらいの少年に出会いました。最初はちょっと心細げで、私たちの後ろをついてくるという感じだったのですが、あまりにもあてにならならいオバサンと見抜かれ、「僕の後についておいで!」という感じで、先頭に立ってあちこち探してくれました。ぐずぐずしていると、「こっち、こっち」と扉を開けて待っててくれたりします。ありがとう、キミがいなかったら、オバサンたちはこの中でミイラになってたかもしれないよ(笑) 
 



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2009/05/06  (水) 振替休日

水芭蕉群生

戸隠ではそこかしこに水芭蕉が群生しているのが見られます。有名なのは奥裾花渓谷ですが、わざわざ出かけていくには及ばないという感じです。数や広さは奥裾花渓谷にはかなわないのでしょうが、実はそちらには入口までしか行ったことがありません。GWという最悪の条件でなければ(笑)、鬼無里や奥裾花渓谷まで足を延ばしてもよかったのですが、戸隠でも十分に楽しめました。
 
中社から奥社に行く途中に、湿原に板を渡して、間近で水芭蕉を観賞できるようにしつらえてあります。それほど広い範囲ではありませんが、そぞろ歩きながら水芭蕉を見ることができます。もっとも、わざわざそこへ行かなくても、奥社の参道の脇にも可憐な白い姿がちらほら。戸隠古道でも時おり見かけました。ちょうどいまが盛りといった所でしょうか。地元の人の話では、昨今は栄養状態がよくて花が大きくなりすぎる傾向にあるようです。あんまりニョキニョキしていたのでは、水芭蕉の魅力は半減です。山の水も生活排水の影響は免れないのでしょう。
 
水芭蕉群生地の近くにはキャンプ場がありました。虫が苦手の私にとっては、テントでもキャンピングカーでも、バンガローでもご遠慮申し上げてしまうのですが、こんな大自然の中でのんびり過ごすのもきっと楽しいことでしょう。夜になったら星が降ってくるに違いありません。
 



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戸隠古道
中山道3