ある小説の中に、世界を旅して「何を祀ってあるのかわからないんだけど、地元の人が拝んでいるものには手を合わせることににました。そうしたら、なぜか商売がうまくいくようになったんですよ」というフレーズがありました。SFだし、本筋とはまったく関係ないんだけど、心に残った一節です。そんなわけで(どんなわけで?)、日々の何気ないできごとを綴ってみようかと思います。
2007/05/05  (土) こどもの日

くらやみ祭

大国魂神社(東京都府中市)の例大祭 、通称「くらやみ祭」に行ってきました。大例祭は4月30日から始まり、5月6日の朝まで続きますが、年寄りに徹夜は厳しいので5日の6時から始まる神輿渡御だけを見物して来ました。
 

御神体が神輿に移されるのを待ち受ける氏子・講中の人々。

 

ちょっと早く行ったほうがいいかな、ぐらいで5時ごろ府中の駅に降りたったのですが、たまげた〜。すごい人! ちょっとウロウロしたあげく、鳥居の正面あたりの人垣に紛れ込むことができましたが、1時間前に到着で前から3列目ぐらいでした。結局、30万人ぐらいの人出だったんじゃない?

 

写真を撮ろうにも前の人の頭がどうしても入っちゃうよ状態で、ちょっと手を伸ばしていたら、ずっと手を上げてるなっ!って後ろから小突かれるし(-_-;) 夜なので、シャッタースピードが遅いから、ちょっとは静止してなきゃならないのよ、すみませんねぇ。
 

「御先払太鼓」の先陣、一ノ宮の太鼓      二ノ宮の太鼓

 

6時の時報で花火が打ち上げられ(音が聞こえただけだけど)、いよいよ先触れの太鼓「御先払太鼓」の行列がやってきます。一ノ宮、二ノ宮、あたりまでは薄暮で、まだ明るいのですが、だんだん暗くなって提灯に灯が燈りはじめる頃です。
  

江戸時代には、日付の変わる頃に出御(おいで)、明け方に還御(おかえり)が行われたそうですが、いまでは夕方6時が出御の刻限になっています。一ノ宮神輿が参道を抜けて(一般の人は入れません)、道路に出てくる頃にはもう真っ暗です。

 

そう、くらやみ祭といえば、「燃えよ剣」の中では、若き日の土方歳三さまが紗絵さんを押し倒しちゃったところですね(もちろん、フィクションです)。いまでは、露店も電気を引いていますから、それはちょっと無理っていうぐらい明るいですけど。そして、はからずも本日は歳三さまの誕生日だったりします。
 

一ノ宮の神輿       続いて二ノ宮の神輿

 

腹に響くような大きな太鼓の行列の後にいよいよ8基の神輿が御本殿から御旅所へ移る神事、くらやみ祭のメインとなる神輿行列が始まります。
 

一ノ宮神輿から、最後の本宮神輿まで、大勢の氏子・講中がとりついて、威勢よくもんでいきます。かつては神奈川県や埼玉県もふくまれていた武蔵の国の総社ですから、担ぐ人数も半端じゃない。それぞれの神輿は横浜の講中、秩父の講中と、さまざまな地域の人々に担がれているようです。

といっても、おとなしめな神輿もあり、威勢がよすぎて見物人が吹っ飛ばされそうな神輿もあり。三ノ宮は、実際、一番大きな神輿ということもあり、どわーっと歩道によってくると見物人がひいちゃうぞっていうくらい激しくもんでおりました。

 

最後の神輿が大鳥居を出て行ったのは、もう8時過ぎ。結局、3時間あまりを押し合いへしあい状態の中に立っていたわけで、こりゃー、疲れるのも無理ないなぁ。でも、その後、ちゃっかり夜店を見て回り、お参りもしてきましたよ。祭スケジュール、アクセス等はよろしければ「縁日ガイド」をご参照ください。



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