「転々」
降る降ると思わせぶりに言っていて降らなかった雪が、ついに東京にも降りました。この寒い中、渋谷まで行ってモモタロウと一緒に映画を観たのですが、やっぱりというか、なんというか、井の頭線は遅れていてハラハラさせられたのでありました。
観た映画は「転々」。もう、公開されてからだいぶ経ってしまって、上映されているのは東京では渋谷だけだったかも。「観てよかったランキング」でこう成績だったので、観ておこうかなと思ったのですが、うん、おもしろかったです。
どこぞの作家風に言えば、「奇妙な味」とでもいいましょうか。なんということもないような奇妙なお話が淡々と綴られている感じですが、なかなか味があります。そこ、ここで笑い声も響いていたのですが、人によって笑うツボも違うんだなぁということも発見(笑)
考えてみたら、昨年は日本映画しか観なかったようです。あ、「硫黄島からの手紙」は洋画? ともあれ、最近は国産がけっこうおもしろいです。まあ、恋愛映画や涙物語、バイオレンス系はハナから観ないので、趣味が偏ってるといえば偏ってるだけなんですけど。
映画の後、ランチバイキングなんかに入っちゃったのですが、けっこうすぐにお腹いっぱいになっちゃって、モトは取れなかったなぁ(^_^;) パスタとかクリーム煮のようなものが多く、油ですぐお腹がいっぱいになっちゃう感じ。これって陰謀だ〜! などと思うなら、バイキングなんかやめておきなさいよ、かな? バイキングでモトを取れるのは、高校・大学の相撲部だけだって話を聞いたことがあります(笑)
豊川稲荷東京別院「正月大祭」
今日は豊川稲荷東京別院の正月大祭。境内に入ると、♪かっぽれ、かっぽれ♪の陽気なお囃子が聞こえてきました。「かっぽれ」って、宴会芸ぐらいにしか思っていなかったのだけど(失礼!)、「桜川でん助一座」という方々がきちんとした芸の形で残していらっしゃるもののようです。
一座の何人かが踊り終わると「おかわり、おかわり」と掛け声がかかって、次の方々が出できて踊ります。最後は大勢が列を作って踊り、見ているだけでも楽しいひとときでした。思わず、一緒に踊りたくなっちゃうような(笑)
豊川稲荷のご本家は当然、豊川にあり、商売繁盛を願う参詣客で賑わっています。東京別院も本家の豊川稲荷より小規模なもののやはり幟がはためき、賑わっている……というほどでもなかったけれど(平日の昼間ですしねぇ)、線香を手向ける人々の姿が見られます。「かっぽれ」見物にも数十人ぐらいは輪を作っていました。
お狐さんの前には好物の油揚げが供えられています。なのに神社じゃなくて、曹洞宗のお寺なんですよね。なんだか違和感がありますが(笑)、お狐さんを祀るのはそうとう力がないとダメなのだそうですから、寺格は高いのですね、豊川稲荷って。
江戸時代に大岡越前守忠相が本家から分けてもらって(というのもヘンですが)、自宅に祀っていたものを、1887(明治20)年に現在ある赤坂に移転させて創建したものだそうです。ここら辺はテレビ局などが多いせいでしょうか、芸能人などのお参りも多いそうです。
赤坂見附の駅から5分ぐらいですが、青山通りを歩くというのは何年ぶりでしょうという感じで、思わず歩道橋の上に上がって見ました。あら、クルマがガラガラ。こんな風景も珍しいかも。ビルの合間から見える首都高はぎっしりクルマが詰まっているのに。
こういうこともあるのですね〜、道ばかりは行ってみなくちゃわからない……、と思ったら、東京駅に出た帰りの中央線が架線故障の疑いで停まってしまいました。電車だって、乗ってみなくちゃわからないじゃない!
冬の花たち
目覚めたら白銀の世界……のはずではなかったのでしょうか? まったく雪のかけらも見えない寒い朝でした。まあ、雪が1センチも積もれば交通マヒが起こってしまう東京ですから、降らなくてよかったのかもしれませんが、なんだか残念でもあります。
雪の中に健気に咲いていたほうが絵になる風景ですが、とりあえず寒さに耐えてるというところで勘弁してもらいましょう、我が家の水仙。昨日、はじめて咲いていることに気づきました。庭も眺めてなかったのです、テレビばかり眺めていて(^_^;)
後ろを振り向いたら、アロエが花をつけていました。アロエの花……、ですよね、これは。なんだか、ちょっと不気味です。
散歩がてらご近所のお庭もちょっと拝見、盗み撮り(笑)。植物の名前はほとんど知らないのですが、白い花はマーガレットでしょうか。ここだけ楽しげな感じがしました。
小さな薄紫色の花、白い花。ここで植物図鑑でも開けば少しは賢くなれるのですが、あいにく根性なしで(笑) 寒くても、靴を履いて外に出れば、何かに出会えるものですね。
明日は雪?
気象情報を見ると、四国や中国地方がすごく気温が低くて、雪のところも多いとか。そういうこともあるのかもしれないけど、なんだか不思議な気分です。等圧線の形まで妙な線に見えてきたり(笑)
などと思っているうちに、お約束の昼寝をしてしまいました。これが最近の十八番で、自慢できることではありません(-_-;) ちょっと前までは、思い立ったら300キロぐらいの道のりはパッと出かけて行ったのに、億劫だなと思うようになったりするのも。
同い年の友人に「トシかなぁ〜」と言ったら、「その通りでしょう!」と言われてしまいました。同じ年でしょ! 自分もよ! 昼間からゴロゴロして、あげくに寝てしまうというのも体力の衰え? 気力の衰え? 嫌ですねぇ(笑)
ちょっとぐらい外へ出ようかと思って、歩いていると目に入る明るい色が椿の花です。明日の朝は居ながらにして銀世界が見られるという予報のようですが、本当に降るのかな? 深々と冷えてはいるようですが。雪が積もったら、濃いピンクの椿の花は、よけい健気で美しく見えるかもしれません。
雪が積もったら、犬になって駆け回るか、猫になって丸くなるか、思案中。どちらかといえば犬派ですが、このところに「趣味=昼寝」状態を考えると、猫派になってしまうかも……。
桜の蕾
今日は戸隠で「どんと焼き」があったので、早起きして行こうと思っていました。なぜならば、なんとこの時期まで、まだ初滑りもしていないのです。あぁ〜。で、早起きまではしたのですが、テレビで天気予報をみると長野県北部は思いっきり紫色をしていました。つまり−10℃以下ということです。山はもっと冷えているだろうなぁ、昼間でも路面は凍っているだろうなぁ、着いたらお昼過ぎるだろうなぁ、面倒くさいなぁ、……というわけで、そのままテレビの前で丸まってしまいました(-_-;)
戸隠神社の「どんと焼き」にはたいまつ滑走もあります。普通のショーであれば、上でたいまつ持つ人が整列して合図があればスタートということになるのでしょうが、「どんと焼き」のたいまつは、火種が下のほうの神社、宝光社から行列を作って中社に運ばれ、中社からまた山(ゲレンデ)まで運ばれてきます。そして神主さんがスノーモービルに乗って(というのが笑えますが)ゲレンデの上まで火種を運び、たいまつに添加してスキーヤーが滑り出します。
たいまつ人たちは、遅れるわけにはいかないので、けっこう早くから出発地点で待機。たいまつの火種が到着するまで寒い中をジーッと待つことになります。今夜あたり、上のほうは−20℃以下でしょうねぇ。体感温度はもっともっと低くて半端じゃなく寒かったことでしょう。
という、これをやらされるのではないという恐怖心から、実は行くのをやめたりもしたのです(笑)。去年、実はやりました。ところが去年は暖冬で、スキーウエアの上にさらにもう一枚スキーウエアを重ね、手袋の上に軍手……という具合に重ね着をした結果、大汗をかいたのでした(笑)。今年はそうはいくまいよ、と。
初めて「やれっ!」と言われたときは、「コケタら末代までの恥っ」という感じで嫌だったのですが、やってみれば、けっこうおもしろいんですよね、たいまつ滑走って。寒くなければ……。
なんとか言っちゃって、ゴロゴロしているのならと、忘れていたクリーニングを取りに行きました。その途中で緋寒桜の枝に蕾がついているのを発見。まだ硬くて、しばらくは目覚めそうにはないですが、確かに蕾だと思います。今年は寒さも厳しいし、雪も順調に積もってはいるようですが、やっぱり桜ははやめに咲くのでしょうか?