ある小説の中に、世界を旅して「何を祀ってあるのかわからないんだけど、地元の人が拝んでいるものには手を合わせることににました。そうしたら、なぜか商売がうまくいくようになったんですよ」というフレーズがありました。SFだし、本筋とはまったく関係ないんだけど、心に残った一節です。そんなわけで(どんなわけで?)、日々の何気ないできごとを綴ってみようかと思います。
2009/01/28  (水) 

麻生不動「だるま市」

今日は初不動ということで、柿生にある麻生不動院の「だるま市」に行ってきました。場所は川崎市麻生区、小田急線の「柿生」駅から歩いて20分ぐらい。小さなお不動様で、全国区ではないと思いますが、この「だるま市」には毎年、多くの人々が集まり、たいへんな賑わいをみせています。バスも頻繁に出ています。
 
麻生不動院の麻生は、我らが総理大臣の「あそう」ではなく、「あさお」と読みます。お不動様に行ったのは初めてですが、この近辺は私には馴染みのある場所。にもかかわらず、つい最近までは「あそう」だとばかり思っていました。地名と人名は本当に難しいですね。
ここでは明治末頃から初不動にだるま市が立つようになったそうです。関東で最後の「納めのだるま市」というそうですが、ん、ん、3月3日の深大寺のだるま市は無視?(笑)  麻生不動で売られている「だる」まは、「相州目無しだるま」と呼ばれ、平塚市や厚木市方面から東上してきているもの。深大寺の「だるま」は高崎方面から南下してきているもの。系列が違う「納め」かもしれませんね。表情を比べてみると目が入っているいないだけではなく、かなり違った人相をしています。
←相模型  ←高崎型
お不動様はむかしから「火伏せの不動」と言われ、火難から人を守るとされています。麻生不動院でも「だるま」ばかりではなく。「火伏せのお札」や火伏せのご利益があるといわれる「文久銭」を求めて多くの人々が訪れます。境内の片隅には、お仕事を終えた昨年の「だるま」の納め所が。山と積まれた引退のだるまさんはなかなかに迫力のある風景です。
 
周辺の参道には「だるま」を始め、食べ物などを売る露店商もたくさん集まっています。参道は狭いくねくねした道を登っていくので、両側にある露店と登る人、下る人の群れで大混雑。ラッシュアワーの電車の並みです。植木を売っている店もあります。柑橘類の木を売っているお店のそばを通ったら、さわやかな香りが漂ってきました。このご時世、「お金のたまる木」というのも魅力的ですね(^_^;)
 
麻生不動院は、明王不動院盤若坊と称する真言宗豊山派の寺院ですが、木賊(とくさ)不動とも呼ばれています。むかしはこの辺りに木賊が生い生い茂っていたからだとか。村人が木賊を刈っていたときに不動像を発見し、これを祀ったからだという伝説もあるようです。
 
麻生不動院と縁起堂本舗には因縁があることを、つい数日前に聞きました。縁起堂本舗の主催者の先代(僧)が麻生不動院の住職(これも先代か先々代になると思いますが)が出会って、「身代わり瓢箪」を考え出したのだそうです。中にご祈祷した守り本尊を入れるのは縁起堂本舗の先代のアイディア。麻生不動院の参道でもお守りを売っている露店を見かけましたが、現在のお店とは関係ないそうですけど。
 



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2009/01/27  (火) 

「アラビアのロレンス」

モモタロウが誘ってくれたので、いそいそと完全版になったとかいう「アラビアのロレンス」を観てきました。227分だそうです。確かに長い! 以前の「完全版じゃない」オリジナル版のほうだって、207分だそうですから、全体に占める割合としては、長さが変わった感はあまりないのではないでしょうか?(笑) どっちにしても長い! 途中、1回の休憩が入りますが、座ったまま、身体が固まりました。映画館の椅子って、4時間も座るようにはできていないでしょう……。
 
「アラビアのロレンス」という映画の名前は知っていたのですが、内容はほとんど知らないに等しいものでした。ちょっと前まではロレンスはアラブ人なのだろうとか、アラビアの独立戦争を描いた映画らしいとか、いい加減に考えていたくらいで(^_^;) これはまったく違うといことはすでに知ってはいたのですが、映画もまた予想していたものとは違っていました。
 
ロレンス中尉→少佐→大佐になった方は、実在の人物なんですね。アラブとオスマントルコの戦争を描いた作品で舞台はいまのパレスチナ、シリア、ヨルダン、イラクの一部も含まれるあたりでしょうか。最近、報道でよく聞く地名がたくさん出てきます。日本でのオリジナル版の最初の公開は1963年。再編集を行なって完全版が制作されたのが25年後の1988年だそうです。そして、それからさらに20年経った2009年になってやっと私は観たことになります。うわっ、半世紀も前の作品だったんだ!
 
イギリスの側から描いているわけですから、当然、ロレンスは英雄。のはずですが、冒頭のロレンスの葬儀の場面から彼に対する評価は賛否両論という暗示があります。映画ですから、誇張があったり、隠蔽があったりはするのでしょうが、とにかく「彼のやったことはこれだ。さあ、どう評価する?」と、観客に投げかけているような気がします。
 
イギリスがアラブにやったことは言語道断って感じですが、その中でロレンスの果たした役割はなんだったのでしょうか。アラブ人とともに対オスマントルコと戦い、アラブを独立に導いた……とされていますが、はたしてアラブ人はそう評価しているものでしょうかねぇ。観終わっても結局は私なぞにはわかりません(-_-;) 
 
フィルムのほうは、砂と太陽の過酷さ、そして「美しさがあますところなく表現されている感じです。砂漠の広さがしみじみと感じられました。むかしの映画だからでしょうか、テンポがゆったりしています。砂漠の地平線の彼方、砂煙の中に人らしきものの姿が現れ、それが実測でもそのぐらいのスピードかもという速度で徐々に近づいてくる……。でも、それが砂漠の広さや時間の流れを表現しているようで、「展開が遅い」というふうには感じられません。古びたイメージがないのが、さすがに名作といわれる映画です。
 
個人的には、「軍用車両までロールスロイスなんだ!」なんて、つまらないことに驚いたり(^_^;) 戦うアラブ人、アリという人に魅力を感じました(笑) 蛇足ですが、英国語は、米国語より聞き取りやすいなぁ、なんてなことも(^_^;) 英語は中学時代から苦手科目ではありますが、習うんならクィーンズ・イングリッシュ!(笑)
 



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2009/01/26  (月) 

船橋屋のくず餅

亀戸天神といったら、「船橋屋のくず餅」。世にくず餅はたくさんあれど、幼少の頃より慣れ親しんだ「船橋屋」がいちばんおいしく感じられます(^_^;) もう故人になりましたが、砂町に住んでいた大叔母がいて、我が家に訪れるときは必ず、このくず餅をもってきてくれたものでした。私にとっては、くず餅=大叔母さんと思考が直結しています(笑) 駅で見かけて、「懐かしいなぁ」と思ったときには、もう中身の乏しい財布に手をかけていたというわけです。

 

大叔母は祖母の妹ですが、いわゆる戦争花嫁。陸軍の将校かなにかに嫁いで、3日後ぐらいに夫が出征、帰らぬ人になったという境遇でした。教員をしていたので、そのまま未亡人でいたほうが幸せだったような気がしますが、周囲の勧めで再婚し、その相手というのがとんだオガミ系(笑) 宗教団体に入れあげて、稼ぎはみんなそこへ流し込んじゃうような人で大叔母はかなり苦労をしたようです。
 

晩年、一人暮らしになってからは、我が家で暮らすことになり、部屋を作って引越しをしたとたんに入院。あまり長くは一緒に暮らせませんでしたが、大好きな大叔母でした。帰りの電車の中で、「あんなことがあったなぁ」「こんなこともあったなぁ」と思い出すのが、お墓参りにも行かないメーテルリンク流の私の供養なのでありました。都合のいい話ですねぇ(^_^;)
 



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2009/01/25  (日) 

香取神社

亀戸天神のお隣さんは香取神社です。駅へ向かう途中にあるので、お参りさせてもらいました。ついで……と言っちゃ、失礼ですよね(笑) この神社はスポーツの勝利をお願いする神様ということになっています。こちらも、もうすぐスキー大会があるのでお願いしておくことにしました。まあ、私は選手じゃないんですが、選手の友人たちのために(^_^;)
 
平安時代中期、平将門が乱を起したとき、追討使のひとりに任命された俵藤太秀郷が香取神社に戦勝を祈願したところ、940(天慶3)年2月に乱を平定することができ、神恩を感謝として弓矢を奉納したという故事が残っています。この矢を「勝矢」と命名したことから、いつしか勝負事の神様になったようです。
 
いまから1000年以上も前のお話ですが、いまでも香取神社では「勝矢祭」が行われています。それは5月5日の、むかしでいえば端午の節句。菖蒲→尚武→勝負の日です。うまくできておりますね(笑) 実際、戦国の武将たちや剣豪として知られる塚原ト伝や千葉周作などもこの神社を崇めていたそうです。剣術をなさる人々には、「言わずと知れた」といった感じの神社ですね。我が家は千葉周作と菩提寺が一緒だったので、子どもの頃から馴染んだ名前。なんとなく親しみがわきます。剣をとるなら北辰一刀流!ですよ(笑)
  

 天祖神社        稲足神社        福神社

水神社・三峯神社・熊野神社の小さな祠も境内に並んでいます。


いまでは近隣の方が犬を連れて散歩に訪れるような静かなたたずまい。「亀戸大根碑」がありました。さきがとんがっているのが特徴の大根だそうですが、いまやこのあたりに畑はみつかりません。江戸っ子に愛された大根ももはやまぼろしの大根になりつつあるのかも。なんの説明板もありませんでしたが、「木遣音頭碑」というのがあり、説明がないだけに気になります。
  



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2009/01/24  (土) 

亀戸天神「鷽替神事」

「鷽」は幸運を招く鳥とされています。毎年、新しい「鷽」に替えると、これまでの悪いことが「うそ」になり、その年は開運が約束されるというとこになっているようです。亀戸天神の鷽替神事は有名ですが、まだ行ったことがなかったので、気のせいか雪まで舞い降りているような寒さの中、出かけていきました。
 
江戸時代は、多くの人が集まり「うそ鳥」を交換していたのだそうです。現在は、うそ鳥を買い求める方々で神社には長い行列ができていました。去年の「うそ鳥」はお納めして帰るのでしょう。亀戸天神では1820(文政3)年から続いている神事だそうです。新らしいものと「とり(鳥)替える」という言葉あわせ。とても日本的な感じがします。

 
亀戸天神社の桧の「うそ鳥」は、神職の手作りということで人気があるとは聞いていましたが……、びっくり〜! 本殿脇の「うそ鳥」販売所、ではなくて授けていただ場所から、なんと正面鳥居のあたりまで、蛇行した行列は200メートルぐらいに及びます。この日にしか手に入らないとはいえ、寒い中を、みなさん辛抱強く順番が来るのをお待ちになって……。根性なしの私は、写真を撮っただけで退散させていだきます(^_^;)
 
「鷽」はスズメ科の鳥で、太宰府天満宮のお祭りのときに害虫を駆除したという言い伝えがあり、大事にされているようです。「鷽」の字が「學」の字に似ているので、学問の神様とつながりが深い……と言われると、語呂合わせだけではなく字合わせもあるのかと、日本的ですねぇどころではなくやりすぎ感がいなめませんかね(笑)
 
境内には焼きそばの屋台やお守りを売る露店なども出ていましたが、曇天で肌寒かったので人はまばら。お参りをして首尾よく「鷽鳥」を手に入れた方々はそそくさと帰ってしまわれるようです。広島焼きを売っていたおにいさんが、「売れねぇよ〜」と大きな声で嘆いていました。すみません、私も貢献できません(^_^;)
 



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