ある小説の中に、世界を旅して「何を祀ってあるのかわからないんだけど、地元の人が拝んでいるものには手を合わせることににました。そうしたら、なぜか商売がうまくいくようになったんですよ」というフレーズがありました。SFだし、本筋とはまったく関係ないんだけど、心に残った一節です。そんなわけで(どんなわけで?)、日々の何気ないできごとを綴ってみようかと思います。
2007/03/29  (木) 

縁日って?

このところ諸般の事情(笑)で、なんだかんだあっちこっち縁日をのぞくことが多くなりました。露店がでることを「縁日」と勘違いしている人も多いようですが、参詣人が多く集まることから市が立つだけで、縁日と露天には直接の関係はありません。参拝に来る人をめあてに参道附近に屋台や露店などがでることが多いだけです。

 

縁日は、「有縁(うえん)の日」「結縁(けちえん)の日」の略。神や仏の降誕や誓願に縁のある日のことです。たとえば、お不動様(不動明王)の縁日は28日、大日如来の縁日は8日。その日に参拝するとご利益があるといわれるため、かつては縁日には多くの参拝人があったわけです。いまは、露店や市がたつから縁日に参拝する、というふうにベクトルが逆になってる感じですけどね。とゆーか、参拝するという意識があるのかどうか(^_^;)

 

縁日には寺社によって毎月1度、年に1度、あるいは年に数度などいろいろ。巣鴨のとげぬき地蔵のように4のつく日、つまり4日、14日、24日と月に3回というところも少なくありません。8のつく日が多いみたい。



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2007/03/28  (水) 

春の花

みき工房の帰りに生花とステンドグラスのコラボレーションが素敵な花屋さんに立ち寄りました。フローリスト花豊(東京都新宿区/03-3360-8787)、電話番号も花花です。それもそのはず、みきデザイン工房のアーティストのひとりが経営している花屋さんでした。

 

ここの切花は、花持ちがいいと評判。散るのがとてもゆっくりです。なぜなら地下水(鉱泉)をくみ上げて使っているからだそうで、新宿の育ちの花なのです。お店のあちこちにステンドグラスが飾られていて、切花や鉢物と見事に調和しています。花束もデザイナーさんが作ってくれるのから、お任せでとっても素敵に作ってくれますよ!



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2007/03/27  (火) 

ステンドグラス

友人がやっているステンドグラスの工房を訪ねました。みきデザイン工房(東京都新宿区/03-6379-7839/info@miki-designkobo.com)です。中途半端な時間だったので生徒さんは少なかったのですが、多いときは足の踏み場もないくらいの賑わいだとか。みんなでワイワイ言いながら、この工房から素敵な作品たちが誕生するようです。

 

私もその作品の一つを窓辺に飾っています。いろいろな色のガラスを通してさしこむ陽射しは、穏やかな気持ちにさせてくれるものですね。夜になるとランプの光がやわらかく部屋を照らし、蛍光灯をつけているのに比べれば、いま風の言い方をすれば、狭い部屋も癒しの空間になります。明るすぎないから汚れも目立たないというウワサも……(^_^;)

 ここで製作されてます。

 

かつてはステンドグラスというと教会の宗教画かテーブルランプっていうイメージしかなかったのですが、スタンドランプや花瓶、カップなどいろいろなものがあり、そして何より驚かされたのが色も形状も多種多様な素材のガラスの美しさです。こんなガラスを使って、自分のイメージ通りの作品がつくれるなんて、ステンドグラスって素敵な趣味だなと思います(友人たちは「先生」なので、趣味なんて言ったら北アルプスぐらいまで蹴って飛ばされそうですが)。

ユニークな作品がいっぱいありますよ

 

毎年、秋には展覧会も行われます。そのときには、また新しい素敵な作品と出会えることをいつも楽しみにしています。

http://www.miki-designkobo.com/にもいってみてね!

 



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2007/03/26  (月) 

染井墓地

勢いで巣鴨探索の続きです。本妙寺の隣には都営の染井墓地があります。都営の霊園の中ではもっとも小さいそうですが、普通のお寺のお墓所しか知らないものにとってはでかっ! ひろっ! という感じ。

 

ワンブロック向こうには国道17号線が通り、道の向こうはとげぬき地蔵の賑わいがあるのに、ここはとても静かで、都内なのに土にぺんぺん草がはえていたりして、どこへ来ちゃったんだろうという風情です。

  

ここの墓地は墓所の区画が広く、墓石も大きいものがたくさんあります。なかには「男爵」とか「正三位」「従五位」なんて肩書きの書いてある墓碑もあり、歴史を感じさせます。高村光雲、高村光太郎・智惠子夫妻のお墓や、岡倉天心、二葉亭四迷のお墓もこちらです(観光ガイドか!)

 

染井墓地の隣には、芥川龍之介一家や谷崎潤一郎の菩提寺「慈眼寺」や田沼意次のお墓がある「勝林寺」などもあり、このあたりはけっこう史跡散策のできるところなのでありました。



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2007/03/25  (日) 

とげぬき地蔵

昨日は、巣鴨まで行ったついでに、おばあちゃんの原宿?を歩いてみました。とげぬき地蔵の名で親しまれる萬頂山高岩寺(東京都豊島区)は、1596年に江戸湯島に開かれ、その後、下谷屏風坂に移り、1891(明治24)年に巣鴨に移転。心のトゲ、心の罪(トガ)までぬいてくれるといわれて信仰をあつめています。毎月4のつく日(4、14、24日)が縁日で、参道にはたくさんの露店が並び、昔ながらの門前町の風情です。

 縁日の日はたくさんの人出

 

境内にはお守りやミニチュアのお地蔵様などを売る露店が立ち並び、易者や家相見などもいて、けっこういろいろな人が相談に訪れていました。露店はお好み焼や焼きそば、団子などやはり食べ物屋が多いですが、地方の直産物や、おばあちゃんの原宿といわれるくらいでやはり高齢者の姿が多いせいか、健康関係のグッズや民間薬のようなもの、健康食品などの店が目立ちました。

すごく長い商店街です〜 

 

他の縁日との大きな違いといえば、おもちゃや綿飴といったお子様向けの店を見かけなかったことでしょうか。「原宿観光」でしょうかね、カメラをもった若い人たちもけっこういました。お好み焼などを買い求めて、郵便局の前の空き地で食べていたりする人も多かったし(笑)

 

参道の露店の中には昔ながらのメリヤスの下着(ババシャツっていいますかねぇ)を売るお店もいくつか見かけましたが、最近のおばあちゃんは「原宿らしい下着」にはあまり興味がないらしく、足を止める人はみかけませんでしたねぇ(^_^;)

 

境内には、「洗い観音」があり、白布で自分の病気の部分や痛いところをこすると、効き目があるといわれています。縁日のこの日は順番待ちの長〜い列が続いていたので、なにごとによらず並ぶのが嫌いな私はこすってきませんでした(^_^;)
並んでいるのは高齢者ばかりではありません。

 

この洗い観音をとげぬき地蔵と勘違いしている人も多いらしいです。洗い観音をこすって、ご本尊をお参りしないで帰っちゃう人もいるとか。現在の洗い観音は2代目だそうです。昔はタワシでこすっていたので、1代目はすっかり摩滅してしまい、後ろの厨子に納められているとのこと。大祭(1月24日、5月24日、9月24日)には、10万人以上の参詣客が訪れるそうです。



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お墓参り
江戸の暮らしと信心