東京の紅葉スポット2「旧古河庭園」
六義園は有名ですが、そこから駒込の駅をはさんで1キロと離れていないところにある「旧古河庭園」のほうは、さほど知られていないようです。同じ都立公園ですが、六義園に比べると規模が小さいからかもしれません。両公園の間には北区のコミュニティバスも運行していて、100円で行くことができます。が、10分かそこらです。散歩がてら歩いてみましょう。バスは1時間に2本だし(^_^;)
明治時代には辣腕外相として知られた陸奥宗光の邸宅だったそうです。1897(明治30)年、宗光が肺結核のために53歳で亡くなったのもこの地。宗光の次男が古河財閥創業者である古河市兵衛の養子となったため、古河家の手に渡り、1917(大正6)年に現在の洋館と和風&洋風の庭というかたちになったとか。都立公園として開園したのは1956(昭和31)年)、荒れ放題だった洋館の修復が完了したのは1989(平成元)年。そんなに前のことではありませんね。
六義園に比べれば敷地も狭く、庭園もコンパクトですが、その分、凝縮されているような紅葉が見事です。見物客も少なめですが、私はちょうど、修学旅行らしき団体に遭遇してしまいました。しかも男子校らしい(-_-;) スケッチなどをしていて、そんなに騒がしい生徒たちではありませんでしたが、まあ……、ねぇ……。
エレガントな洋館の前はバラの庭園になっています。盛りは過ぎていますが、まだ花を咲かせている種類もありました。幾何学的な植え込みで、これはこれで整然とした美しさがあります。自然の地形を利用したのでしょうか、一番上に洋館、階段を下ってバラの庭園、その下に下りていくと和風の庭園というつくりになっています。洋館からはすべての庭が見下ろせそうですね。
日本庭園は心字池を中心にした回遊式庭園。そぞろ歩きのできる道にはさまざまな起伏があって、庭のいろいろな表情を楽しむことができます。池を離れて奥のほうへいくと、うっそうと茂った林や小川がしつらえてあり、都会の一角ですからさまざまな音は聞こえてくるのですが、「静か」というイメージが漂っています。
洋館はルネサンス調というのだそうです。入ってはみませんでしたが、1階は喫茶室になっています。だって、コーヒー1杯840円ですよ〜(笑) 中は食堂やビリヤード室、喫煙室、家族の居室などが残されており、見学することも可能。とはいえ、往復葉書での事前予約が必要なのでふらっと出かけた人には立入禁止です(-_-;) 結婚式場として貸りることもできるそうなので、ご予定のある方はご検討ください(笑)
東京の紅葉スポット「六義園」
「六義園」は、徳川5代将軍徳川綱吉の側用人柳沢吉保の下屋敷の庭園。東京の人は「りくぎえん」と読めるでしょうが、知らなければ「ろくぎえん」って読んじゃいますよね。吉保が、和歌の世界を庭園で表現しようと設計したものだそうです。「古今和歌集」の序文にかかれている「六義(むくさ)」に因んでいて、むかしは「むくさのその」とも呼ばれていたそうです。
平坦だった土地に丘や池を掘って造ったものだそうで、さすが権勢を誇った吉保ちゃん、お金持ちだったんですねぇ。こんな庭を独り占めしていたのですから。いまも経済格差は広がる一方と言われますが、裏店の住人は宵越しの銭を持たないんじゃなくて、持てなかった時代ですから、経済格差も半端じゃないといった感じがします。
平日でもけっこうな人出で、カップルの姿が目立ちました。「カップル」というと若いふたりを想像しがちですが、こちらは60代、70代ぐらいのご夫妻。もちろん、グループも。団塊の方々が大量に離職して、観光産業を支えているんですよね(笑)
ぬれ落ち葉の、枯れ尾花の、定年離婚の、という話が聞こえてくる中で、仲よく紅葉狩りデートを楽しんでいる方々もたくさんいらっしゃるわけです。ひょっとして、この世代が一番経済的にも安定している方が多いのかな? 入園料300円、65歳以上は半額ですが、この際、倍ぐらい払ってもらいましょうか?(笑)
庭園は広々としていて、紅葉もまっさかり。時間や光線の角度によって、ピンクにかすんで見えたり、真っ赤に燃えていたり、さすがに東京を代表する庭園のひとつです。晴れた日には、池の周りに茂る樹木が水面に映って、幻想的な雰囲気をかもしだしています。
小さな離れ小島では、水鳥が大きく羽を広げて日光浴。どうやら羽を乾かしているようですが、けっこう長時間にわたって身動きもしないので、置物かと思いました。そばではカラスが飛んできてパシャパシャ。カラスの行水ですね(笑)
これがけっこう長くて、隣を歩いていたおじさまが「カラスはけっこう長風呂だなぁ」と感慨深げにつぶやいていました。うん、うん。同じようなことを考えている人がいるなぁと思わず笑ってしまいました。
時間を決めて、ボランティアの方々による園内説明ツアーもあります。私は参加しませんでしたが、あちこちに残されている歴史の片鱗を知るためにはツアーについて行くのが正解かもしれません。
橋や灯籠など、いわれのあるものが随所にあります。私が帰ろうとした頃、このツアーは始まりましたが、何人かのご案内で、何グループかできていたようです。
やっちゃった!
でも、そういう拾得物を預かってくれるところに足を運んだということは、「出てきた」ということでもあります。自分のもっている運はすべてそこに使っているのではないかと思われるほど、失せモノ落としモノが拾ってもらって、届けてもらえるという強運を持っているのですよ(笑) 電話ボックスに置いてきた手帳を、次に入った人が発見して、わざわざ送り届けていただいたこともあります。だから、今回もきっと出てくるに違いないと妙に確信をもっていました。そして、ちゃんと拾って届けてくれた方がおりました(^_^;) 落としたのがオペラシティの中だったのが幸いだったかもしれません。
これだけ落し物、失くし物をすると、私もちょっと学習します。つまり、どれか一つがなくなっても困らないように小銭とカード類などを分けて持ち歩いているわけです。今回の落し物は、小銭の財布のほう。いつもせいぜい2、3000円しか入れてません(^_^;) その前に食事で2000円払っちゃったので、500円程度しか現金は入っていなかったのでした。しかし、運転免許証とETCカード、1万円ぐらい入ったEdyカードが入っていたので出てきてほしいには違いありません。とくに再発行が面倒な免許証は。
最近は電車に乗るときは、これまた別のカード入れのパスモで改札を通り抜けるので、財布を失ったことに気づくのが遅れます。「あれ、ない! どこで?」と考えると、最後にバッグを開いたのは、レストランのレジ。従って、その近辺があやしい……。
というわけで、オペラシティの遺失物センターに電話をかけて問い合わせてみましたところ、ちゃんと届いていたというわけです。電話口で優しい声の男性が「でも、お金が入っていないのですが……」と申し訳なさそうにおっしゃいました。お札だけ抜かれた可能性がある、ということですね。よく、盗った人が中身だけを抜いて財布を捨てるという話も聞きますから、心配してくださったようです。「あ、いえ、お金は入っていないんです。免許証が入ってるもんで……」と言うと、「それなら、よかったです」とおっしゃって、免許証が入っていることを確認してくださいました。
「お金の入っていない財布」というのが、妙に恥ずかしいような……。「Edyに1万円以上入ってます!」とか、「財布をふたつに分けてます!」とか、こんなところで言い訳してもしょうがないし(笑) そして、今日、受け取りに行ってきました。そのとき、「身分証明となるものを」と問われ、「あの、免許証がそっちに……」と。受け付けてくれた方が、「どうしましょう?」という顔になりました。別のお財布に保険証が入っていることに気づき、それを出しましたが、あれって写真はないんですよね。身分証明書になるんでしょうか? まあ、内容物の照合はできていたので、今回は形式だけのものだったようですが、こういう場合、パスポートでも持っていったほうがいいのかもしれませんね(笑)
運転免許証もない、パスポートもない、昨今は保険証も発行してもらえない人々もいるようで、こういう人は、どうやって自分が自分だということを証明したらいいのでしょうか? そんな疑問が次々にわいて、今日は朝から妄想で1日を過ごしました。
N響コンサート
曲目はロッシーニ「ウィリアム・テル序曲」、フンメル「トランペット協奏曲」、グリーグ「ペール・ギュント組曲」、チャイコフスキー「くるみ割り人形」の中の何曲かで、フンメル以外はクラシック音痴の私でもときおりは耳にするような、なじみのある曲目でした。コンサートの前に、別室でN響のアドバイザーの方から、曲目や作曲家、オーケストラの構成などについてお話をいただきました。裏話などもあり、お話が上手なこともあって、こちらもすごく楽しませていただきました。勉強にもなったし。
指揮者は長命な方が多く、90歳などは当たり前の世界なのだそうです。70代でやっとハナたれ小僧なのだとか。全身を大きく動かしてラジオ体操ばかりやってる職業だから元気なんじゃないですか、と(笑) 今日の指揮者はスイス生まれのシャルル・デュトワさん。年齢は秘密にしているそうですが、やっとハナたれ小僧になったぐらいではないかとのお話です。私には指揮者やその方のかもしだす音の評価なんかはまったくできませんが、ふわっとしたエレガントな指揮棒で、素敵なハナたれ小僧でした。2曲目の「トランペット協奏曲」ですが、ベネズエラ生まれのフランシスコ・フローレンスさんがソロでトランペットを演奏します。トランペットといえばライトスタンドから聞こえてくるヤツしかしらないような(^_^;)私には、華やかでありながらこんなに優しさにあふれた音色が出せるのかと驚かされました。ちなみにトランペットの協奏曲というのは2曲しかないそうですよ。
N響には110人が所属しており、今日は77人が演奏。「どの楽器でも給料は一緒なんですか?」という質問をした方がいて、笑えました。音符の数で給料を決めるわけではないので1曲で1回だけシンバルを叩く人も、ずーっと演奏し続けているようなバイオリンも一緒だそうです(笑) チューニングではコンサートマスターが「ラ」の音を出して合わせていきますが、この「ラ」という音は、赤ちゃんが生まれて最初に出す声の音階に近いのだとか。不思議ですね。9000年前に中国で見つかったチューニング用の笛も「ラ」に近い音程だったそうです。
チューニングの周波数は国際標準で440Hzと決められているそうですが、守っているオーケストラはほとんどなく、N響は442Hz、ウィーンフィルは444Hzでやってます、などという話もおもしろく伺いました。440Hzというのは、テレビや電話の時報のポーンという音の周波数だそうです。勉強になるでしょ?(笑)
腰痛!
ひき肉を大量に買い込んでいたので、帰ってきてからタマネギをたくさん炒め、ハンバーグと餃子とロールキャベツをまとめて作ったのが原因でしょう。タマネギを刻んで(カッターですが)炒め、冷ましている間にスープとサラダを作り、野菜を切ってレンジで加熱して、冷凍してあったカレールーを戻し、それに野菜を入れて本日の夕食にし、野菜がかたいと文句を言われ(-_-;)
冷めたタマネギに人参やらなんやらを刻んで入れて練ってハンバーグを作り冷凍庫に投げ込んで、次はキノコと野菜をタマネギとともに練って茹でたキャベツに包み、最後にキャベツを刻んで(カッターですが)、絞って生姜を刻んで混ぜ餃子の皮で包み……。切ったり、洗ったり、包んだり……、もうダメだ〜! という状態になりました(笑)
最近、けっこう料理にハマっているのですが、不慣れなため、作りすぎるという過ちをよく犯します。メインになる食べ物と味噌汁・スープのたぐいのほかに、いろいろ小鉢モノを製作し、「誰がこんなに食べられる?」と家の者に顰蹙をかいつつ、翌日や場合によっては翌々日に持ち越されたりします(-_-;)
古い家なので親の代の身長にあわせてキッチンが設計されているのではないかと思います。私はとりわけ背が高いというわけではありませんが、母親との身長差は10センチほどはありますからねぇ。台が低い! たぶん、これが腰痛の原因なのではなのではないかと。
用事がないのでモデルルームなどを見学したことはありませんが、最近の家は多少なりとも調理台は高くなっているのでしょうか? 男の子だって、料理をするのが当たり前になっているし、平均身長はやっぱりそっちのほうが高いしねぇ。
お風呂に入って、フェイタスをそこらじゅうに貼りました。これで回復しなければ、明日はおばあさんのように歩くことになっているかも(-_-;) 今日は、おしゃれな街(笑)の話題を書こうかと思っていたのですが、写真を加工する元気がなく、腰痛のグチ。まったく何をやっているのやら(^_^;)