ある小説の中に、世界を旅して「何を祀ってあるのかわからないんだけど、地元の人が拝んでいるものには手を合わせることににました。そうしたら、なぜか商売がうまくいくようになったんですよ」というフレーズがありました。SFだし、本筋とはまったく関係ないんだけど、心に残った一節です。そんなわけで(どんなわけで?)、日々の何気ないできごとを綴ってみようかと思います。
2009/03/30  (月) 

故宮博物院

早起きして、故宮博物院へ行ってきました。台湾は交通費がとても安いので、タクシーを利用。繁華街にあるホテルから故宮博物院まではけっこう距離があったのですが、日本円で800円ぐらい。台北市内を全部つっきっても1,000円そこそこぐらいではないでしょうか。バスや電車にも乗ってみたいとは思いますが、このタクシー代の安さは観光客にとって大変ありがたことです。タクシーは全車、黄色に塗られていて、どこでも歩道にたっただけで1分と待たずに空車が現れ、乗せてくれる感じ。初乗りは220円ぐらいで、たいがいにところへは300円前後で行けます。
 
故宮博物院は相変わらず、いつも混雑しています。今日は月曜日で庭園はお休みとのこと。それでもすいていたほうかもしれません。それでも大型バスが次々と到着していました。海外からの観光客ばかりではなく、国内の人も多く訪れているようでした。初めて行ったわけではないのですが、前回は大昔のことで、もう記憶は定かではありません。はじめの一歩からという感じで隅々まで回ってみました。なんと3時間半以上、歩きっぱなし。出口のコーヒーショップに崩れ落ちたときは足が棒になるとはこのことかと実感しました。広いし、こういう展示物を見て歩くのは待ち歩きよりも疲労度が高い感じです。
 
有名な翡翠の白菜「翠玉白菜」は、「あれ、こんなに小さかったっけ?」と(笑) インパクトが強いのでもっと大きなものと記憶が勝手に修正されていたみたいです。年代別に分けられた陶器、磁器はほんとうに見事。刺繍、織物も目を見張るものがあります。場内撮影禁止なのが残念です。ガイドブックに載っている写真で我慢しましょう(笑) それにしても、細かい細工が多くて驚かされます。中国人って手先が器用なんでしょうか。素晴らしいのですが、装飾過多の感があり、最初は驚き、最後はお腹いっぱいという感じになりましたが(笑)
 



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2009/03/29  (日) 

夜市の食堂

本日、台湾にやってきました。午後の航空機で、着いた頃にはもう暗くなっていました。9時ごろだったかな。時差は1時間、日本より遅くなります。機内食をしっかり食べたのに、ホテルに着いたら開口一番「何食いしん坊か食べに行こう!」です(笑) そう、「おいしいものを食べに行こうよ」と集った友人たちとのグルメツアー? というほど上等なものじゃありませんが、うっかり出国してしまいました。
 
例年であれば「夏日」であってもおかしくはない台湾ですが、日本と同様、ここ数日は冷え込んでいるようです。桃園空港に着いたときは小雨模様でした。長袖に上着が必要。それでもちょっと寒いぐらいです。
 
ホテルから5分ぐらい歩いたところに夜市ストリートがありました。下調べはまったくして来なかったので、なんという夜市か、場所がどこなのかもまったく不明(^ ^;) もう、夜更けなので開いている店は少なかったのですが、海鮮料理の店に入りました。というか、お魚屋さんかなぁと思って除いていたら、「これ食べる? あれ食べる?」と聞かれて、「う、うん……」という感じで入ってしまいました。
 
アサリの炒め物、たけのこの炒め物、野菜とナッツと小魚、茹でた海老、白身のお魚、なんだかわけがわからないので、料理方法もお任せです(^ ^;) 白身のお魚のてんぷらは、一見油っこそうなのに、からっとしていておいしかったです。これにビールを2本頼んで、日本円で3,000円ぐらい。安い! うまい! です(笑) 食べまくって、太って、水曜日に帰国の予定。明日は故宮博物館にはまろうと思っています。明日もお天気があまりよくないらしいので。

  

  



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2009/03/28  (土) 

たいめいけん

昨日のランチは、日本橋の「たいめいけん」でいただきました。1931(昭和6)年創業という老舗です。もともと有名な店ですが、最近はシェフがテレビの料理番組などにも出演なさっているようで、かなりにぎわっているようです。ランチにはちょっと早めかなという時間でしたが、席に着くまでは数人待ち。店内は満席でした。食事を終わって出てくるとけっこうな行列になっていてびっくり。以前、週末に通りかかったときに行列ができていたのは見かけましたが、そのときは日曜日。平日でもこんなに並んでいるとは! もはや観光地化してますね(笑)
 
私はハンバーグを、モモタロウはクリームコロッケをいただきました。たしかオムライスが人気メニューだったような気がするのですが、私はケチャップ系はあまり得意ではないので(^_^;) 椅子から転げ落ちるほどおいしいわけでもなありませんが、いまどき日本橋あたりで880円なのですから、十分満足な味です。サイドメニューにコールスローとボルシチがあり、これがいずれも50円です。この50円という値段は、何十年も変わっていないみたいで、サービススープ、サービスサラダのようなものですね。濃厚な味で、おいしいボルシチでした。
 
この大衆的なお値段は1階。2階になるとランチ3,000円になります。3階はもっと高価なようで、登れば登るほど値段も高くなるというわけ(笑) もちろん、料理もまったく違うのでしょう。しかし、ランチ3,000円は、庶民としてはちょっとご遠慮というところ。年配のカップルなどがご利用のようでした。私も、そういうスポンサーが見つかったときにでも賞味させていたけたらと思います(笑)
 



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2009/03/27  (金) 

中山道を歩く

旧街道を自分の足で歩いてみたいなんてことは、けっこう多くの人が考えているようで、私のまわりでも「東海道を歩こう」プランや「中山道を歩こう」プランがときどきつぶやかれます。東海道も魅力的ですが、新選組フリークとしてはやっぱり浪士隊が歩いた中山道でしょう(笑) 本気で歩くつもりなのかどうか(^_^;)
 
今日はモモタロウが手をひいてくれたので、とりあえず偵察モードで日本橋からスタートしました。といっても、七つ立ちというわけにはいきません。ランチをして、お茶を飲んで、いろいろ愚痴を聞いてもらって(笑)、歩き出したのは昔の人ならとっくに板橋宿を通過しているだろう時間です。まあ、本日の走破は3キロぐらい(笑)
 
日本橋の道標は、片側2車線の道路の真ん中にあります。信号が左右赤になったのを見すまして、命がけで写真を撮りました(^_^;) おまわりさんが見ていたら怒鳴られそうです。日本橋の袂にはレプリカがあるので、こっちで我慢すべきでしょうね、ほんとは。日本橋の上を通っている高速道路、はやくなくなってくれればいいと思います。高速道路の柱に「東京オリンピック招致」の帯がでかでかと巻かれていましたが、道路のせいでいかんせん全体が暗いムードです。
 
日本橋を渡ると見えてくるのが「越後屋」、三越本店です。「越後屋」というと、必ず続くのが「おぬしも悪よのぇ〜」という感じですよね。確か、以前、この辺に「越後屋」の復元したようなお店があったと思ったのですが、期間限定のイベント物だったようで、付近にはオフィスや飲食店などが建ち並ぶばかり……。このあたりは中山道とはいえないような。いまの名前で言えば中央通り、もしくは銀座通りです。
 
そのままふらりと歩いていくと金座があります。つまり日本銀行。何度も通ったことがある道ですが、アリバイ的に写真を撮ってみました。桜がほんの少しだけ花を咲かせています。中央通りにもどると街路樹が白モクレンの道などもあり、都会は都会なりに春の風情をみせているものです。今川橋までやってきて、ちょっと寄り道。「時の鐘」と「伝馬町牢座敷跡」に立ち寄ってみることにしましょう。
 
「時の鐘」は江戸時代初期の鐘で、江戸市中に時刻を知らせたものだといいます。1711(宝永8)年、二代将軍秀忠が城内西の丸から日本橋石町に移したものだそうです。明治維新後は、時を知らせる鐘は廃止されましたが1930(昭和5)年、現在の十思公園内に再建されたもの。十思公園一帯は、幕府の「伝馬町牢屋敷」があったところです。時代小説などで、おなじみですね。安政の大獄では吉田松陰がここで処刑され、幕末の熾烈な権力闘争の火蓋がきられたきっかけの場所ともいえるかもしれません松陰が斬刑に処されたのは1859(安政6)年(1859年)、享年30歳といいますから、いまでいえばまだ青年という感じです。
 
伝馬町牢屋敷は2,618坪(約8,639平方メートル)あったといいます。その大部分が十思公園になっているというのですが、この公園、そんなに広そうには見えません。けっこう削られてきたのかしら? ごく一部が残されているという感じです。でも、江戸地図を見てもそんなに広い牢座敷があったようにも見えないのですが。この牢屋、中は囚人がすべてを仕切っていて、牢屋役人でさえ権限が及ばなかったそうです。つまりは「牢名主」発祥の地でもあるのでしょう(笑) ここの桜はかなり花が開いていました。それこそ、根元には死体が?(^_^;)
 
牢屋敷からちょっと戻ったところ、岩本町2丁目あたりの道路のすみっこに「お玉が池種痘所跡」という石柱が立っていました。お玉ヶ池は江戸初期には大きな池だったそうですが、幕末にはかなり小さなものになっていたとか。この「お玉が池」のほとりに、1858(安政5)年(1858)、江戸の蘭学者たちが痘瘡の予防接種の普及を図るための「種痘所」をつくり、これが発展して東京大学医学部の基になったそうです。いまは石碑があるだけで何も残っておらず、近くにお玉稲荷があると聞いていたのですが、ちょっと歩き回って見ましたが発見できず(-_-;) 予習をせずに事を起こすとこのような結果がまっているのですねぇ。「お玉が池って、お玉が身を投げたっていう感じの名前ですね」とモモタロウが言っていたのですが、実はその通りだったみたいです(笑)
 
今川橋まで戻ると神田駅が目の前。「そろそろ電車にのる?」というヒヨリぶりですが、まあ、もう少しというので神田明神の前を抜け、湯島聖堂の脇を通って御茶ノ水駅から中央線に乗りました。こんなアリの這うようなお徒歩で、はたして中山道走破なんかできるのでしょうか?(笑)
 



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2009/03/26  (木) 

今度はジャガー

本日、またしても時代に逆行して燃費の悪―いクルマに乗り換えました。しかもハイオク。今度は、シルバーメタリックのジャガーです。もちろん中古車。輸入車に乗る趣味はなく、「男とクルマは国産に限る。丈夫で使い勝手がよくて小食」(笑)と言い続けてきたのに、宗旨替えを余儀なくさせられました。友人の中古車屋からあてがわれるクルマに乗るので、私に選択権はないのです(^_^;) この中古車屋のオヤジは自分が飽きっぽくて年に3度は乗り換えるという人なので、私にも年に1度は「乗り換えろ!」とご神託が下されます。
ジャガーはけっこう好きなクルマなので、今年いっぱいはコレで行きます。ボディはなかなかエレガントですよね。本当は昨年末に乗り換えろと言われたのですが、「ジャガーでスキーはないでしょう。もし、何かあったら修理費3倍……」というわけで、MPVをワンポイントリリーフに。後ろに停まっている赤いコです。このコは左対策に出てきた左投手が左中間をきれいに抜かれたという感じで、JAFのお世話になり……。しかも石跳ねでフロントグラスに細いのですが15センチほどの亀裂を発見しました。当たっている箇所は1ミリぐらいなのに。ちょっと相性が悪かったかなぁ。アクセルが鈍感なので、実はあまり愛してもいなかったのでありました(笑)
 
今日は一般道路をトロトロ走って運んできただけなので、どんな走りをしてくれるのかはわかりませんが、レスポンスはいいようです。しかし、ETCが付いてない! これは自前で付けなくてはいけませんね。週末1,000円の恩恵に浴せないのは悔しいですから(笑) 車載器を取り付けても、さまざまな割引を考えるとすぐモトをとれる……、と思うと、やっぱりここにもミステリー「天下りの陰謀」という感じでしょうか。
 



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「蜉蝣峠」
広島風お好み焼き