ある小説の中に、世界を旅して「何を祀ってあるのかわからないんだけど、地元の人が拝んでいるものには手を合わせることににました。そうしたら、なぜか商売がうまくいくようになったんですよ」というフレーズがありました。SFだし、本筋とはまったく関係ないんだけど、心に残った一節です。そんなわけで(どんなわけで?)、日々の何気ないできごとを綴ってみようかと思います。
2007/10/18  (木) 

花井寺(甲斐霊場22番)

ナビで検索したのですけど、「はないじ」というのはありませんでした。保福寺の住職さんがだいたいの道を教えてくださって、猿橋まで行ったら、その辺でもう一度、聞いてごらんなさいと言われました。猿橋のお店の方に尋ねたのですが、「聞いたことない」とのこと。途中の床屋さんに無理やりピンポンでうかがったら、「知らないけど、勤労センターのほうにそんなお寺があったかも……」と言われ、とりあえず勤労センターへの道順を聞いて、そこを目指しました。そして勤労センターの受付の方に聞いてみると、「はないじ? ああ、かせいじね」と。そして、場所を教えてくれました。「かせいじ」と読むんだ〜。そりゃー、ナビも知らないわけですよねぇ。しかし、保福寺の住職さ〜ん、最初に読み方を教えてくださ〜い(笑)
 
そして、ほうほうのていで辿り着いた花井寺は、お留守でした(-_-;) 洗濯物が干してあったので、無住ではないのは確かでしょう。しかし、呼べど応えず、扉もかたく閉ざされていました。大勢の人が動かない平日にウロウロしているのは、道も空いているし、たまに住職さんのお話をゆっくり聞けることもあるなどのメリットがあるかわりに、こういうリスクとつねに背中合わせになりますね。大げさな!(笑)
 
水上山花井寺は臨済宗のお寺ですが、山の上にあるのになんで水上山? 本堂は享保年間、18世紀初頭に作られたもので、右手の鐘楼は創建1000年を記念して1986(昭和61)年に建立されたものだそうです。
 
経堂というのでしょうか、蔵のようなものの中には「紙本墨大般若経」六百巻が納められているという説明の石碑がありました。この寺の寺宝で、山梨県の文化財にもなっているそうです。1228(安貞2)年から230年の年月をかけて書写された貴重な仏典だそうですが、それは住職がいらっしゃったとしてもおいそれとは見せていただけないでしょうねぇ。見てもわからないし(-_-;)
 
花井寺へ行くまでに、けっこう長い距離、甲州街道(国道20号線)を走りました。けっこう曲がりくねっていて、アップダウンもあり、街道沿いには歴史を感じさせる街並みも見られました。かなりの交通量はありましたが、江戸時代は、ここを人々が歩いたんだなぁとイメージできるような道でもあります。これまでは上のほうを走る中央高速でびゅーんと通過するばかりだったので、ゆっくり走って上野原、大月あたりの街並みを味わった、なかなか楽しいドライブとなりました。ゆっくり走りすぎて、トラックにあおられたりもしましたが……(-_-;) 制限速度ぐらいは出していたんですよ〜。



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保福寺(甲斐霊場21番)
真蔵院(甲斐霊場24番)