ある小説の中に、世界を旅して「何を祀ってあるのかわからないんだけど、地元の人が拝んでいるものには手を合わせることににました。そうしたら、なぜか商売がうまくいくようになったんですよ」というフレーズがありました。SFだし、本筋とはまったく関係ないんだけど、心に残った一節です。そんなわけで(どんなわけで?)、日々の何気ないできごとを綴ってみようかと思います。
2007/07/18  (水) 

長命寺

季節外れの七福神めぐり、三福神で止まってました。四つ目は弘福寺の北隣にあるのが弁財天を祀る長命寺です。小さなお寺ですが、1615(元和元)年頃に創建とされたそうです。弁財天の本家といえば琵琶湖竹生島といいますが、ここにはその分身の弁財天が祀られているそうです。境内には幼稚園があり、まあ、宗教施設としての静けさは放棄しているようなお寺でございますね(笑)
 
弁財天は恋愛成就、学問成就の神様で七福神の中で唯一の女神様です。元はインドの水神で、どういうわけか後に学問、芸術の守護神となりました。もともとの出身が水の神様だったからでしょう、水辺に祀られていることが多いようです。
 
長命寺本堂の横には「長命水」という井戸があります。三代将軍家光が鷹狩りのときにお腹が痛くなり、ここの井戸水を飲んだらおさまったことから長命水と名づけられたそうです。これがのちに寺名となったそうですが、いまある井戸は新しい感じなので、改装したのでしょうね。長生きしたいというご希望のあるかたは、飲んでみたくなるのでは? 私はあまり長生きしたくないので、写真だけ撮りました。
 
長命寺は雪景色が美しく風情があることで有名だったということで、雪景色を詠んだ松尾芭蕉の雪見の句碑があり、十返舎一九の狂歌碑などのたくさんの石碑が残されています。
                          
実はここは、門前にある桜餅屋のほうが有名? 江戸時代から続いている有名なお店です。1717(享保2)年、初代山本新六が隅田川土手の桜の葉を集め、塩漬けにして桜餅を考案して売り始めて大ヒット、それからロングセラーを続けているという「山本や」です。いまでも隅田堤の桜と門前の桜餅、ともに向島名物といえるでしょう。この店には正岡子規が下宿していたこともあるとか。



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大変な地震被害のようですね
白鬚神社