ある小説の中に、世界を旅して「何を祀ってあるのかわからないんだけど、地元の人が拝んでいるものには手を合わせることににました。そうしたら、なぜか商売がうまくいくようになったんですよ」というフレーズがありました。SFだし、本筋とはまったく関係ないんだけど、心に残った一節です。そんなわけで(どんなわけで?)、日々の何気ないできごとを綴ってみようかと思います。
2007/11/22  (木) 

福光園寺(甲斐霊場第40番)

果物畑の中の道をゆるゆると登っていくと、大野山福光園寺に到着します。すんなり到達したところには、何かと落とし穴があるもので、シーンと静まり返り、お留守でした(-_-;) しかも山門は修復工事中。足場が組まれていて、近づいてみることもままなりません。まあ、こういうこともあるでしょう。

趣のある本堂に、なんとなく「舞台」という言葉を思い起こしてしまいました。回り廊下のようなものがあるからでしょうか1157(保元2)年に中興ということですから、起源はもっと古いお寺なのですね。境内には見事なシダレザクラが枝を広げています。早春にはさぞや美しい風景になるのではないかと思われます。
  
本堂の右側には吉祥天などが納められた宝物殿があり、奥には香王観音立像の観音堂が建っています。香王観音は行基の作と伝えられる7〜8世紀のもの。運慶の弟子の蓮慶の作という吉祥天は13世紀のものだそうです。これまでに5回も火災に見舞われたそうで、焼失したものも多いそうですが、本堂や鐘楼門などは県の文化財に指定されています。
  
これまでも山裾にひっそりとたたずんでいるという感じのお寺はたくさんありましたが、なんだかここは、人里離れているという風情があります。実際には、そんなに辺鄙なところではないのですが、近くに人家がなく、まわりの果物畑が収穫を終え、しんと静まり返っているからかもしれませんね。



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遠妙寺(甲斐霊場第39番)
難読地名