ある小説の中に、世界を旅して「何を祀ってあるのかわからないんだけど、地元の人が拝んでいるものには手を合わせることににました。そうしたら、なぜか商売がうまくいくようになったんですよ」というフレーズがありました。SFだし、本筋とはまったく関係ないんだけど、心に残った一節です。そんなわけで(どんなわけで?)、日々の何気ないできごとを綴ってみようかと思います。
2008/05/28  (水) 

浜当目「虚空蔵山香集寺」

ちょっと思い立って焼津まで行ってきました。浜当目の虚空蔵山、香集寺はテキヤ少年ヒデ坊が子どもの頃に商売をしていたところで、一度、行ってみようと思っていたのです。まあ、現場検証とでも申しましょうか。思い立ってといいましたが、来月になるとガソリンがまた上がりそうでしょう? ハイオクだと200円/ℓが見えてくるという感じで……。遠出するなら今月中!と思ったら、予定がいろいろあって、今日しか行かれないことに気づいたという次第。で、お昼に家を飛び出しました(笑)
 
今日は東名が空いていて、2時半ごろには現場付近に到着。甲斐ばかりではなく、お寺を訪ねるときは、この「付近」からが一苦労。狭い道をウロウロして、やっと入口らしきところに到着したものの、クルマを停める場所はまったくありません。すれ違えないような道路だから、路駐もできないし……。やむなく海水浴場のパーキングに停めて、歩きました。虚空蔵山入口まで5、6分かな。
 
この浜当目の海は、小泉八雲が母の故郷であるギリシアの海に似ていると言って愛した海岸だそうですが、いまはテトラポットに取り囲まれ、小さな海水浴場になっています。海水浴場といっても、犬の散歩にはちょうどいいかなぁぐらいの。岸壁から虚空蔵山がそそり立っている感じ。海抜126メートルだそうです。
 
虚空蔵山のてっぺんには香集寺があります。ご本尊は聖徳太子作と伝わる日本三大虚空蔵菩薩の一つ。 2月23日の縁日にはかつては大変な賑わいを見せたということで、テキヤのヒデ坊もここでお守りを売っていたのですが、いまはどうなのでしょうね。登山口といった感じの参道入口のお地蔵様にはお花が手向けられていましたが。

  

で、登る、登る。足元は一応、階段や石段になっていますが、雨で浸食されて1段1段が高く、まさに「よっこらしょっ」という感じでしか登れません。ここに来ていることは誰にも言ってこなかったし、足を踏み外して骨折でもしたら、発見されるのに1週間ぐらいかかるかも……と、思って慎重に登ります(笑) しかもシーンと静まりかえっていて、自分の「ぜーぜー」言ってる息遣いだけが聞こえ、それをときどき甲高いカラスの声が破ります。
   
「どんだけ登ればいいんだよ!」と引き返したくなったころ、「四丁目」の石標が。下が浜当目3丁目だったから、ここから4丁目? それともここは地獄の4丁目? なんだか不気味だなぁと思いつつ、30分近く登ったでしょうか、香集寺仁王門がありました。「門があるなら、もうすぐだろう」と思いましたが、まだ、それからけっこうあった(-_-;) しかもこの門、「老朽化で倒壊の恐れがあるから近づかないで!」ですよ〜。
 
やっと到着した香集寺(元、かな?)。小さなお堂で、当然、無住。焼津で一番古いという文化財指定の石灯籠、そして海を一望するあたりに「船舶無線電信発祥地記念塔」というのがありました。1903(明治36)年、海軍がはじめて国産の無線電信機で交信実験を行ったところだそうです。
 
鐘楼のあたりで商売をしていたというヒデ坊の小学生時代を現場検証。遠くを眺めると焼津港が一望できました。ここは古くから、船乗りたちの守り本尊でもあったそうです。麓の弘徳院、その隣にある那閉神社とともに海の男たちの信仰を集め、かつては遠洋漁に出るときは、虚空蔵山の近くまで船を回し、手を合わせてから船出をしたと言います。いまは、どうなのでしょう?
 
大汗かいて、滞在1時間余り。またかっ飛んで帰ってきました。途中、バックミラーにツートンカラーが映ったので、左で100キロ/hをキープ……と思ったら、右側をものすごい勢いで抜いて行きました。赤色灯なし。いいよなー、あの人たちは切符、切られないんだから(-_-;)



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2008/05/27  (火) 

長谷寺(甲斐霊場第80番)

長谷寺は「はせでら」ではなくて、こちらの場合は「ちょうこくじ」。境内に入るとかなりの歴史を感じさせる堂があり、これが本堂かなと思えば、観音堂でした。1524(大永4)年に建築されたという単層屋根の入母屋造り、桧皮葺形の銅板葺の建物で、重要文化財に指定されています。
 
この観音堂の前のこじんまりした庭には、2枚の自然石で太鼓状に池をまたいでいる梓橋という小さな橋があります。これは、「梓橋 梓の橋の観世音 導きたまえ 知るも不知らぬも」という、長谷寺に伝わるご詠歌にうたわれている橋だそうです。
 
観音堂の横には鐘楼があり、その向かいに門があるのですが、鍵がかかっています。本堂はどこに? と、思っていたら、お隣の家かと思ったところから奥様らしき人が出てきて、そこが庫裏だと判明。正門の脇に小さな潜り門があり、ここから入ると本堂でした。こちらは新しいもののようです。奥様にお願いして、久しぶりにご朱印をいただくことができました。  
 
ご本尊は168センチもある一本彫の十一面観世音菩薩で、室町時代の厨子に安置されている貴重なものだそうですが、秘仏であるために拝見することはできません。何十年に一度くらいの割合でご開帳もあるそうですが、次は2024年とか。それも3月18日に行われる春祭りの日、一日だけだそうです。

 



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2008/05/26  (月) 

ウコン

最近、ウコンの粉末を飲み始めました。そして、ウコンって、ターメリックのことなのだとはじめて知りました(^_^;) 友人の親戚で、毎日、ウコンを飲み続けたら肝臓がんの進行が止まったという人があり、お酒を飲む人には効果があるみたい、とか。私は大酒飲みではなく、肝臓もまったく悪くないのですが、「疲れがとれるよ」と勧められて、「まあ、毒ではあるまい」と、ちょっと試してみています(笑) 効果? まだ2週間ぐらいなので、なんともいえません。
 
まだ、風邪っ気が残っているのですが、喉の痛みと咳には私は「五虎湯」と決めています。なんだか体質に合うみたいで、虎を5匹も飲むと思えば、それもちょっと気持ちいい(笑) ここのところ20包ぐらい飲んだので、虎はもう壊滅したはずなんですが……、してないようで(^_^;) 風邪薬は早めのなんとかでしっかり飲んではいるのですが、この「五虎湯」の味が好きなのです。ちょっと咳が出ると、うれしそうに飲んでいるようで(笑)
 
少し前に、東洋医学をずっと研究なさってきた内科医の先生から、「漢方薬は飲んでおいしいと思うものが効く」というお話を聞いたことがあります。体質に合っているものはおいしく感じられるのだとか。それなら、私には「五虎湯」は絶対、合っているはず。
 
日光アレルギーで悩まされたときは、クロレラを飲み続けたらほとんど克服できました。そのときもクロレラをまずいとは感じなかったので、2年間ぐらい、飲み続けることができました。で、ウコンなんですが、これも「好き!」というほどではないにしろ、まずいとは思わないので、ちょっと飲んでみようかな、とか。
 
というと、健康マニアみたいに聞こえるかもしれませんが、実際はまったく不健康きわまりなく(-_-;) 「長生きしたくない!」が口癖のようなものなのですが、他人に「やってみろ」といわれると、試してみたくなっちゃうのですねぇ。クロレラのときは症状がひどすぎて、皮膚科からも見放されていたので、藁にもすがる思いでしたが(^_^;) 第一、「疲れにくくなる」という効果って、どうやれば計れるのでしょうか?(笑)



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2008/05/25  (日) 

本照寺(甲斐霊場第79番)

日蓮宗のお寺、本照寺は住宅の中にあるので、遠くからは所在がよくわかりません。ナビを頼りに、ここ?という感じで、住所名の信号を右折したとたん、急ブレーキ。曲がって2メートルぐらいで道が急に細くなり、果たして通れるのでしょうか? という幅です。いったん降りて、前方から確認。左右2センチぐらいを残して通れるっちゃー通れそうな感じも……。でも、確率からいえばよっぽどうまくやらないとこすりそう……。

 

曲がるのはあきらめて、バックで信号の中に出て行くことに。これも危険といえば危険ですが、まあ、都会とは交通量が違います。なんとかもとの道に戻り、もう一本先を、今度はそろっと右折。こっちのほうは何とか通れる道で、しかも行ってみたらこっちのほうがお寺には近かったみたい。はじめからこっちを指図してくれればいいのに……とナビにブツブツいうのはいつものことです(笑)

そして、本照寺に到着。なんというか、ポカンとした感じの境内です。というのも、樹木がほとんどなくて、だだっ広い感じなのですね。入口には、もう花は終わってはいましたが、こじんまりとした藤棚があり、それだけという感じ。このお寺のご本尊は藤曼荼羅です。日蓮上人がこの地を通り、にわか雨にあって、雨宿りをしながら藤の枝によって曼荼羅を書いたという伝承にちなんだ藤棚のようです。

かつては大木に囲まれていたらしいのですが、倒れそうになったので大きな木はみんな切ってしまったのだとか。ずいぶん、思い切ったことをなさいますねぇ。たしかに日当たりはよさそうで、倒木の危険もありません(^_^;) 本堂とはちょっと離れたところに門があり、ここが庫裏のようですが、やはりここもお留守。ここのところ、ずっとお留守にばかり当たってしまっているようで、ご朱印帳がむなしく白ページを重ねています。

 

駐車場脇に、キウイの木がたくさんの実をつけていました。これがキウイだと同行者に教えてもらったのですが、ずいぶんいっぱい実をつけるんですね。実が成長したら、どんな感じになるのでしょう?

 



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2008/05/24  (土) 

異物混入騒ぎ

今日、お菓子に傷テープ?とかが入っていて、商品が回収されているという報道がありましたよね。それで、私にもそんなことがあったことを思い出しました。ずいぶん前の話ですが、1回は、ナッツ入りチョコレートの中にナッツと一緒に虫が入っていたこと。あと1回はガラスのかけらの入ったチョコレートケーキ(よっぽどチョコレート好きみたいですね。たぶん、多くの人より食べている数は少ないと思うのだけれど)。
 
どちらも有名メーカーのものでした。一応、それら会社に、「こんなのに遭遇しました〜。気をつけてくださ〜い」と連絡しました。どちらも「申し訳ありません。今後、いっそう気をつけます」というようなお詫び状と一緒に、同じものプラスαでいろんなものいただいちゃって(^_^;) そのときは「いや、そんなつもりじゃ……。そうですか、かえってすみません。ありがとう」なんていただいちゃって(笑) 
 
片方はチョコレートに入れたナッツに虫が巣食っていたことに気づかなかったのだろうし、片方はきっと作っているときに側にあったコップかなにかが割れたのね、と思ったのでした。誰にでも不注意はあるし……、自分にてらしてみればねぇ(^_^;) 食べちゃう前に気づいてよかった!と思ったんだけど、いまや衛生管理って、「そんな甘いもんや、おへんのや!」って感じですね。私は警察にも届けず、マスコミにも言いつけなかった(^_^;) というか、そういう発想がなかったです。言いつけちゃえばよかった?(笑)
 
それは口に入るものだから、気をつけてはいただきたいのだけれど、「そんな、鬼の首を取ったように……」という感じもしないではありません。まあ、ギョーザに毒物が入っているような時代だから神経質にもなりますけどね。さすがの私もギョーザに毒が入っていたら届けるだろうなー……。



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大公寺(甲斐霊場第78番)
明王寺(甲斐霊場第83番)