ある小説の中に、世界を旅して「何を祀ってあるのかわからないんだけど、地元の人が拝んでいるものには手を合わせることににました。そうしたら、なぜか商売がうまくいくようになったんですよ」というフレーズがありました。SFだし、本筋とはまったく関係ないんだけど、心に残った一節です。そんなわけで(どんなわけで?)、日々の何気ないできごとを綴ってみようかと思います。
2008/05/25  (日) 

本照寺(甲斐霊場第79番)

日蓮宗のお寺、本照寺は住宅の中にあるので、遠くからは所在がよくわかりません。ナビを頼りに、ここ?という感じで、住所名の信号を右折したとたん、急ブレーキ。曲がって2メートルぐらいで道が急に細くなり、果たして通れるのでしょうか? という幅です。いったん降りて、前方から確認。左右2センチぐらいを残して通れるっちゃー通れそうな感じも……。でも、確率からいえばよっぽどうまくやらないとこすりそう……。

 

曲がるのはあきらめて、バックで信号の中に出て行くことに。これも危険といえば危険ですが、まあ、都会とは交通量が違います。なんとかもとの道に戻り、もう一本先を、今度はそろっと右折。こっちのほうは何とか通れる道で、しかも行ってみたらこっちのほうがお寺には近かったみたい。はじめからこっちを指図してくれればいいのに……とナビにブツブツいうのはいつものことです(笑)

そして、本照寺に到着。なんというか、ポカンとした感じの境内です。というのも、樹木がほとんどなくて、だだっ広い感じなのですね。入口には、もう花は終わってはいましたが、こじんまりとした藤棚があり、それだけという感じ。このお寺のご本尊は藤曼荼羅です。日蓮上人がこの地を通り、にわか雨にあって、雨宿りをしながら藤の枝によって曼荼羅を書いたという伝承にちなんだ藤棚のようです。

かつては大木に囲まれていたらしいのですが、倒れそうになったので大きな木はみんな切ってしまったのだとか。ずいぶん、思い切ったことをなさいますねぇ。たしかに日当たりはよさそうで、倒木の危険もありません(^_^;) 本堂とはちょっと離れたところに門があり、ここが庫裏のようですが、やはりここもお留守。ここのところ、ずっとお留守にばかり当たってしまっているようで、ご朱印帳がむなしく白ページを重ねています。

 

駐車場脇に、キウイの木がたくさんの実をつけていました。これがキウイだと同行者に教えてもらったのですが、ずいぶんいっぱい実をつけるんですね。実が成長したら、どんな感じになるのでしょう?

 



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2008/05/24  (土) 

異物混入騒ぎ

今日、お菓子に傷テープ?とかが入っていて、商品が回収されているという報道がありましたよね。それで、私にもそんなことがあったことを思い出しました。ずいぶん前の話ですが、1回は、ナッツ入りチョコレートの中にナッツと一緒に虫が入っていたこと。あと1回はガラスのかけらの入ったチョコレートケーキ(よっぽどチョコレート好きみたいですね。たぶん、多くの人より食べている数は少ないと思うのだけれど)。
 
どちらも有名メーカーのものでした。一応、それら会社に、「こんなのに遭遇しました〜。気をつけてくださ〜い」と連絡しました。どちらも「申し訳ありません。今後、いっそう気をつけます」というようなお詫び状と一緒に、同じものプラスαでいろんなものいただいちゃって(^_^;) そのときは「いや、そんなつもりじゃ……。そうですか、かえってすみません。ありがとう」なんていただいちゃって(笑) 
 
片方はチョコレートに入れたナッツに虫が巣食っていたことに気づかなかったのだろうし、片方はきっと作っているときに側にあったコップかなにかが割れたのね、と思ったのでした。誰にでも不注意はあるし……、自分にてらしてみればねぇ(^_^;) 食べちゃう前に気づいてよかった!と思ったんだけど、いまや衛生管理って、「そんな甘いもんや、おへんのや!」って感じですね。私は警察にも届けず、マスコミにも言いつけなかった(^_^;) というか、そういう発想がなかったです。言いつけちゃえばよかった?(笑)
 
それは口に入るものだから、気をつけてはいただきたいのだけれど、「そんな、鬼の首を取ったように……」という感じもしないではありません。まあ、ギョーザに毒物が入っているような時代だから神経質にもなりますけどね。さすがの私もギョーザに毒が入っていたら届けるだろうなー……。



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2008/05/23  (金) 

大公寺(甲斐霊場第78番)

大公寺があるのは、かつて武田の重臣甘利虎泰の領地だったところ。思わず竜雷太と亀次郎の「あまり〜」という怖い顔を思い浮かべてしまいました(^_^;) 川中島で亡くなっているんですよね。経済産業大臣の甘利明氏は、その子孫なんだとか。自民党って与謝野馨とか毛並みのつややかな方がけっこう多いんですね。って、まったく余談に走りました(笑)
 
大公寺は1350(観応元)年に天台宗の寺院として開創され、一時は衰退していましたが、15世紀末から16世紀初頭に曹洞宗に改宗して復興したそうです。 広々としていて、お庭も自然な静けさをかもしだしています。
 
お寺さんはお留守。もう終わりかけていましたが、ツツジが満開の頃はきっと華やかだったのではないかと思います。いまは庭のそこここでアヤメが花を咲かせていました。
 
長い参道の先にある総門は、建造の年代は定かではないそうですが、かなりの歴史を重ねているように見受けられます。本堂やその他の建築物は1897(明治30)年に大火で焼失したそうですが、この総門だけが生き残ったのだとか。大きかった寺院がすっかり灰になるほどの火災で、いまでも杉の木などに焦げた跡が残っています。
 
本堂の脇には「明暦の鐘」と名づけられた梵鐘が鎮座していますが、これは火災でヒビが入ってしまい、引退を余儀なくされたもの。現在は立て直された鐘楼に新しい鐘が仕事をしています。

 



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2008/05/22  (木) 

風邪

気温差が激しくて、風邪をひきました。最初はコンコンと空咳が出て、ちょっと喉が痛いなぁから始まって、咳が深くなり、くしゃみ鼻水鼻づまり……。夜になると熱も出てくるようで(-_-;)
 
暑い日が続いて半袖になると今度は急に寒くなり。寒いと言っても5月にもなってコートもないかなぁと上着ぐらいで出かけて震え上がり。晴れて気温が上がるといっても、まだ半袖じゃないほうがいいかなと長袖シャツを着て出かけたら汗だくになり。すぐに着替えなかったために汗が冷え……。
 
要因はいろいろありそうですが、気温の変化に身体がついていかないって感じです。しかも着るもののチョイスが後手後手に回っているとか(^_^;) しかも、すでに風邪っぴき経験者から「長引きますよ〜」と脅かされ。そう、確かに極度に悪化しないまでも、なんとなくだるくて頭も回らない状態が続いています<えっ、いつも回ってない?
 
5月には、もう「風薫る」とか、「目に青葉」とか、「さわやか」というイメージはなくなりそうですよね。「寒い」か「暑い」。「冬」か「夏」。「乾季」か「雨季」。それほど単純なら、風邪なんかひくなよって感じですけど(笑)
 
沖縄が梅雨入りしたとテレビが言っていました。例年より2週間も遅いそうですね。そして、7月は去年よりさらに暑くなりそうとか。冗談ではなく「猛暑日」を超える「酷暑日」が設定されそうで、いまからうんざり。このテンション↓は、やっぱり風邪ひきのせいでしょうか。



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2008/05/21  (水) 

願成寺(甲斐霊場第77番)

こちらも曹洞宗、ご本尊は阿弥陀如来です。広い境内を持つお寺ですが、しっかり戸締りがしてありシーンと静まり返っています。 片隅に仏足跡があり、足跡に沿ってお賽銭が置かれています。別に線に沿っておかなくても……と思うのですが、これは気分の問題なのでしょうか。
 
願成寺には、甲斐武田家の初代当主信義の墓地があります。信義が没したのは鎌倉初期、12世紀末ぐらいですが、このお墓は角礫凝灰岩の大五輪塔、方形の地輪、球状の水輪、半球状の風輪、最上部は風空輪というものだそうで、典型的な鎌倉時代初期の塔形だそうです。10世紀近く風雪にさらされ、ちょっとくたびれた感じではありますが、よく保存されています。
 
願成寺は771(宝亀2)年に開創された京都祇園寺の末寺で、信義が諸堂を整備したとき、京都から阿弥陀三尊を迎えて本尊としたそうです。16世紀末、織田勢の焼き討ちによって伽藍は焼失しましたが、仏像は焼失を免れ、現在は本堂左手にある平泉の中尊寺を模した保存庫に安置されています。事前に連絡すれば拝観可能だそうですが、私たちのような気まぐれお寺めぐりではそれもかなわず、ですね。阿弥陀如来坐像は漆箔で寄木造り、左脇侍は観音菩薩立像、右脇侍は勢至菩薩立像で、台座なども含めて鎌倉初期のままなのだとか。 重要文化財の指定を受けています。
 
このお寺に最初の山門が建立されたのは1662(寛文2)年だそうですが、幕末も近い1864(元冶元)年、暴風雨で倒壊。ずっと再建ができずにいたものを1990(平成2)年になってやっと念願がかなったのだとか。それというのも山門に掲げられた山号額が後白河法皇から下賜された貴重なものだから。それは掲げたいですよね、やっぱり。欅の一枚板で「鳳凰山」の文字が力強く書かれ、市指定の文化財になっています。
 
寒くなく、暑すぎもせず、お寺参りにも心地よい季節になりました。雨の季節になる前に、せっせと歩き回らなければ!

 



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常光寺(甲斐霊場第76番)
妙了寺(甲斐霊場第82番)