滑る、滑る!
週末は、私のホームゲレンデともいえる戸隠スキー場に行ってきました。ホームといえたのはずいぶん前で、最近ではごぶさた気味。というより、ちゃんとスキーをすることにこぶさた。けっこうマジメにスキーをやっていた頃なら、誰にも言わずにスキー場に行くことは「コソ練」などと言ったものですが、コソコソ練習しにいったわけではなく、コソコソ羽を伸ばしに行きました。
ずーっとお世話になっていた宿の人やスキー学校の先生に「スキーやめたのか?」と言われ、一応、「スキーウエアぐらいは持っている!」ということを見せてくるか、というぐらいの顔見せ興行(^_^;) 「ひとりだと何をしでかすかわからない」という心配をして、スキー仲間のおねえさんが付き添いで一緒に行ってくれることになりました。
でも、ひとりじゃないのにしでかした! 昨年に続いて今年もスリップ騒ぎです。金曜日の夜は、今年一番と言われる荒天。0時をまわってから高速道路を出れば半額というETCマジックに魅せられて、長野ICを出たのが0時過ぎ、戸隠に上るバードラインはものすごいブリザード状態でした。強風が吹くと、前方の視界は数メートル。かなりな雪です。それでもよっこらよっこら上がって行き、宝光社の先のペアピンを2つクリアして、あと1ターンで融雪道路、あと200、300メートル進んですれれば……という直線に入ったところで完全にスリップして停車しました。もう、どうにもなりませーん。下がってみたり、曲げてみたり、いろいろやってもまったく前進せず、平らなところまでヘアピンを2つ以上バックで下がるっていうのもねぇ……(-_-;) しょうがないです、JAFに救援を頼みました(泣)
この日の長野県内、私のようなバカヤロウがかなりいたらしく、JAFは大忙し。センターに電話がつながると、「長野県は出払っていて、3、4時間はかかるかも」と言われました。時間は午前1時を回っています。知り合いに頼むには時間が遅すぎる……。しょうがないです。待ちます(-_-;)
すると10分ぐらいで、JAF委託工場(というのかな)、「小田切車体」という会社の方から電話があり、「Mウェーブのところからいま出ますから、1時間ぐらいで行きます」とのこと。「ヤッホー!」って感じでした(笑) 「エンジンはかかってますか? 暖房は大丈夫ですか? 暖かくしててくださいね」と、とっても親切な電話。大丈夫です、タイヤ以外は元気(^_^;) ちゃんと道路の隅に寄せて、脱輪も何にもしてません。一見は、ただ停車してるだけ……(-_-;)
しばらくたつと除雪車がやってきました。「長野県土木課」って、書いてありました。わざわざ運転手さんが降りて来てくれて、「どうした?」と。事情を話すと、「除雪車で牽引してやるか」と。「えーっ!」という感じです(笑) でも、除雪車の牽引機がひっかかるレバーがこちらの車体のほうになくて……。「JAFが来てくれますから」と申し上げたのですが、いろいろ心配してくれました。ここは直線だけれどもけっこう急で凍りやすい隠れた難所で、地元のタクシーなどもときどき撃沈するところなのだとか。
無残な姿を写真に撮ろうと車外に出て、ゴム底靴もきれいに滑りすってんころりん。作らなくてもいい痣まで作るオマケつきです。
そして、しばらくたつと上から乗用車が1台降りてきました。たまたま私が車外に出ていたためか、停めて「どうした?」と。若いおにいさんがおふたり、「押してみたら動くんじゃないか?」とこちらもいろいろ心配してくれました。街頭もない真っ暗な道で、こちらがオバハンだと気づかなかったとか?(笑) 「今シーズン最悪の道路状態で、この上の融雪道路も間に合わなくて凍ってる」とのこと。押すにしても立っている人間の足もとがつるんつるんで、全然、力が入らず無理と判明。「JAFが向かってくれてますから」。それでも15分ぐらい、話し相手をしてくれました(^_^;)
ときどき、私たちを避けて、何台かのクルマが登っていきました。全部が、スタッドレスで4WD。それでもけっこうお尻ふったり、フラフラしたりしながら。やっぱりFFは無謀だったか……。と、お約束の1時間でJAFの車両が到着。電話で場所と状況、車種を説明したときに「載せられる車で行きます」とおっしゃいましたが、その通り、車載車という陸送用のクルマ。荷台を下げてウインチで当車を引っ張って載せ、一丁あがり! です。私たちはそのままクルマに乗っててもいいそうですが、まあ、何があるかわからないし、「ふたりなら、こっちに乗りなさい」と助手席に詰め込んでくれました。
泊まる宿は融雪道路に面しているのですが、入口の坂が登れそうもなく、トラックが入れるほどの幅もないので、ゲレンデの駐車場に運んでもらいました。クルマを下ろして、日帰り用のスペースに停め、荷物を担いで宿まで……と、思ったら、親切な救援ドライバー様が「宿まで送ってあげる」とのこと。本当に助かりました。ブリザードの中、10分以上歩く感じだったのだもの……。
宿に着いたのはそれでも4時ごろ。あとは爆睡。翌朝、ずいぶん遅くに食堂へ行ったら、私の「ご飯遅刻」には慣れっこの宿のおとうさんが「何時に着いた?」と。これこれこうでと事情を話すと、「電話よこせばよかったのに」と。いっくらなんでも1時過ぎです。でも、「いつでも、起こしていいよ。すぐ助けに行くから」と。除雪車のおじさんも、通りがかりのおにいさんたちも、小田切車体の救援ドライバーさんも、宿のおとうさんも、どうしてこんなに長野の人は優しくて親切なの?(涙) 翌日、スキー学校の先生たちには「スピンターンして、バックで上がってくればよかったのに」などなど、さんざんからかわれましたけど(-_-;)
それにしても、バスの故障といい、何といい、私は何か悪いオーラを背負っているかもしれない今シーズン……。中社の神様にパンパンしてきましたけど、階段の下からだったから、はたして通じたかどうか……。
隠国ラーメン
ラーメン好きと豪語しているわりには調査・研究は怠るタイプなので存じ上げませんでしたが、けっこう有名なお店のようです。テレビなどでも話題になったとか。平日の昼下がりなのに、行列というほどではありませんが、椅子に座って順番待ちでした。
「季節限定」というめかぶラーメンをいただきましたが、おいしかったです〜! さっぱりしているのだけど、適度に油が効いているというような。これはシンプルに普通の醤油ラーメンを頼んでみるべきだったかなとちょっと思いました。よけいなものがないほうが楽しめるかも。麺もほどよい茹で加減で、最近、食べた中ではヒットだったような気がします。3ベースぐらいかも(笑) 玉子はトッピング。先輩の丼から半分だけ強奪しました。めかぶのぬるぬるもおいしかったですよ。
入口に幟が立っていましたが、建物は「倉庫?」という感じ。いや「飯場?」。道路から未舗装の小道のようなところを曲がると、やっぱり未舗装の駐車場。「えっ、着いたの?」という感じですから、知らないで来た人は通り過ぎてしまいそうです。なるほどよく見ると「麺工房 隠国」と。そんなところなのに、お客さんがひきもきらずにやってくるのは、やっぱり「おいしい!」からでしょう。連れて行ってもらったので、場所はもうひとつはっきりとはわからないのですが、調べてまた行きたいと思うラーメンでした。
「禅 ZEN」
「とにかく座れ。座って自分に向き合え」というメッセージが明確に伝わってくる感じなのですが、はたして厳しい自律の先の地平には違った風景が見えてくるものなのでしょうか。何が見えるのか知りたいという思いは持ちますが、いかんせんグータラ、自己逃避が売り物の私は、死んでも修行はしそうもありません(-_-;)
私は南無妙法蓮華経のお題目に所属するお寺の檀家で、幼稚園はカソリックで、高校はプロテスタントです(^_^;) 日本的な、あまりに日本的な育ち方だと思いませんか?(笑) そして義弟は僧侶なのです。そのお寺は南無阿弥陀仏派で、その子どもたちは、近くに適当な幼稚園がないということで、母や伯母と同じカソリックの幼稚園に通います。こうなると笑っちゃうしかないですよね(^_^;)
見える範囲に僧侶がいると、「らしからぬ」ところばかりが見えてきます。僧侶といったって、「葬式坊主」だろ〜なんちゃって(-_-;) 道元をはじめ、日蓮や親鸞、空海など歴史に名を残す僧侶たちが生きた時代は、現代とはずいぶん違った宗教観があったのだろうと思いますが、現在でも宗教家という人と、僧侶という人は、似て非なるものではないかと思わされます。あれで得度してるっていうんだから……(笑)
主演の中村勘太郎くんは、もともとストイックなイメージがある人なので好演ですね。願わくばもう少し低い声だと個人的にはうれしい(笑) それにしても勘三郎さんに声もしゃべり方も、すごく似てきました。親子ってというか、DNAって不思議です。
大根おろし器
モモタロウが、力を入れなくても簡単に大根おろしができるという「おろし器」を買ってきてくれました。使ってみたらとても便利で、毎日でも大根おろしが苦にならないという優れものだというお墨付きです。私もさっそく使ってみました。
歯が4方向を向いているせいでしょうか、本当にただただ器の上で大根を回しているだけでスピーディに大根おろしができます。普通のおろし金で大量に大根おろしを作るのは、これでけっこう重労働だったりするので、これはなかなかありがたいアイテムです。
今日は、昨日の残りの焼いた豚肉をレンジでチンして、この大根おろしにちょっとだけ味つけして上にかけてみました。さっぱりして、また別の味に代わり、残り物でもおいしくいただけました。これから、我が家のテーブルにはちょくちょく大根おろしが登場しそうです。
いまや包丁を使わなくても調理ができるほど、さまざまなキッチン用品が出ていますね。私が重宝しているのは「みじん切り器」。これがあるからタマネギをみじん切りにしてハンバーグを作ったり、キャベツをみじん切りにして餃子を作ったりすることも苦になりません。ざるタイプがついている二重底になっているので、大根おろしをしぼってちょっと固めに使いたいときも便利です。汁だけ、「ジアスターゼ、ジアスターゼ」と呪文を唱えながら別の活用法で使うこともできます(笑)
案外、デクなのが電動スライサー。私が使っているものは、千切りキャベツを作ろうと思うと、はじめのうちはいいのですが、終わりごろになると葉が一枚そのまま残って空回りします。結局、最後は包丁でフィニッシュ。面倒なので最初から包丁になってしまったり……。テレビの通販ガイドなどを見ると、次々に新製品が紹介されているようなので、いまや改良されているのかもしれません。改良技術も日進月歩。とすると、いったいどのタイミングで買い換えればいいんでしょうね?
簡単料理
今日は、来客があったので、まじめに料理を作りました(笑) 食べるものを作るのは、やり始めるとけっこう楽しいものですね。といっても、簡単なものばかり。しかも、思いつきで「こんなのどうよ?」みたいなものばかりです。
まずは「買ってきた」スモークサーモンにカイワレをあえて、レタスの上に乗せたサラダともオードブルともつかないもの。そして、春らしく菜の花の辛し和えなんかを作ってみました。さらに「買ってきた」お刺身を数種類、お皿に並べます。作業としては、せいぜいが茹でる、その後、混ぜる、並べるといった程度のもの。これで料理といえますか?(笑)
豚肉のブロックを買ってあったので、思いつきで香味焼き風なものを作りました。切った豚肉に塩コショウをして、パセリのみじん切り、ゴマ、ターメリック、ソフトパン粉を貼り付けて焼いただけのものです。これで香味焼き風とは我ながらよく言ったものだと思いますが、けっこうおいしかったです。
メインは牛肉の炒め煮? 生姜を針状に切って砂糖、醤油、酒と一緒にフライパンで炒め煮、それに大きく切ってちょっとたたいた牛蒡を入れて味つけし、あとは牛肉の切り落としと絹ごし豆腐、彩りにピーマンの細切りなんかを加えたもの。簡単なのですが、けっこう好評でした。
今日のお客さまは甲殻類のアレルギーの持ち主。エビ、カニが食べられないというので、頭の中は「肉? 肉! 肉と野菜で何かを作らなければ!」という感じでした。お刺身には貝も何種類か盛り合わせたのですが、このアレルギーは貝もだめなのだそうです。なるほど、確かに殻はついています。
以前にいらしたときに、エビチリソースとかカニシュウマイを出してしまって、「何も食べられなーい」ということになってしまいました。今回は、気をつけて「食べられるものを」と思ったのですが、貝までダメとは気がつきませんでした。
最近は、アレルギーを持つ人が多くて、食事を作る人はなかなか苦労があります。保育園の管理栄養士さんが、「全員が食べられるものがほとんどない!」と嘆いていました。こういうことも地球環境の変化と何らかの関係があるのでしょうか。そういえば、スギ花粉が盛大に飛び始めたようですね。花粉症の方、どうぞお大事に。