梅林「府中郷土の森公園」
今日は、トレーラーが吹き飛ばされるくらい風が強かったのですが、陽だまりはぽかぽか陽気。春は確実に歩を進めているという感じです。あわてすぎている感があった梅林めぐりですが、そろそろ「らしく」なってきています。
今日は、多摩センター方面に行く用事があったので、ちょっと「府中郷土の森」に寄り道し。ここにも1200本を越えるという梅林があります。五分咲き……より、ちょっと少ないかな、という感じですが、ほとんどの梅の木が花をほころばせ始めています。
「郷土の森」は、「中央フリーウェイ」の歌でご存知の方も多いと思われるサントリーのビール工場のすぐ裏にあります。ビール工場の前の道は知る人ぞ知る裏道で、何度も通っているのですが、この裏側にこんなに広い公園があるのは、実は知りませんでした。紫陽花もたくさんあるのだとか。
この公園は府中市内に現存する歴史的建造物を保存することをことを目的に造られたそうです。現在、移築されている建造物は、公共建築3棟、農家2棟、町屋3棟の計8棟。主として明治、大正期の甲州街道府中宿の町並みを復元しています。周辺の農家も復元されていて、江戸時代に建てられ明治以後に改築された建築もあって、ほぼ同時期ほぼ同時代にあった建物が集まっているという点でなかなか興味深い構成です。
<旧島田家住宅>
1888(明治21)年に建てられたの店舗兼住宅。一階は店構、二階は土蔵のように作られ、店蔵造りと呼ばれるそうです。
<旧府中町役場庁舎>
1921(大正10)年に建てられた木造の洋館。大正時代の建築としては初めての東京都指定文化財になっています。
<旧三岡家長屋門>は江戸時代後期、1829(文政12)年に建てられたという長屋門。武家屋敷ではない豪農の屋敷に長屋門が作られるのは珍しく、藁屋根と土壁でできていることが長屋門としては特殊な形態だそうです。長屋門は高い身分の武家屋敷に造られることになっているので、豪農としてはちょっと武家に遠慮してみせたということらしいです。門の脇にも大きな梅の木が白い花をいっぱいつけていました。
<旧府中郵便取扱所>は1870年代(明治初目)に郵便事業を行っていた矢島家の住宅。裏手にオールウェイズ3丁目で見かけそうな丸い郵便ポストがありました。ほかにも昔の小学校の校舎やわらぶき屋根の農家などもあり、お弁当をもって一日遊ぶのいいかも。また数日は寒いようですが、来週後半あたりは、一気に梅の開花が見られそうですね。
おいしいベーコン
たま〜に通る道筋の路地の奥にドイツの国旗がはためいているのが見えていました。あるとき、その路地を曲がってみると、そこにはハム・ソーセージのお店がありました。自宅の一角を改造したらしい小さなお店で、ご主人ひとりがひっそりとお店番。「クラインシンケン」という手作りのハム・ソーセージ専門店です。
1999年にオランダで行われた食肉加工品の国際的な見本市「SLAVAKTO(スラバクト)」で金賞を受賞したというベーコンがとてもおいしそうだったので、買い求めました。それ以来、ハマってます(笑) なんと言っても火を入れたときのたまらなくおいしそうな匂いに参りました。ベーコンエッグというような焼いただけのベーコンもおいしいのですが、スープやクラムチャウダーのように煮込んだときのコクが違います。もう、パック入りのベーコンは食べられない!
とはいえ、お値段はやはりそれなり(笑) 世界各地からおいしいものを取り寄せられる富豪とは違い、貧乏神をダーリンにしている身としては、たま〜に絞りたての生しょうゆを使ったり、おいしい手作りのベーコンを味わったりするのが最大の贅沢。神様、お許しくださいって感じです。今日は神様にお許し願ったアスパラのベーコン巻きを作りました。
JR最高標高の駅「野辺山」
今日は全国的に強風が吹きまくったようで、野辺山スキー場も例外ではありませんでした。今日は東京都下スキー競技会の第2日目、回転競技が行われたのですが、ときおりすごい突風が吹き上がり、寒いは、リフトは止まるは、前は見えないは……。小学校低学年のジュニアなどは、スキーは下に向いているのに突風で滑り降りられず、逆に押し戻されるような……。
まさに、ブリザードでした。そのため、2本のレースが予定されていたにもかかわらず、1本目終了で中止と決定。空は晴れていたのですがねぇ。それでも危険と判断して中止を決めた競技委員長の判断は正しかったと思います。
そのため、予定より早く開放されてしまった私たちは、何十回となく通り過ぎながら1度も足を踏み入れたことのない、JR最高地点にあるという「野辺山」駅を見学に。野辺山駅は、長野県南佐久郡南牧村にあるJR小海線の駅です。駅の標高は1345.67メートルで、日本の鉄道の駅としては日本一標高が高い地点に位置する駅。1日の平均乗降者数は200人前後だそうです。日曜日の今日、ちょうど列車が到着していましたが、大きな荷物を持った数人の乗降客の姿が見られました。
野辺山駅は1935(昭和10)年11月29日オープン。現在の駅舎は1983(昭和58)年3月16日にオープンした3代目だそうです。トンガリ屋根と白を基調としたドームは八ヶ岳をシンボライズしたものだそうですが、小さな教会のようなイメージ。なかなかかわいい建物です。
隣接する清里駅との間に標高1375メートルのJRの最高標高地点があります。せっかくだからと最高地点に立って線路を撮影して見ました。うわ〜、すごいブリザードだこと! 列車も走るのが大変でしょうねぇ。雪が融ければ田園風景なのだろうと思いますが、真っ白は雪野原の中、2両編成の電車がトコトコ走っていくのはノスタルジックな風景です。日曜日は1日に何本かSLも走るのだそうですが、これは時間を調べて待ち構えてないと無理だとか。ついでに立ち寄ったような人々には姿はみせてくれませんね(笑)
ちなみに2番目に標高の高い駅は隣の「清里 」駅で1274.69メートル、3番目は「甲斐大泉」 駅で1158.15メートル、みんな小海線です。ちなみに8位までが小海線の駅なのだとか。つまりは、小海線が標高の高いところを走る高原列車ということになりますね。
風が強かったからでしょう、帰りの高速道路からは、富士山がくっきり鮮やかに見えました。
野辺山でスキー競技会
今週は野辺山スキー場で、東京都下スキー競技会が開かれています。都下(23区以外の東京都ってことです(^_^;)なんて言葉はもう死語かと思うのですが、第40回を数える大会になりました。
この大会はジュニアの参加が多くて、小学校低学年が20人以上、高学年が20以上います。小学校1年生などが両手両足を広げて「わーっ!」という感じで滑ってくるのはかわいいものです。なかには一人前にレーシングウエアでなかなかのスピードで飛んでくる子どもあり、高学年になるとおとな顔負けのレーサーたちもいます。ゴール付近にはステージママならぬゲレンデママやパパが心配そうに、自慢げに?見守っているのもいつもの風景です。
インスペクション(コースの下見)のときは、コーチの後に従って、小さな子どもたちが並んで降りてきます。これはカルガモの引越しみたいで、かわいいというか、ほほえましいというか(笑)
かなり本格的な「仕様」で実施していますが、選手のほうは「参加することに意義がある!」とか「完走だけが目標!」とか。もちろんタイムを争う強豪もいますが、まあ、和気藹々ムードです。年に1回、この大会でだけ、顔を合わす人たちもいます。そして、密かにライバルだったりします(笑) 来年はそのライバルより0.1秒でも速くゴールに飛び込みたい……、なんて、練習してくるようですよ。
オペレーターや設営はレーシングキャンプ野辺山のスタッフが手伝ってくれますが、運営や審判などは東京都下スキー連盟競技会の役員のみなさんのお仕事。みんな寒い中、すごく頑張って働いてくれています。本当にスキーが好きな人たちが集まっているんですねぇ。でも、この大会も年々、参加者は減少気味。最近の若い人たちはスキーをやる人が少なくて……。残念です。
カルメル会修道院
カルメル会の女子修道院なのだそうです。「この中で、シスターたちはどんな生活を送っているのかしら」と、いかにも外界を拒否しているような高い塀(2メートル半ぐらいありそう)を見ると、ふと、考えてしまいます。きっと朝早く起きて礼拝し、掃除をしたり食事をしたりもするでしょうが、聖書を読んで静かな生活を送られているのでしょう。
私は幼稚園がカソリック系で、シスターは「神様のお嫁さんになった人」と教わりました。シスターはいつも黒いベールに身を包んで、おだやかでやさしい印象が残っています。そういう人たちが暮らしているかな? ときどき駅でグレーのベールをまとったシスターを見かけることがありますが、あの人たちかな? なんだか気になります。
いや、信仰はありませんし、入る気はないんですよ、修道院に。オフェーリアじゃないんだから(^_^;) 絶対、耐えられないと思います。でも、修道院って、なんとかく清涼感が漂っている感じで、あこがれのようなものを感じます。幼稚園時代に刷り込まれたのでしょうかね?