ある小説の中に、世界を旅して「何を祀ってあるのかわからないんだけど、地元の人が拝んでいるものには手を合わせることににました。そうしたら、なぜか商売がうまくいくようになったんですよ」というフレーズがありました。SFだし、本筋とはまったく関係ないんだけど、心に残った一節です。そんなわけで(どんなわけで?)、日々の何気ないできごとを綴ってみようかと思います。
2007/09/14  (金) 

牛嶋神社「神幸祭」

牛嶋神社の大祭は5年に1度しか行われないので、見逃すわけにはいかないとばかり出かけていきました。13日は式典、14日と15日は牛車を中心とした祭礼巡行が行われ、16日は町内の神輿が勢ぞろいする連合渡御が行われます。神輿渡御も見たいけれど、牛車というのは珍しいものなので、今日の神幸祭に行ってきました。今年はとくに御鎮座1150年に当たる記念祭だそうです。
 
黒牛が引く鳳輦を中央に、高張、鳶金棒などが先導、太鼓を乗せた台車、衣冠束帯の正装した神主さんたち、かわいい稚児さんたちも一緒に街を練り歩いていました。鳳輦—ほうれん—というのは、天子や高僧などの乗り物とされる車で、神輿のように威勢よく担ぐのではなく、静かに運ばれたり、車輪をつけて黒い牛が引くのが一般的で、中国から伝わった乗り物です。鳳輦の起源は神輿より古いそうです。
 
神輿は16日の渡御に備えて、各町内の御座所に鎮座しています。牛車は、その一つ一つを回り、神輿の前で宮司の祝詞?が唱えられることになっているようです。神輿の前の道には砂が敷かれていて、その上に鳳輦を停車させて、何やら儀式が行われるのですが、部外者には何が行われているのかは見当がつきません。みなさん、神妙に頭を下げて宮司さんの言葉を聴いていらっしゃるので「何してるんですか〜?」なんて、尋ねられませんでした(^_^;) ときどき、牛が「もぉ〜」なんて鳴くのが、なんとなくのどかでした。
 
16日に連合渡御される神輿は、区内それぞれの町にあり、全部で48基とか。3カ所に集合し、順次宮入りするそうです。都内には3基しかない八棟神輿も出るとのことで、これも見てみたいものですが。
 
牛嶋神社は860(貞観2)年の建立で、墨田区で最も古い神社になります。本所の総鎮守で、境内にある「なで牛」は、自分の悪い部分をなでて、牛の同じ部分をなでると病が治ると言われます。祭礼巡行を追いかける前に頭をなでてきましたが、ご利益はありますかね? ちょうど境内の掃除をしていた神主さんに「いま、ご祭礼はどの辺にいるでしょうか?」とうかがったら、祭礼順路を書いた扇子をいただきました。いただきましたって、有料です(-_-;) でも、順路と予定時間を丁寧に説明してくださったので、すぐにご祭礼の巡行に出会うことができたので、それはそれで(笑) 

  

縁日ガイド」にも写真を紹介しています。



縁起物のお買い物なら縁起堂本舗へ 送料無料&最大3割引!
縁起物のお買い物なら縁起堂本舗へ 送料無料&最大3割引!

上に戻る




恵林寺(甲斐霊場第9番)
向嶽寺(甲斐霊場第12番)