ある小説の中に、世界を旅して「何を祀ってあるのかわからないんだけど、地元の人が拝んでいるものには手を合わせることににました。そうしたら、なぜか商売がうまくいくようになったんですよ」というフレーズがありました。SFだし、本筋とはまったく関係ないんだけど、心に残った一節です。そんなわけで(どんなわけで?)、日々の何気ないできごとを綴ってみようかと思います。
2007/10/20  (土) 

川越まつり

川越氷川神社のお祭りへ行ってきました。川越まつりは重要無形民俗文化財に指定されている山車の華やか運行が見もので、年々、人気が高まっているようです。街中が車両通行止めでしたが、人間だけで渋滞するほどの賑わいでした。広い道は両側に露店が立ち並び、お神輿や山車を追いかける人の群れがぞろぞろと移動していきます。今年は川越城築城550年記念と川越市制85周年記念ということで、よりいっそう華やかなのでしょうか?
 
川越まつりは、川越氷川神社の神幸祭として行われていますが、その華となる山車は29台あるそうです。そのうち、今年、曳かれたのは16台。勢ぞろいするのは10年に1度ぐらいだそうです。16台だって、全部を見るのはなかなか大変です。市役所の前で山車揃いが行われますが、これも全部ではなく半分ずつらしいです。2時から行われるというので行ってみました。そのときは8台が揃っていて、あとから1台到着。ずらりと並んだ山車は壮観です。
 山王の山車(高沢町)

           鈿女(大手町) 

 弁慶(志多町)

鏡獅子(新富町二丁目) 

 重頼(仲原町)

           家康(脇田町) 

 猩々(川越市)

遅れてきたのは「一本柱万度型」の山車でした

 
1台ずつお囃子と舞を披露し、全部の山車が終わると1台ずつ街へと繰り出して行きます。これらの山車が去ったあと、今度はもう一つの部隊がやってくるのでしょう。その前に、残りの7台を探しに賑わう道へ出かけていきました。
回されている家光発見

 獅子は街の舞台と競演 

 
山車の通る通りのところどころに、舞台が設けられていて、ここでもお囃子と舞が行われています。山車が通りかかると、山車の舞台と向き合ってお囃子と舞の競演が行われます。こういうときには山車の舞台がぐるりと回ります。そういえば、道路を直角に曲がるときにも舞台がくるくると回っていました。後ろからついて行っても、ちゃんと舞台を見ることができるんですね!
電線邪魔ですね「道灌」 


こんなに大きな山車が動き回るからでしょうか、お祭りの範囲はすごく広くて、7台全部を見つける前に疲労困憊(-_-;) 道路の脇に幾つか設けられている広場のようなところで一休み。したら、歩く元気がなくなった(笑)
 
夜になると交差点で山車同志が出会い頭にお囃子の競演をするという「曳っかわせ」というのが行われるそうです。山車の喧嘩?(笑) まさか喧嘩ではありませんが、違うテンポのお囃子を負けじと演奏しあい、舞を競うそうです。それを見るために午後遅くなってからも多くの人々がまだまだやってきます。
  
川越は「小江戸」と呼ばれていますが、幕府の大老や老中が川越城の藩主になっていたので、江戸文化がそのまま引っ越してきたような生活だったそうです。江戸ぶりというのでしょうか、それも明治の終わりごろからは、山車は本家江戸の天下祭りを追い越してしまうほどの隆盛をみせていたそうな。そして、やがて江戸の祭からは山車が姿を消し、神輿一辺倒になっていったため、もっとも豪華な山車が見られるのは川越ということになったようです。
  
川越へ行ったのは初めてではありませんが、何かの用事でクルマで街を通過しただけ。ゆっくり歩いてみたいなぁという街ではありましたが、なかなかチャンスがありませんでした。今回、ゆっくり歩いてみると、本当に歴史ある建物がたくさん残っていることに気づかされます。お祭なので街中に紅白の幕が張り巡らされ、建物も今日は脇役なので、また、ゆっくり、今度は街並みを楽しみに来てみたいなぁと思いました。お祭りは明日もやってますよ〜。

 

縁日ガイド」でも写真を紹介しています。



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