ある小説の中に、世界を旅して「何を祀ってあるのかわからないんだけど、地元の人が拝んでいるものには手を合わせることににました。そうしたら、なぜか商売がうまくいくようになったんですよ」というフレーズがありました。SFだし、本筋とはまったく関係ないんだけど、心に残った一節です。そんなわけで(どんなわけで?)、日々の何気ないできごとを綴ってみようかと思います。
2008/02/24  (日) 

JR最高標高の駅「野辺山」

今日は全国的に強風が吹きまくったようで、野辺山スキー場も例外ではありませんでした。今日は東京都下スキー競技会の第2日目、回転競技が行われたのですが、ときおりすごい突風が吹き上がり、寒いは、リフトは止まるは、前は見えないは……。小学校低学年のジュニアなどは、スキーは下に向いているのに突風で滑り降りられず、逆に押し戻されるような……。

 

まさに、ブリザードでした。そのため、2本のレースが予定されていたにもかかわらず、1本目終了で中止と決定。空は晴れていたのですがねぇ。それでも危険と判断して中止を決めた競技委員長の判断は正しかったと思います。
そのため、予定より早く開放されてしまった私たちは、何十回となく通り過ぎながら1度も足を踏み入れたことのない、JR最高地点にあるという「野辺山」駅を見学に。野辺山駅は、長野県南佐久郡南牧村にあるJR小海線の駅です。駅の標高は1345.67メートルで、日本の鉄道の駅としては日本一標高が高い地点に位置する駅。1日の平均乗降者数は200人前後だそうです。日曜日の今日、ちょうど列車が到着していましたが、大きな荷物を持った数人の乗降客の姿が見られました。
 
野辺山駅は1935(昭和10)年11月29日オープン。現在の駅舎は1983(昭和58)年3月16日にオープンした3代目だそうです。トンガリ屋根と白を基調としたドームは八ヶ岳をシンボライズしたものだそうですが、小さな教会のようなイメージ。なかなかかわいい建物です。
  
隣接する清里駅との間に標高1375メートルのJRの最高標高地点があります。せっかくだからと最高地点に立って線路を撮影して見ました。うわ〜、すごいブリザードだこと! 列車も走るのが大変でしょうねぇ。雪が融ければ田園風景なのだろうと思いますが、真っ白は雪野原の中、2両編成の電車がトコトコ走っていくのはノスタルジックな風景です。日曜日は1日に何本かSLも走るのだそうですが、これは時間を調べて待ち構えてないと無理だとか。ついでに立ち寄ったような人々には姿はみせてくれませんね(笑)
 
ちなみに2番目に標高の高い駅は隣の「清里 」駅で1274.69メートル、3番目は「甲斐大泉」 駅で1158.15メートル、みんな小海線です。ちなみに8位までが小海線の駅なのだとか。つまりは、小海線が標高の高いところを走る高原列車ということになりますね。

風が強かったからでしょう、帰りの高速道路からは、富士山がくっきり鮮やかに見えました。



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2008/02/23  (土) 

野辺山でスキー競技会

今週は野辺山スキー場で、東京都下スキー競技会が開かれています。都下(23区以外の東京都ってことです(^_^;)なんて言葉はもう死語かと思うのですが、第40回を数える大会になりました。
 
この大会はジュニアの参加が多くて、小学校低学年が20人以上、高学年が20以上います。小学校1年生などが両手両足を広げて「わーっ!」という感じで滑ってくるのはかわいいものです。なかには一人前にレーシングウエアでなかなかのスピードで飛んでくる子どもあり、高学年になるとおとな顔負けのレーサーたちもいます。ゴール付近にはステージママならぬゲレンデママやパパが心配そうに、自慢げに?見守っているのもいつもの風景です。
 
インスペクション(コースの下見)のときは、コーチの後に従って、小さな子どもたちが並んで降りてきます。これはカルガモの引越しみたいで、かわいいというか、ほほえましいというか(笑)
 
かなり本格的な「仕様」で実施していますが、選手のほうは「参加することに意義がある!」とか「完走だけが目標!」とか。もちろんタイムを争う強豪もいますが、まあ、和気藹々ムードです。年に1回、この大会でだけ、顔を合わす人たちもいます。そして、密かにライバルだったりします(笑) 来年はそのライバルより0.1秒でも速くゴールに飛び込みたい……、なんて、練習してくるようですよ。
  
オペレーターや設営はレーシングキャンプ野辺山のスタッフが手伝ってくれますが、運営や審判などは東京都下スキー連盟競技会の役員のみなさんのお仕事。みんな寒い中、すごく頑張って働いてくれています。本当にスキーが好きな人たちが集まっているんですねぇ。でも、この大会も年々、参加者は減少気味。最近の若い人たちはスキーをやる人が少なくて……。残念です。

 



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2008/02/22  (金) 

カルメル会修道院

深大寺の近くに高く塀をめぐらせた修道院があります。表札には「カルメル会修道院」と書いてありますが、一度も人が出入りするのを見かけたことがありません。まあ、数年に一度しか通らないのだから、当たり前のような話ですが(近所のお宅だって月に一度も出入りを見かけない家もありますしねぇ)。
 
カルメル会の女子修道院なのだそうです。「この中で、シスターたちはどんな生活を送っているのかしら」と、いかにも外界を拒否しているような高い塀(2メートル半ぐらいありそう)を見ると、ふと、考えてしまいます。きっと朝早く起きて礼拝し、掃除をしたり食事をしたりもするでしょうが、聖書を読んで静かな生活を送られているのでしょう。
 
私は幼稚園がカソリック系で、シスターは「神様のお嫁さんになった人」と教わりました。シスターはいつも黒いベールに身を包んで、おだやかでやさしい印象が残っています。そういう人たちが暮らしているかな? ときどき駅でグレーのベールをまとったシスターを見かけることがありますが、あの人たちかな? なんだか気になります。
 
いや、信仰はありませんし、入る気はないんですよ、修道院に。オフェーリアじゃないんだから(^_^;) 絶対、耐えられないと思います。でも、修道院って、なんとかく清涼感が漂っている感じで、あこがれのようなものを感じます。幼稚園時代に刷り込まれたのでしょうかね?



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2008/02/21  (木) 

梅林「神代植物園」

今日は暖かい一日でした。歩いているだけで汗ばんでしまうくらいです。週末はまた寒くなるという予報ですが、いわゆる三寒四温、春の姿が見え隠れするような頃になったようです。先日、せっかく出かけて行った越生梅林で肩透かしだったので、神代植物園はいかがなものかと(笑)、散歩がてら梅林をのぞきに行ってきました。うーむ、三分咲きぐらいでしょうかねぇ。越生よりは梅林らしい風情は見えます。
 

神代植物園には「年間パスポート」という入場券がありました。入場料は1回(1日)500円なのですが、2,500円のパスポートで1年間入場し放題。5回分かぁ。桜とバラと……、そうねぇ、あと4回は来てみようかと、このパスポートを購入してみました。

 

「パスポートください」と言ったら、「どっちの?」と言われました。ん、65歳以上は1,250円。「65歳以上は何か証明が必要なんですか?」と聞いてみました。シニア券を売ってるリフト券売場では証明書を求められることが多いですから(関係ないけど)。
 
すると係員の、たぶんシルバーなんとかから派遣されているのではないかなという年齢の男性が「いや、なにもいらない。自己申告」とおっしゃいまして。「どっちの?」と聞かれたということは、私は65歳前後に見えたってことですよね?
  
「65歳以上です!」とは言いにくく、一般のパスポートを買いましたが、「そうかぁ〜、65歳ですと言い張ればなんでもOKかぁ〜。半額は大きいなぁ」とチラッと思ってしまったのです(笑) 公称、天保13年生まれ、155歳だし(^_^;)

 
梅林は昭和生まれと思われる完全シルバーOKという方々で賑わっていました。平日の昼間にこんなところに来ると、ほんっとに高齢社会を実感しますよ(笑) そりゃあ、年金問題がかしましいわけですよ。このものすごい高齢人口をいまの若い人たちが養っていかなくてはならないのだからなぁと、梅より先にみょ〜な感慨にとらわれたりしたのでした(^_^;)
 
梅林の隣にマンサクが花をつけていて、こちらもほのかな香りを放ち、なかなか風情がありました。バラ園もたいぶ植え込みが整えられ、あとは季節が進むのを待つばかり。と思えば、日陰には雪が残り、霜柱が顔をのぞかせています。いまここでは冬と春がしのぎあい、かな。今日の暖かさをみれば、まもなく春に軍配があがりそうです。

 



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2008/02/20  (水) 

弓削多醤油「醤遊王国」

鶴ヶ島の近くまで行ったら、おいしい「卵かけご飯」を食べさせてくれる所があるというウワサを聞き込んでいました。出かけて行ったのは弓削多醤油「醤遊王国」です。そう、おいしいのは卵ではなく(卵ももちろんおいしいのですが)、醤油だったのです。
 
昔ながらの伝統の味を守って醤油造りをしている醸造元というと、「千葉」というイメージがありますが、ここ埼玉にもありました。そういえば、以前に茨城(つくばか土浦の近所だったような)でも、そんなお醤油やさんに行ったことがありました。どこだっけ? いまはスーパーでも売っているブランド醤油に日本中が席捲されていますが、昔はこうした地方、地域の醸造元がたくさんあったのでしょう。
 
弓削多醤油の醸造所というのでしょうか、近づいただけでぷーんとお醤油のいい匂いが漂ってくる「醤遊王国」は、醤油を作りこんでいる樽を(ガラス越しですが)しっかり見せてくれて、一声かければ案内と説明をしてくれます。私はお願いしなかったのですが、ちょうどご家族連れがご案内を受けていたので、耳をダンボにしていました(笑) 自分の手で醤油絞りを体験することもできます。
 
説明が終わると、樽の横のレストラン(食堂かな?)で、絞りたての醤油をかけた卵かけご飯をいただくことができます。メニューは、ほんとに卵かけご飯だけ。トッピングに納豆と豆腐があり、漬物と味噌の「おなめ」は食べ放題。最初にご飯にお醤油をかけて、醤油ご飯の味と香りを楽しみ、後に卵をといて入れる、という食べ方のコーチングもしてくれます。試してはみませんでしたが、醤油ソフトクリームというのもありました。これは……、おいしいのかなぁ?
 
メニューは卵かけご飯だけでも、テーブルの上にはたくさんのお醤油が並んでいました。10種類ぐらいあったかな。かけ放題! といっても、お醤油は単独で食べるものではないので、1種類しか使えませんよね。う〜ん。どのお醤油もおいしそう。お店のイチオシは生(なま)醤油です。やっぱり、絞りたてでしょう! 他に卵かけご飯専用「たまかけ」醤油というのもあります。究極のシンプルメニューという感じですが、すごくおいしい!! 味もさりながら、香りがなんともいえず食欲をそそります。
 
「醤遊王国」には売店もありますが、「生しょうゆ」を売っているのは食堂だけだそうです。1本、買い求めてみました。おー、その場で絞った醤油を瓶に入れ、3種類あるラベルの好きなものを貼ってくれます。定番ラベルを貼ってもらいました。400年前から醤油造りをしている弓削多醤油、まさにあっぱれ!! 



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1周年
蜂蜜