弓削多醤油「醤遊王国」
昔ながらの伝統の味を守って醤油造りをしている醸造元というと、「千葉」というイメージがありますが、ここ埼玉にもありました。そういえば、以前に茨城(つくばか土浦の近所だったような)でも、そんなお醤油やさんに行ったことがありました。どこだっけ? いまはスーパーでも売っているブランド醤油に日本中が席捲されていますが、昔はこうした地方、地域の醸造元がたくさんあったのでしょう。
弓削多醤油の醸造所というのでしょうか、近づいただけでぷーんとお醤油のいい匂いが漂ってくる「醤遊王国」は、醤油を作りこんでいる樽を(ガラス越しですが)しっかり見せてくれて、一声かければ案内と説明をしてくれます。私はお願いしなかったのですが、ちょうどご家族連れがご案内を受けていたので、耳をダンボにしていました(笑) 自分の手で醤油絞りを体験することもできます。
説明が終わると、樽の横のレストラン(食堂かな?)で、絞りたての醤油をかけた卵かけご飯をいただくことができます。メニューは、ほんとに卵かけご飯だけ。トッピングに納豆と豆腐があり、漬物と味噌の「おなめ」は食べ放題。最初にご飯にお醤油をかけて、醤油ご飯の味と香りを楽しみ、後に卵をといて入れる、という食べ方のコーチングもしてくれます。試してはみませんでしたが、醤油ソフトクリームというのもありました。これは……、おいしいのかなぁ?
メニューは卵かけご飯だけでも、テーブルの上にはたくさんのお醤油が並んでいました。10種類ぐらいあったかな。かけ放題! といっても、お醤油は単独で食べるものではないので、1種類しか使えませんよね。う〜ん。どのお醤油もおいしそう。お店のイチオシは生(なま)醤油です。やっぱり、絞りたてでしょう! 他に卵かけご飯専用「たまかけ」醤油というのもあります。究極のシンプルメニューという感じですが、すごくおいしい!! 味もさりながら、香りがなんともいえず食欲をそそります。
「醤遊王国」には売店もありますが、「生しょうゆ」を売っているのは食堂だけだそうです。1本、買い求めてみました。おー、その場で絞った醤油を瓶に入れ、3種類あるラベルの好きなものを貼ってくれます。定番ラベルを貼ってもらいました。400年前から醤油造りをしている弓削多醤油、まさにあっぱれ!!
1周年
「ブログ書かない?」と誘われたときは、「とにかく何か書けばいいんでしょ? おっけ〜!」なんて、気楽に引き受けたものの……、これはかなりなストレスになりました。こんなことを10年近くも続けている糸井重里さんはすご過ぎる!
スタートしてから1ヵ月目ぐらいが一番つらかったかもしれませんね。書くことが嫌なのではないのですが、毎日となれば、どうしたってネタ不足になりますよ。どこにも出かけないで家に蟄居しているときなどは、極度のネタ不足に陥ります。これが大ストレス。が、しばらくたつとこのストレスにも「慣れ」が生じてきます。人間は強い! どんなことにも慣れる!(笑)
システムのNU-FACEさんに「毎日はキツイねぇ」と愚痴れば、「毎日じゃなくてもいいんだよ。でも、毎日とたまにではアクセス数がずいぶん違うと思うけど〜(笑)」とイジメられるので、「よ〜し、書いてやる!」なんて(^_^;)
そして、ネタ不足解消のため?この1年はずいぶん外に出歩きました。人生始まって以来のほっつき歩いた日々じゃないかったでしょうか。おかげさまで昨年の2月に比べれば、1日につき30倍以上の方々に訪れていただいています。定期的に遊びに来ていただいている方もかなりいらっしゃるようです。毎度あり〜。くだらない話が多くてすみません。
ですが、本店の「縁起堂本舗」の売り上げUPにはぜ〜んぜん結びついていないことも判明しています(笑) みなさん、立ち読みのようで(笑) そこで。本店の売り上げにはあまり貢献していないことでもあり、また、1年頑張ったということで内容面は勘弁していただき、2年目からはちょっと肩の力を抜いて「なるべく書くようにする」ぐらいにペースダウンしようかと思っています。たまに休んでもご勘弁くださいね〜(^_^)/~~
越生梅林
ガラス屋さんは越生梅林の目の前にありました。3階の会議室からは、それは見事な借景が楽しめるそうです。越生梅林では、16日から「梅まつり」を開催中。
ところが、やはり開花は遅れていて、全体の1%ぐらいしか咲いていません。「越生ばやし」などが演じられていて、お囃子の音は賑やかなのですが、園内はがら〜ん。とはいえ、せっかくここまで来たのだからと、梅林散歩を敢行しました。寒っ! ついに鼻水が……(-_-;)
越生梅林は2ヘクタールほどあり、白梅が約700本、紅梅が約100本、越生野梅などの古木が200本も植えられているそうです。園内だけで1000本、周辺には約2万本の梅が植わっているというのですから、満開になったらさぞや見事なことでしょう。600年程前、梅園神社に太宰府天満宮を分祀したときに、菅原道真にちなんで梅を植えたことから始まったといわれます。長い年月をかけて、ダイナミックに育てたものですねぇ。関東三大梅林のひとつで1940(昭和15)年に埼玉県の指定名勝になっています。
園内では婦人会の方々が作った梅干やさまざまな梅の加工品、老人会の方々が丹精した梅の盆栽なども売られていました。が、いかんせん寒すぎまして……。園内を走るミニSLにも乗る子どもの姿はなく、運転している係員の人も寒そう。全長で253メートルあり、園内をぐるりと一周するSLは、満開の梅の下なら、さぞや楽しいことでしょうに。
屋台で地元のおばさんが焼き団子を売っていたので、ちょっと買い求めてみました。ホントに手作りっていう感じ(笑) 味は、焼団子というよりお餅? ちょっと塩っぱかったです。そのお団子もすぐに冷たくなる寒さなので、早々と退散。婦人会製の、粒は不揃いだけどお安めという梅干をおみやげに。
がらすらんど
みきデザイン工房の方々が、問屋さんにステンドグラスのガラスを選びに行くというので連れて行ってもらいました。大きな倉庫にさまざまなガラス! 板ガラスばかりではなく、素人にはよくわかりませんが、ベネチアングラスとか、熔かして使う粉状のガラス、ガラスを加工するための機械や用具、スタンドなどのパーツなど色とりどりで、まるでガラスのドリームランドです。
板ガラスといっても、色や質感などは千差万別。アメリカやフランスからの輸入がほとんどなのだそうです。こんなにたくさんの中から、どうやってほしいものを探すのでしょうか? プロにはわかる分類の仕方がありそうですが、私はただただ眺めているのみ(^_^;)
普通はなかなかこういう倉庫に入れてもらえるような機会はないので、それだけでもかなりおもしろかったです。ビーズのようなかわいいガラスは、子どもだったら絶対、食べちゃいそう。いろいろな模様があり、カラフルでおいしそうでした(笑)
スティック状のもの、粉状のもの、どうやって加工するんでしょうね。熱で溶かすのだろうぐらいのことしか考えられません(^_^;) 蝶ちょやトンボに変身するトレイはクッキーでも作れそうです。う〜ん、どうも連想が食べ物にしかいかない……(笑)
たくさん買い込んだ(らしい)ガラスが、展覧会のときにどんな美しいランプやパネルに変身してくれるのか、とても楽しみです。
小石川後楽園の梅林
今年は寒くて、梅の開花が遅れているようですが、東京では小石川後楽園だけが五分咲きという情報がありました。暖かいのですかね、文京区は? お隣の東京ドームへは(嫌々ながら)何度も行っているのですが、後楽園には足を踏み入れたことがありませんでした。まず、入り口はどこ?
トヨタの本社ビルの上のほうから庭を眺めたことがあるし、いつも閉まっていたけれど東京ドームの帰りに門を見た覚えもあるので、飯田橋か水道橋、どちらかでしょう。迷った末、水道橋で降りて閉まっていた門へ向かいました。閉まっていても案内ぐらいはあるかな、と。
門は開いていました。入り口に警備の方がいて、「割引券、もってます?」と聞かれました。いいえ。駅に置いてあるのだそうです。「じゃ、これ上げます」と割引券をくれました。「私から貰ったというのは内緒ね」と。この会話、チケット売り場の窓口に聞こえているような気がするけどなぁ、すぐそこだし(笑)
小石川後楽園は水戸徳川家ゆかりの回遊式泉水庭園で、1629(寛永6)年、初代藩主・頼房が築いた庭園を、2代光圀(水戸黄門)が改修して完成させたものです。都立公園として開園したのは1938(昭和13)年4月3日、70年も前のことなのですね。1952(昭和27)年に、文化財保護法によって特別史跡及び特別名勝に指定されています。
7万平方メートル以上の広大な庭園は、大泉水を中心に随所に中国の名所の名前をつけたそれらしい景観を作り出し、かなり中国的なものを意識しているようです。また、京都などの景勝を模した山や湖、橋などが作られています。もともとは水戸藩の、江戸上屋敷の庭として造ったもの。さすがご親藩、財力あったんだなぁ〜なんて(^_^;)
梅林もそれなりの広さですが、開花している木はまだ少なく、やっぱりちょっと早かったですね。それでもかなりの人々が梅見物にいらしてました。中国人は梅が好き、日本人は桜が好き、「なぜ?」と欧米人に聞かれたことがありますが、日本人は梅も好きよ! というか、花鳥風月、みんな好きですよ〜(笑)
福寿草がたくさん花をつけていて、見物人には梅よりこちらのほうが人気があったかも。これも不思議な花ですよねぇ。地面から直接、花が咲いているような……。